海鮮系の高額な街場寿司屋、大塚 高勢

昔はある種の特区だったのでしょうか、性病の看板を掲げた病院(今は営業していないみたい)、ラブホ、2階建の小料理屋、お好み焼きに料亭まである大塚駅の一角。フードライター達が絶賛する江戸料理「なべ家」もあります。この店、ラブホに隣接していまして、尾行されていたらラブホに入ると思われるのではないかと訪問の度に友里は冷や汗ものであります。
さてこの一帯にあるのが浅草にあった「高勢」の流れをくむ「大塚 高勢」であります。ネットでの評判、特にヘビーなレビュアーの絶賛に釣られてまずは昼に訪問しました。
9席ほどのカウンター、街場寿司のシンボルといもいえるショーケースには海鮮寿司屋お約束の毛蟹もしっかり鎮座。しかし弟子を叱咤する主人の指の傷絆創膏を見て思わず引いてしまいました。結構気にせずこれやっている街場の寿司屋、多いんです。
昼でしたので、アン肝と鯛の子の後、握りに移行。手数は6?7手と少ないですが、予想通り特徴を感じない緩い酢飯。煮切を引いていなったので要求すると、キッコーマンの醤油差しから注いで刷毛で引いてきました。これって煮切っていない?辛過ぎです。
コハダが〆すぎで酢飯とバランス悪く、マグロ、特に赤身は水っぽくイマイチでしたが、17ケほど食べてぬる燗2つで1万円前後と思ったより安く街場寿司では許容範囲と納得したのです。ところがネットをよく見ると夜は一人2万円前後とかなり高いことが判明。検証に再訪してその高価格を確認しました。
「なべ家」の後、オミヤに太巻きでも持ち帰ろうと扉を開けると結構夜も常連で盛況です。太巻きだけでは何だと連れとツマミ数種に握りもカスゴ、アジ、コハダと単価の安そうなタネを少々。タネは冷やし過ぎで都心の高額店とかなり完成度が落ちることを再確認。太巻き2本のオミヤを加えてわずかなツマミと握りで1万6000円の請求でした。タネが14種入っているという太巻きは5000円相当なのか。ピンクすぎるオボロ、味濃いシイタケや干瓢など自家製ではなく業務用と思われますが、この支払をみて夜はツマミと握りで2万円前後すると確信したのです。このネタ、仕事、酢飯ではあまりに高過ぎ。この支払なら銀座でも有名な江戸前鮨屋で堪能出来るというものです。