ヨイショライターや評論家には矜恃がないのか

ライター&エディターの関谷江里さんが「ぎをん か波羅」から報酬を得て店宣伝に徹しているようだといった問題点を提起したばかりですが、実は他にも似たようなことをやっているライターがいるようです。
梅谷昇氏、昨年雑誌で顔を隠した写真を見ましたが、その前に顔を晒していましたからまったく意味ないパフォーマンス。
その梅谷さんの身内(妹さん)が西麻布の「霞町 一(ぴん)」をやっているという情報をいただきました。本人も店に出ることがあるとか。
小石原はるかさんも母親が経営する西麻布の店(一つ星鮨屋 「真」と同じビル)を雑誌で紹介していましたから、この手の話はフードライターでは当たり前のことなのでしょうか。
しかし、身内が店をやっていて遠慮なくそれを取り上げるライター、もしくは間接的に他のライターに紹介させるという行為、いかがなものでしょうか。
関係している店を悪く言われたくないから他店の評価に手心を加える。または逆に無意識に他店に厳しくなる、など冷静に他店を評価できなくなるのは誰でもわかるはずです。
ビートたけしも「おすぎ」に対して、「コマーシャル料もらって特定の映画を宣伝している奴が映画評論なんか出来るか」といった問題提起をしていましたっけ。他人の映画をボロクソに批判する映画監督が、イマイチ説得力がないのも同じことです。
しかし、フード・グルメ業界にはこんなみっともないことが堂々とまかり通っていますから、このような常識や自浄作用が働かない、閉鎖的というか時代からかなり遅れた業界であると考えます。
飲食店ライターやレストラン批評なんて資質に関係なく誰でも出来ることは、マスヒロさんや犬養さん、オコチャマだけではなく、この友里やJ.C.オカザワ、そして数え切れないほどの自称ライターの存在で立派に証明できます。
つまり、ハードルが低いというか、レベルが低いというか、プロアマの差がまったくないというか。
そんないい加減な業界に「矜恃」を求めること自体が無意味なことなのかもしれません。
それでも私は声を大にして言いたい。そろそろ友里征耶に突っ込まれるような「みっともない行為」を封印したらどうか。タダ飯、タカリ、口利き料、ピンハネ、お車代、リベート、キックバックなどこの業界には自慢できない噂が蔓延しております。

今年になって訪問した店 短評編 4

オールアバウトのフレンチガイド、嶋啓祐氏がまたまたやってくれました。
読者の方からの情報で「エスクァイア 6月号」を購入、「モア・ザン・ビストロ特集」で「食通の著名人」へのアンケートがあるのですが、その95ページに注目です。
東京でお薦めの「モア・ザン・ビストロ」の店は? との問いかけに、嶋さん、恥ずかし気もなく自分が関係している「ビストロ マルセイユ」を挙げているんです。
自画自賛というか、関与してしまって冷静に判断できない店を公然と読者に勧めるこの「厚顔さ」に驚きです。しかも、関与をまったく気取らせないよう、最後に「・・・と聞きました」なんて書いています。
確か以前も自分が「雇われオーナー」だった「ビストロ ブルゴーニュ」を何食わぬ顔してお薦めしていましたっけ。
ホント、この人、矜恃のない人です。「エスクァイア マガジン ジャパン」の編集にはもうちょっと勉強してもらわないといけません。
嶋さんはそういう性質の人だという周知が出版業界になされていないのが残念です。
さて短評3つです。
こ笹寿し 銀座
ミシュラン掲載を拒否した鮨屋。お店でも拒否を確認してきましたから間違いないでしょう。ナレさんはそれでも「拒否は聞いていない」なんて言うんでしょうかね。
相変わらず満席です。しかも2回転。19時30分過ぎの入店でした。半年ぶりくらいの訪問でしたが、今回は煮切りが濃いというか、旨みが強すぎるような気がしました。店が変わったのか、自分の好みが変化したのか。好きな店の一つでしたが、今回はいつもと違った食後感でありました。
ローリーズ 赤坂
焼肉以外の牛を食べたいという連れの要望で数年ぶりの訪問です。結果から言うと、これなら「チャコ 六本木」へ行っておけば良かった。
スピニング トォー フォールド、もといスピニング サラダはサウザンが濃くて甘すぎです。(このつまらないギャグ、50歳以上のプロレスファンでないとわからないでしょう)
オープン当初の初訪問時、このスピニング中に女性スタッフの手が滑り、ボトルワインを倒されたことがありました。かなりテーブル上に流出しましたが、補填はありませんでしたっけ。
シュリンプカクテルは旨みなく臭みがあるだけ、クラムチャウダーも味に深みがまったくありませんでした。
そして「プライム リブ」。ローリーズカット(260グラム 骨付き)はまったく肉の旨みを感じませんでした。
だいたいテーブル横でカットする外人職人、ダブダブのコックコートなのか、袖口の生地が肉に何回も接触して衛生的に見えませんでした。
一番安いノンヴィンの赤ワイン(4800円)をボトルで頼んで支払いが4人で3万3000円チョイはCPかなり悪いと思います。
桃の木
知人たちからよい評判を聞いていなかったのですが、ランチ時は満席でした。夜も混んでいるようです。
しかしこの街場風の店構えで、アラカルト料理を昼夜用意していないのはいかがなものか。
いや正確には立派なアラカルトメニューはあるのですが、夜も予約客はコースしか頼めないのです。では誰が単品を頼めるかというと、予約しないでフリで入った客だけとか。
狭い店で混んでいますから、これでは実質「単品料理は出さない」と言っているようなものです。
ミシュランにはアラカルトの記述もありましたから、人気店になって勘違いしてしまったのか。いずれにしても、仕入れや手間を節約し、楽して儲けたい、といった意図が見え見えです。
4000円のランチは、この価格ならまずまずかなとも思いましたが、夜のコースを食べてみなければ評価は出来ないでしょう。

週刊現代とモウラ

本日発売の「週刊現代」に友里のコメントが載っております。
どうせ「ミシュランネタ」だろう、とすぐ思われるでしょうが、ホント、懲りずにまたミシュランです。
「衝撃事件 その後 続編」の特集5番目、28ページから30ページにかけての記事で、3ヶ所コメントしています。
昨年末から久々の「週現」登場です。できましたらご購入してお読みいただければ幸いです。
さて、「モウラ」にこんな和風ダイニングが「1つ星」かよ、思われる方も多い「万歴龍呼堂」をアップしています。
最近気がついたのですが、和食系の掲載ではコメントがつきにくいのかなと。今のところコメントゼロです。
「竹葉亭」もコメントがついていませんでしたが、「ロオジエ」など私のも入れて18もついていますから不思議です。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/