2008年の倒産件数が1万2000件を突破、上場企業の倒産も戦後最大で34件となったようです。
落ち着くかと思われていた為替も、再び90円(対ドル)を割り現在は89円前後とこれまた輸出企業には無茶苦茶厳しい水準になっております。
経団連の御手洗会長も「各国の為替介入」を呼びかけていますが、まずは企業の安泰(経営陣の安泰)をはかってから雇用問題を改善するつもりなのでしょうか。
ゴーン社長の「救済要請」もそうですが、要請の前にまずは人並みに役員報酬を減額する英断をする経営陣が少ないのが不思議というか、ぬるま湯体質であると思います。
販売不振のトヨタでは、部長以上の役職者2200名がこの3月までにトヨタ新車を自主的に購入するとか。「自ら買って乗らなければその良さがわからない」とありましたが、じゃ、今までは「購入していなかったのか」と突っ込みたくなりました。
最近は運転免許を持たない社員もいるとの噂も聞きます。就職希望ランキングも急落していますから、この業界の先行は多くの人が厳しいとの判断しているようです。
今年になって挨拶回りの傍ら、本場京料理を夜昼入れて3連発後、東海地区の和食、そして東京のミシュラン掲載和食を続けざまに訪問しました。
京料理店は初訪問が多いのでせめてもう一度訪問してからでないと具体的には書けないのですが、1店「当たり」の店がありました。
京料理の中でも非常にオーソドックスな調理。ピザ釜使うなど奇を衒う創作系とは一線を画す、一家言ありそうな主人の小さな店であります。なるべく早い時期に再訪したいと思います。
東海地区の和食、その地だけではなく東京でも有名だそうで主人の熱意を感じたのですが、東京のミシュラン掲載和食店と同様、オーソドックスな「京料理」とはまったく別物であるとあらためて感じました。
コンプレックスがあると言われるかもしれませんが、やはりオーソドックスな京料理が友里の好みであります。
年初から京料理3連発
東京ミッドタウンも曲がり角か
ミッドタウンにある「ひらまつグループ」のパスタ店が昨年末で閉店したことは先日のブログで書きました。ここ数年、イケイケで多店舗展開をしていた上場会社が廉価な小さな店をクローズしたということは意外でありました。
他の多数の店の売り上げや利益でカバー出来るとも思うのですが、イメージを大事にする上場会社のこの撤退。推測ですが、相当な損失を重ねていたのか、もしくは他の多くの店の運営も厳しくカバーできなくなったということでしょうか。
そこで確認の意味でこの3連休中にミッドタウンを訪問したのですが、活気がなくなっているのを感じました。15時頃でも「とらや」に行列が出来ていなかった。
ついでに高額店が集まっているガーデンテラスをB1から4階までチェックしたところ、もう1店クローズした店を発見したのです。
「暗闇坂 宮下」がプロデュースした「可不可」の店内が暗いのです。入り口の張り紙には「しばらく休業」の文字がありました。この手の張り紙は飲食店では「閉店」を意味します。中にいたスタッフに確認したら、やはり閉店ということでした。
活気があったミッドタウンオープン時でも行列がなくすぐ入店できた「可不可」。雑誌では料理を全面に出さず、内装などをウリにして宣伝してもらっていましたが、やはり食べ物屋は料理があってなんぼのもの。料理人の顔が見えない(見せない)食べ物屋は厳しいとブログで書きましたが予想は当たったようです。
この「可不可」以外にも、オープン直後の訪問で厳しいと予想した「リョウリ ゲンテン」や「ラ・ソース 古賀」もとっくに閉店しています。
オープン前の段階で友里にちょっとでも相談すれば、このようなリスクをいくらか回避できると思うのですが、そんな経営者はいないでしょうね。
最近訪問した店 短評編 1
新年はじめての短評編です。2009年になって間もないので、タイトルを変更しました。しばらくは昨年末の訪問店になると思います。
トルナヴェント
カナダから一時帰国していた知人と久々の訪問。来る度に新しい料理が増えていてオーダーに悩んでしまいます。
知人が頼んだ白トリュフ、この時期(12月)にしては香りもよく質の良さを感じました。直前に「ロオジエ」で食べていたのでパスしましたが、頼めばよかったと後悔。
前菜、パスタ、メインとマダムと相談して食べた物はいずれも満足するものでありました。
これからもこの営業方針で頑張っていただきたいものです。
初音鮨
蒲田のミシュラン2つ星鮨屋。初めての訪問です。
わかりにくい店構えですが、道まで漏れてくる「酢」の臭いで行きすぎないですみました。
主人曰く、ミシュラン調査員はもう1年近く来ていないはずだとのこと。紹介文に「ぶりしゃぶ」がありますが、訳あってもう一品ものは出さず握りだけにしてかなりの時間が経つというのです。
少なくても2008年1月以降は来ていないとの話でした。
2月に「天青」の星獲得、4月には3つ星店に掲載確認、と2008年前半で星付けを決めてしまっている店が多いのですから、ミシュランとしては当たり前のことなのでしょう。
現時点アマゾンでかろうじて「レストランガイド」部門で1位を保っていますが順位は3000番台。
27万部刷ってしまってのこの体たらくですが、何十万部が売れ残っているのか、ぜひミシュランには開陳してもらいたいものです。
安吉 博多
博多がこれほど鮨の盛んな地だとは知りませんでした。和食(フグ含む)に次いで寿司屋がかなり多いんですね。
場所はちょっと離れますが、「小倉寿司」(煮切りをひかず塩と柚子だけの握りだとか)というジャンルまであるそうです。
さてこの「安吉」、主人は予想したより若い。
白子蒸し、ブリヅケ、フグの昆布〆、赤ムツの付け焼き、生カラスミなどツマミの種類が多い(10種以上)だけでなくどれも美味しい。個人的には「すし匠」系よりツマミのレベルは高いと感じます。普段鮨屋で出会わないタネも多く面白かった。
握りは小振りで煮切りはやや強めながら、タネによって米酢、赤酢の酢飯をつかう握りはほとんどが○。
また仕事で訪れたら訪問したくなる鮨屋でありました。