シャンゼリゼ通りの一等地にある24時間営業の自称アルザス料理店(店名から判断)。
と言っても、アルザスらしきものはシュークルートにビールとワインくらいしかない。アメリカのステーキハウスのようになぜか生牡蠣を用意している店でもあります。
地元民もいるでしょうが、場所柄と年中無休という営業形態から観光客など客層が種々雑多の大箱店。
予約も出来るのですが、飛び込みでも十分大丈夫ではないか。4~5年前の話ですが、クリスマスイヴにパリ入りで外食先に困っていた友里(予約していなかった)、ダメ元で行ってみたら簡単に入店出来てしまったのです。(でも店内は盛況感がありました)。
そんな使い勝手の良さからパリ訪問の初日には予約を入れず毎回飛び込んで生牡蠣とシュークルートを頬張っていたのですが、数年前になぜかクローズ。
リニューアルオープンするとありながら2年近くそのままでありまして、昨年ようやく再オープン。今年はじめのパリ訪問で久々に再訪することが出来たのであります。
かなりの期間待たされて期待して再訪したのでありますが、その結論は
完璧な期待ハズレ
これならこの数年、別の所に通っていたアルザス料理店の方がマシとの結論に達したのであります。
大箱は相変わらずでしたが、店内はリニューアルで綺麗になっておりました(当たり前ですね)。
以前のようなゴチャゴチャ感は減少していましたが、客層はマナー意識のないロシア人などが増殖していて雰囲気は改善どころか改悪かも。しかも肝心の料理が期待ハズレであったのです。
牡蠣好きの友里は毎回生牡蠣を注文するのですが、以前ここで食べた「Belon0000」(味と大きさ)が忘れられなかった。ブロンというとナンバー1とか3とかは目にしますが、「0」しかもフォースゼロは希少ではないか。当時の価格でも8.5ユーロ(1ヶです)とお高いだけに、その大きさは特に特筆ものでありました。
今回もそれを期待していたのですが、残念ながらあったのはダブル0のみ。しかも普通の大きさとお味だったのであります。
それでは肝心のシュークルートはどうだったか。以前なら2名でも食べきれなかったロイヤル(豚のナックル付き)でしたが、今回は同行者とあっさり完食。
しかも量が減っているだけではなく、お味もイマイチに感じたのであります。
本場ストラスブールでも食べ込んだ経験から言わせていただくと、以前は本場とそれほど遜色ないイメージだったのが、自宅でも造れるほどの代物に。
いや発酵瓶詰めのシュークルートを紀ノ国屋から買ってきて友里自身が造った方が美味しい、と思ったほどの出来映えでありました。
う~ん、数年間も待った甲斐がなかったというか、パリにはもうチョイ本格的なアルザス料理を提供する店(その1つはこのラルザスの系列なんです)があるだけに、友里の再訪は難しいと考えます。