「おとなの週末 7月号」の「365日食べ歩き手帳」を久々に読んで、そろそろマスヒロさんのご威光も通用しなくなったのかと思うような記述を見つけました。
築地「宮川本店」で蒲焼きとご飯を食べられたマスヒロさん。ご飯が美味しくないと感じたようで、会計時にそのことを伝えると、調理場奥の経理の女性から、「誰がそんなことを言うの」という感じで見られたと文句を言われているのです。
キャンドル、龍圓、パッソ ア パッソ、七條、などマスヒロさん信奉の店のように店主から「ははー、よくぞご指摘いただきました。早速改善させていただきます」と最敬礼で送り出されることを期待していたとしか思えません。
実際は会計の人も、経理の人も、マスヒロさんに気づかなかったのか、気づいていても相手にしなかった、ということのようですが、最近こういう店が多くなったのか、この手帳で時々このような嘆きを目にします。
そろそろ氏の威光、影響力を恐れなくなったというか、かえって邪魔だと思う店も増えてきたのではないかと思うのですが、そのことに一番気づいていないのがご本人なのかもしれません。親密な関係のように書かれますと、幻冬舎のいう「タダ飯問題」に巻き込まれるといった判断もあったのかもしれません。
さて、「モウラ」に麻布十番のイタリアン「ピアット スズキ」をアップしております。この雰囲気、この味、この支払いで「☆1つ」はないだろう、が友里の判断であります。
お立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
「モウラ」更新しています
「豚組やきや」も閉店か?
またもや西麻布で閉店?した店を見つけました。トンカツの「豚組」、しゃぶしゃぶの「しゃぶ庵」、立ち飲みの「壌」を展開している株式会社グレイスの原点、「せいざん」改め「豚組やきや」に臨時休業の張り紙が貼られております。
要旨は、「設備の老朽化により店内に不具合が生じ営業を続けることが困難」となって突然6月16日よりしばらくの間休業するとのことであります。
休業期間は未定、つまり当分の間休業するようですが、これっていつものお約束のパターンに似ております。
私は「設備(空調など)の改装によりしばらく休業します」と再開時期を明記しない「自称一時閉店」が数ヶ月後にリニューアルして再開した例をみたことがありません。その後他の業態の店へ転換、もしくは譲渡してしまった店ならば、何軒も知っております。
本当に突然設備に不具合が生じたとしても、どのくらいで復旧できるかはプロの設備屋なら見当がつくものです。この「しばらくの休業」という言い回しが、あまりに不自然なのは誰でもわかることだと思います。
CEOブログなど情報公開に拘っている会社だと思っていたのですが、現時点(臨時休業から3日後)まで会社のHPでは「やきや」閉店のお知らせがありません。
http://www.grace.fm/
以前、中村社長から送られたメール公開を、「しばらく保留してくれ」との突然の要請でアップしなかったことがありましたが、何ヶ月も経過しているのに未だに「保留解除」や「メールの書き直しでの公開許可」の話がきません。
このことからも、「やきや」の「しばらく休業」は「ずっと休業」ではないかと思ってしまいます。
居酒屋だった「せいざん」の時は結構客が入っていたと思うのですが、「やきや」にしてから苦戦していたのでしょうか。
「溶岩プレート焼き」「豚肉のユッケ」、「ネパールカレー」と次々新メニューを発表していた様は、冷静に見れば集客対策だとも見て取れてしまいます。
中村氏はもともと「居酒屋経営」が好きではなかったようですから、単なる「撤退」なのかもしれませんが、あまりに突然の決断であると考えます。何か他に深い事情があったのでしょうか。
売り上げは、2億6000万円から2008年度は倍近い4億3000万円を予定していたはずで、この休業で業績見込みに変更がないのか。
中村社長にはぜひ、真実を公開してもらいたいものです。
マイモン西麻布が閉店
先日外苑西通りを歩いていて気がつきました。マイモン西麻布店の前に粗大ゴミのようなものが積まれているのを発見、店前まで出向いて張り紙で6月13日付けでの閉店を確認したのです。
オープン当初に2回ほど行った際、店内の客は疎らで、アラカルトで頼むとかなりの支払いになりCP悪いと判断して訪問は避けておりました。
親会社のグッドウィルや折口氏の問題も集客に負の影響があったかもしれませんが、もともと客が少なかったのは事実。表を通るたびにいつ閉店してもおかしくないなと思っていたのですが、ついに閉店。私はちょっと判断が遅かったのではないかと思っております。
「ぐるなび」などを見ますと、銀座店や恵比寿店では今では5000円から6000円のコースを設定していますが、当時の西麻布店ではあったかどうか。
一人でワイン飲むと軽く1万円を突破してしまいましたから、オイスターバーとしては高すぎではなかったか。
だいたいオイスターバーとしてのコンセプトが間違っていたのではないか。
NYのグランドセントラル駅にあるオイスター店は有名ですが、東京の提携店も品川駅にあります。本来は乗降客のチョイ食べ店の位置づけではないでしょうか。ちょっと乗り継ぎの時間つぶしに生牡蠣をつまみながらシャンパーニュを飲む。こんな客を回転させるべきではないか。
私はこの手のオイスターバーの経験が少ないですが、ロンドンでは確かハロッズとヒースローでちょこっと食べたことがあります。いずれも買い物客や旅行客の時間つぶし、腹ごなし的な店であります。
少額支払いを回転のはやさで稼ぐべきオイスターバーを、西麻布や銀座という回転がききにくい場所でしかも大箱で運営するには無理があるのではないでしょうか。
「ぐるなび」では銀座店、恵比寿店とも20%オフなどのクーポンがついていますから、これらの店も集客は順調でないのかもしれません。