読者の方から、「ぐるなび」にも載っている六本木のミシュラン1つ星和食「茶寮 あら井」の電話がつながらないとのメールをいただきました。
早速私も電話をかけましたところ、ファックスも含めて「客様のおかけになった電話は、都合によりただ今通話が出来なくなっております」とのテープが回っておりました。
私の経験からこの手のテープは「毎月の電話代滞納」(私ではなく知人が滞納した)であると直感、すぐさま現地へ赴きました。
外からしか確認できませんでしたが、閉店の意味合いである工事期限の明記がない「リニューアルのためしばらくお休みさせていただきます」といった張り紙は一切ありませんでしたが、インターホンを鳴らしてもまったく、無回答。
人っ気を感じません。
そこで、近々にこの店へ行きたいと言っていた知人を思い出し、「ぐるなび」に確認してもらうことにしました。
夕方になっての「ぐるなび」の回答は、「営業の者を現場まで行かせましたが、店側とは連絡が取れなかった。どうやらここ2週間くらい店は閉まっているようなので、閉店したようだ」とのことでした。
閉店が本当なら、「ジョージアン クラブ」に次いでミシュラン掲載店がわずか数ヶ月で2軒も消えてしまったことになります。
一部の店は相変わらず予約が出来ないといった超繁忙のようですが、この「あら井」を見ると、必ずしもミシュラン掲載が「バラ色の集客状態」にならなかったという証左でしょうか。
こうも掲載直後に異変の店が続出しては、ミシュランもさぞかし頭が痛いことでしょう。
本当に閉店したのか、それとも何かの手違いで電話がつながらないのか、真相をご存知方がいらっしゃいましたらご連絡いただければ幸いです。
1つ星「あら井」が音信不通!
「モウラ」を更新しています
ちょっと遅くなってしまいましたが、「モウラ」を昨日更新しております。
これが和食の一つ星とは何を血迷ったか、ミシュラン。お椀も用意していない「和食偽装」、刺身、フライ、焼き物にキンキの煮付け、そしていくつかの酒肴しかない小料理屋「田はら」です。
この店が一つ星なら、本物の和食屋で修業している若い衆が目標を失います。まとも店の主人もやる気を失くすというものです。
お立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
「タダ飯」や「つけ届け」は存在するという告発コメント
「モウラ」の「すきやばし 次郎」のコメント欄に興味深い業界の実態が書き込まれております。2008/3/11 火曜日 16:10:44 posted by JO さんのコメント(最後から3つ目)をぜひご一読ください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/?p=24
同業の声も代表しての話として、世田谷でお店をやっているこの方は、「料理評論家がお代を払ってくれるのは初回から数回まで。雑誌やTVで紹介されたら態度が変わる。礼状やつけ届けもその辺からでてくる」と書き込まれております。。
一般に通じるかどうかは別にして、これが「業界の付き合い」なんだそうです。
料理評論家に限らず、料理関連の月刊誌の編集者も支払うケースは少なく、ある雑誌の女性編集者は一度も支払っていないとか。
雑誌やTVで取り上げられれば客が増えることは誰でも予想できますから、店側もついつい「宣伝費」として受け入れてしまうのでしょう。店=弱者、編集者・料理評論家=強者 の構図が出来上がっております。
阿吽の呼吸というのか、互いにメリットがあってのことでしょうが、読者としては迷惑な癒着であります。
そう言えばあるパーティで隣になった有名雑誌の女性編集幹部、お若いですが連日何軒も店訪問して食べていると話しておりました。とても自腹で食べているとは思えない飽食の毎日を聞き不思議に思っておりました。
ここでいう「料理評論家」が誰を差しているか想像はできます。また、その支払をしない編集者が所属する雑誌も前半の具体名がでていますから、2冊ほどに絞ることができます。
これは「役得だ」と開き直っているかもしれない彼らですが、もし本当に「支払っていない」ならば、はっきり公言する潔さを出していただきたいと考えます。