久々にブログで取り上げられたようです

ミシュランガイド便乗でちょっと露出したからか、久々にあるブログに取り上げられていると読者の方から教えてもらいました。
どうせ良くは書かれていないだろうと怖々覗いたのですが、私の文章が稚拙だったからか、今までのブログなどでの私の主張を読まれずに叩きのネタとし単に取り上げたかったからか、まったく行間を読んでいただいていない問題提起と言うか批判でありました。
彼の好きな寿司屋「鎌寿司」に対して、すべて肯定的に評価しなかったことで気を悪くされたのが発端だと考えます。
最近の露出でアクセスも増え、新しい読者の方も増えていると思いますので、少しでも私のスタンスや主張をお分かりいただければと、今回の彼の問題提起に回答したいと思います。批判記事に対して密室で取引して訂正や削除を求める有名ライターが多いですが、ライターなら公に反論を主張し、最終判断は読者に任せるのが私の主義であります。
まずは以下のURL(ずこの館)をご覧ください。
http://zuko.blog.ocn.ne.jp/zuko/2007/12/post_393c.html
決して私は鮨(寿司)を究めているとか、人よりよく知っているとは思っていませんが、連日「青空」や「青木」など特定な鮨屋に通い続ける偏りと、「野じま」の主人との親しさを公開するような店側に軸足置いた人に「寿司がよくわからない」と言われるのはちょっと面白くないです。

>調味料疑惑
そりゃ、肝だけでなく、調味料使うよ。疑惑でも何でもなくて。見れば分かるのに、何を言いたいのだろうか?

今までの過去の私のブログをまったく読まれていないようです。何もただ調味料を使っているといっているのではなく、MSGの疑惑があると言っているのです。JCオカザワ(そういえば化学調味料たっぷりの桃花林をお好きでした)と同じでMSGに鈍感な方が多いですから誤解を受けたのでしょうか。

>かなり漬け込んだヅケ
?? 特に脂の強めな中トロ以外は、そんなに漬込まないはず。味覚が麻痺してるの??

普通「味覚が麻痺」したら味は薄く感じるものです。または感じなくなるはず。敏感な方が味は強く感じるのは常識です。あのヅケがそれほど漬け込んでいないと感じるならそれこそ彼の舌が麻痺しているのではないかと心配です。

>煮ハマはアサリと見間違うほどの小ぶり。国産物だとのことですが、それでは他店の大きな煮ハマは海外産なのか。
本気で書いているなら、グルメ評論(罵詈雑言?)やめれば??

根が正直というか、まずは友里批判が前提なのでしょう。この言い回しは私がよく使う言い回しで、大きな蛤を使用している他の有名店への皮肉なんですけどご理解いただけず残念です。

>真子ガレイのシコシコ感、アワビは生しかないなど私的には疑問のタネもありました
何が疑問か意味不明。書いてみたかったの??

読者の方には今までの私の嗜好、主張をご理解いただいていると勝手に思っていた私が間違っておりました。この方は「青空」へよく行っているはずですがあまり江戸前仕事や熟成にご興味がない、好きではないようです。人それぞれ嗜好が違いますからどちらが正しいとは言えないのですが、シコシコ感はよく言えば新鮮、はっきり言うと熟成が足りない。生アワビは江戸前なら仕事して酒蒸しで用意してよ、という意味なんですけどまたまたご理解いただけませんでした。

>常連含めて誰にでも握りを投げつけます。投げつけても型崩れしない握りはもっと問題であります。
投げるのではなく、叩き付けるのです。握りに何か変な幻想をもっているのかなぁ? 私は鎌寿司の個性として、好ましい物と思っています。「もっと問題」って、何が問題なの??

投げたととるか、叩きつけたととるかは人それぞれです。はっきり言えることは、そっと置いていないということ。この方は、自分の世界に入り過ぎて他の人たちの鮨本や鮨ブログを読まれていないのでしょう。私は必ずしも肯定的ではありませんが、鮨通では口に含むとほろほろとほどける柔らかい握りが最高とする風潮があります。口に含んだだけでほどける握りを「叩きつけ」たらどうなるか。つまり叩きつけても崩れない、まったく頑丈な握りと言うことです。いわゆる鎌寿司の握りに対する友里流の皮肉、一般の鮨通の好みの柔らかさでないという意味であります。
多分このブログの方は普段から握りの固さなど気にしていないのでしょう。

>車海老の半生、美登利寿司を思い出すデカ過ぎの穴子、鰺ではなく関アジ、と疑問のタネも多かった
甘酢漬込みの海老食べてみなよ。今、穴子どうだろう? 良い時の鎌寿司の穴子を食して「デカ過ぎ」としか思わなかったら、問題だなぁ。「鰺ではなく関アジ」が何故疑問なの? ただ書いてみて、「薀蓄を持っている振り」がしたいのかなぁ??

ここにもあまり江戸前への拘りのなさを感じます。人それぞれ好みがあるのでどちらが正しいというものではありません。
海老はしっかり茹でた方が旨みがでる。アナゴも美登利寿司のような美しくない握りは好みでない。だいたい秋から冬は旬の時期ではないはず。
関アジ、一時ブームになりましたが今はどうでしょうか。江戸前では普通関アジ、関サバは使用しません。「青木」は九州ものや江戸前でないタネをよくつかいますが、「青空」はこのようなタネ、使用していないと思うんですけど。

>干瓢も味濃すぎ
それしか、感じられないのですね。
>ご近所限定でなんとか許容範囲に踏みとどまりました
寿司をろくに知らない人が、大きく出ましたね。
他人がどう思うかは、「他人の勝手」なのだが、余りの酷さに、つい書いてしまった。鎌寿司は、好きな店だけに、見過す事が出来ず。

干瓢は味濃いとは書きましたが、それ以外感じなかったとは言っていません。江戸前にまったくこだわりを持たない人に「ろくに知らない」と決めつけられてもあまり良い気はしませんが、人それぞれの好みですから仕方ありません。

ふと思い出したのだが、この人物と鎌寿司のカウンターで一緒になった事があるかも知れない。普段、酔っ払って記憶が飛ぶ事の方が多いのだが、「異質」な一人客だったので、印象に残っている。食べている内容が近いのだが、あの時、店内で言っていた事と、ブログで書いている事のギャップが凄まじく、人間不信に陥りそう・・・。人違いである事を祈る。

祈っていただいて有り難い。まったく人違いです。私は4人で伺っております。
この方は、連日「青木」や「青空」へ一人で出かけ、ある晩は「青木 西麻布」の帰りにもつ鍋を4人前食べたと豪語する来栖けい氏も真っ青な大食いの方。この様も普通の方にとってはかなり「異質」ではないでしょうか。
この方の嗜好が友里と合うはずがありません。
確かに常連や好きで通っている人にとって、その店に対する批判を聞くのは面白くないでしょう。取りようによっては自分を否定されたような錯覚に陥るのかもしれません。気持ちはわかるのですが、民主主義の世の中です。色々な見方、意見も必要だと私は考えます。
今回はメールでブログに回答ささえていただくとご報告させていただきました。
その後「ずこの館」では防衛策と考えたのか、やり取りしたメールをあわてて公開しているようなので、合わせてお読みいただければ幸いです。

世の中偽装だらけなのか

本日発売の「文藝春秋 新年特別号」(760円)に「驕るな、ミシュラン」のタイトルで無事掲載されているのを確認してホッとしております。202ページから209ページまでの8ページは友里にとってはかなりの長文です。
JCからも文章下手(彼も人のこといえない)と言われている友里ですが、なかなかうまくミシュランの問題点をついていると思います。自分で言うのもなんですが、発売後に色々批判を始めた料理評論家、フードライター、食評論家よりはかなり突っ込んだ論評になっております。
お読みいただきご感想をいただければ幸いであります。
さて読売新聞には連日船場吉兆の偽装問題が載っておりました。特別な専従班でも組織しているんでしょうか。高砂穴子、丹波黒豆、明太子などなど。ただこの船場の話題に隠れていますが、その他の店(会社)でもJAS法違反を含めて次々と不祥事が明らかになっております。
また、飲食業界だけではなくエレベーターや橋梁などの材料の強度偽装なども発覚していますから、世の中「偽装」は当たり前なのではないか。学歴やら家柄の偽装も未だに後を絶ちません。
勿論偽装する側が一番問題なのですが、受け側の意識にも問題があるのではないか。最近の食材の「産地拘り」、異常ではないでしょうか。高額鮨屋だけではなく、居酒屋レベルでも「どこそこの何々です」と産地を強調してきます。しかし、マツタケにしてもマグロにしても鯛にしても産地が判断できる人がどれだけいるでしょうか。全体の1%も居ないと考えます。勿論友里もはっきりわかるはずがありません。
過食のオコチャマ、来栖けい氏は産地を判別できると豪語しているようですが、かなりの妄想癖があるとしか思えません。言うのは勝手ですが、どこのTV番組でもそれを検証する企画をしないのを知っての「行った者勝ち自慢」であります。海外経験なく、引っ込み付かなく未だに「入船」が鮨屋で一番と言っている人です。まともな読者なら真の実力がわかるというものです。
この秋、赤福の賞味期限問題もありました。オコチャマも出入りしている、以前このブログでも取り上げた「日本フードジャーナリスト会議」。相変わらずジャーナリストとはまったく縁遠い人たちを集め、ジャーナリズムをまったく持ち合わせていないような人を講師に呼んで会合を繰り返しているようです。
びっくりしたのはこの主宰者、赤福の会長に講演依頼していたようで、偽装が発覚した後も依頼をキャンセルしないどころかある意味擁護する発言をしていたようです。さすがに元会長が辞退してあきらめざるを得なかったようですが、こんな考えで「ジャーナリスト」という言葉を使用した集まりを主宰しているのですから呆れます。
新たな偽装問題、「名称偽装」ではないかと考えます。

「店評価ブログ」を更新しました

10日発売の「文藝春秋 1月号」に最後?のミシュランネタとなるか、「ミシュランガイド批評」の長文を掲載しております。未だ購入していないので何ページにあるのかわからないのですが、月曜のブログであらためて詳しく宣伝させていただきます。
8000字以上の力作(笑)ですので立ち読みは難しいかも。できましたらご購入いただきましてお読みいただければ幸いです。
ミシュラン熱もすっかり冷めてしまったようで、掲載店の予約電話も落ち着いてきたとか。深夜も営業している店は22時以降なら入れる場合が多いそうですから、焦らなくてもよいでしょう。
来年のミシュランガイドがどうなるかといった心配をされている方もいらっしゃいますが、私は近々に書店に並ぶ「増刷」もどうなることやらと思っております。英語版はかなり山積みされているようです。やっぱり「ミシュランガイド 東京版」は、ブランド好きでTVなどマスコミの仕掛けに飛びつきやすい日本人向けに発刊されたことがわかりました。
さて「店評価ブログ」に、畑違いの仕掛け人が煽る村公一さんの魚や西崎ファームの鴨といった食材を多用している神楽坂近くのイタリアン「レ・ブランドゥ」と、なんと握りを投げてくるJ.C.オカザワ推薦の浅草の寿司屋「鎌寿司」をアップしました。お暇な時にお立ち寄りください。