京都のカノビアーノがなんと閉店

友里掲示板で知った情報です。またまたネットの掲示板では「閉店情報の友里征耶」と揶揄されそうですが、あの「リストランテ カノビアーノ 京都」が3月一杯をもって閉店していたようです。
http://www.canoviano.net/info.html
自分の嗜好を優先して、「唐辛子、ニンニク、バターやクリーム」を使用しないイタリアンを展開している植竹氏ですが、イタリアン必須の調味料などを使用しない調理に友里は以前から疑問をもっておりました。
友里掲示板にもありましたが、イタリアンでこれらの調味料を使用しないということは、山葵なしの鮨、花椒を入れない麻婆豆腐、昆布をつかわない和食の出汁、パクチーのないエスニック料理、胡椒や塩を振らないステーキ、赤ワインを入れないコックオーヴァン、女性のいない銀座クラブ、辛口(誹謗中傷とも言われています)のない友里ブログのようなもので、大半の人はまったく興味がわかないと思います。
ニンニクや唐辛子を好まないということは、植竹氏、イタリア修業中何を食べていたのでしょうか。色々な店を食べ歩いていたとは思えません。
京野菜を使用しただけの創作イタリア風料理、コンセプトに無理があったのだと思います。関西在住のヨイショライターたちの絶賛はありましたが、一般客の評判はそれほど聞いておりませんでしたし、スタッフが独立したtvbも前を歩きながら見る限り、集客が順調だとは思えません。
HPでは、「契約期間満了による閉店」とありますが、最初から5年半の出店だったとは思えません。集客が順調だったら、契約(多分賃貸でしょう)の延長をしていたと私は思います。
しかし植竹氏関連のお店、京都以外にも閉店しているのではないでしょうか。「グリリア ウエタケ」、ハニーズガーデンが閉店しているはずなので、ここも閉めていると思います。
HPによると、直営店は「代官山本店」と六本木の「カノビアーノ カフェ」だけだとか。他の店は「名前貸し」なんでしょうか。
最近はイタリアンに限らず、本物志向、現地志向の料理になって来ていると思います。(ミシュラン3つ星を狙う店を除いて)
あの予約困難の象徴的な店だった「ベットラ オチアイ」も本店はダメでしたが近くの支店はフリで昼に直ぐ入店できました。
創作イタリアン、お手軽イタリアンは転換期にかかっているかもしれません。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/

再開発ビルは4?5年でテナントが入れ替わるのを望んでいる?

デビューして6年、友里は当初から再開発ビルへの店舗入店に警鐘を鳴らしてきました。
特に高額ブランド店や高額飲食店には、再開発ビルのメインターゲットが観光客や勤め人であるだけに、入店しても客は来ない、と言い切ってきました。
なぜ、閉店撤退が続く再開発ビルに新たに入る店があるのか、大手デヴェロッパーはなぜ同じ過ち(閉店・撤退)を繰り返すのかと。
しかし先日友里掲示板に書き込まれたコメントを見て、私は大きな衝撃を受けたのです。
http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1239745578/299
なんと、大手デヴェロッパーは長くテナントが居続けることを望んでいるのではなく、4?5年で入れ替わることを望んでいるというのです。
建物全体の収益を最大限にするためには、適度な賃料でCP良い料理(商品)を提供されて繁盛し長く居座られることを望んでいない。
長く居座られると、設備の更新が出来なくなり「雑居ビル化」してしまうからだそうです。建物全体の陳腐化を防ぎたいのでしょう。
高い家賃に耐えられる優良なブランド店だけ残って貰えれば、あとは4?5年で適当に入れ替わってもらう、というのが再開発ビルのビジネスモデルだというのです。
入れ替わりをスムーズにするためにも、ある程度の「空室」は必要だとか。
衝撃です。大手デヴェロッパーは、テナントとの「ウィン・ウィン」の関係を目指しているのではなく、自分の事しか考えていないことがこの書き込みからわかったからです。
撤退・閉店を繰り返して能がないと思っていた大手デヴェロッパーですが、この書き込みを読む限り、実はテナントの4?5年での閉店を望んでいる、換言すれば「適当な時期に行き詰まってくれ」と考えているというのですから驚きました。
再開発ビルから甘い誘いが来て入店を検討している飲食店経営者やオーナーシェフの皆さん、それでも入店するつもりでしょうか。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/

最近訪問した店 短評編 25

先日久々にJ.C.オカザワと会う機会がありました。最近めっきり露出が減ったJC、邱さんのサイトで細々とコラムを続けているだけだと思っていたのですが、実は「めしとも」にもちょっと出ていたようです。
その「めしとも」(角川マーケティング)のスポット企画で対談の話があり、数ヶ月ぶりに再会したJC、心なしか小さく見えました。「庶ミンシュラン 2」(グラフ社)の後遺症か、最近も居酒屋訪問が続いているとのことでしたが、「ゲーテ」(幻冬舎)元編集長代理の額田久徳氏との3人の対談、進行係2名も加わってかなり盛り上がりました。
ライバル月刊誌をテーマとした対談だったのですが、JCvsフェアドマ場外乱闘事件(本当の殴り合いではありません)から友里の「しみづ」出入り禁止事件の経緯や名誉棄損判決の自虐ネタまでかなり脱線してしまいました。
昼食を取りながらとはいえ4時間以上、どのようにまとまるかぜひご期待ください。
しかし、このままでは居酒屋・B級グルメ専門ライターの肩書きが定着してしまいそうなJC。引退という文字がちらついていると感じるのは友里だけでしょうか。
さて3店です。
四川一貫
半年ぶりの訪問、8名ほどでの「お任せ」です。初めての人が多かったのですが、思ったほど辛くないと言われた麻婆豆腐はじめ、この支払い額(7?8000円)では皆さん、まずまず満足されたのではないでしょうか。
たけうちステーキハウス
野球選手などが通い続けるという兵庫・夙川の有名店です。ある会社の御曹司のオススメで初めての訪問です。
カウンター13席がメインのステーキ屋。さすがスポーツ選手や業界人御用達の店と感心したのがワインの常温保管と値付けです。赤だけではなく白ワインまで店内の棚に常温保管でしたから驚きました。値札もなく一々店主に価格を確認しなければならないのですが、その値付けも安くはありませんでした。
シャンパーニュはなく、白ワインを選ぶとその段階から冷やしていかなければならず、飲めるようになるまでかなりストレスがたまります。
肉は和牛のようですが、産地を尋ねると店主は曖昧に「但馬系」としか返答しません。全国有数の高級住宅街近くに立地する有名ステーキハウス、「正統神戸牛」とか「三田牛」、「但馬牛」といったはっきりした名前を期待していたので拍子抜けしました。ある意味正直な店主ではありますが、純正の血統牛ではないということでしょう。
鉄板焼きでもなく炭火焼きでもない、白ワインでマリネしてからグリルで焼き目をつけそのあとオーブンで仕上げる独特の焼き上げでありました。
支払いはステーキの他牛刺し、サラダ、サーモンからカレーまで頼みワインを5人で何本か頼んで一人当たり3万円チョイ。
近所なら再訪するかもしれませんが、関東からわざわざ行く店ではないでしょう。(私も仕事のついでで行きました)
みかわ 六本木店
映画の帰り、急に天麩羅が食べたくなり一応予約しての立ち寄り。この経済状況からかなりの空席を予想していたのですが、意外に店内には客が目立ちました。
夜は1万500円のコースだけ。刺身などのオプションもなく選択肢がまったくありません。
油は注ぎ足しだけで相変わらず全交換はありません。可もなく不可もなし、の普通の天麩羅でした。