新書と「めしとも 9月号」

本日は新書の進み具合の報告と「めしとも」次号の予告です。
自己宣伝とネタ不足を補う、いわゆる「一石二鳥」を狙ったものではないか、と言われると反論の余地はありません。
新書ですが、編集担当が手を入れたものを再修正し、やっと私の手を離れました。あとは再チェックの後、編集上層部のチェックの後、校閲が入って発売月が決定すると思います。
11月か12月の発売を狙っておりますが、月に出す新書の「枠」が決まっておりますので、いまのところ未だ決定しておりません。
最終決定したら、出版社名含めてブログで報告させていただきます。
自分で言うのも何ですが、飲食業界とそれに巣くうマスコミの問題点を鋭く提起した内容、具体的な例えを挙げながらの展開で結構面白く一気に読み終えることができると思います。
数少ない友里征耶読者だけではなく、マスヒロさん信奉者やオコチャマファンの方々には、騙されたと思ってぜひ読んでいただきたい。
その後の人生が変わるというか開けるのではないか、井の中から脱出できるはずだ、と言い切りますとまた怒られますか。
さて次は「めしとも 9月号」の宣伝です。
旧盆の関係で何時もと違って8/12の発売となるはずです。
私が担当するのは2つ。ネタを先に書いていいのか編集サイドに確認していないのですが、書いちゃいます。
連載の「銀座裏ガイド」は昨年オープンしたあの「フレンチ」であります。
J.C.オカザワからは、「イラストがゴルゴ13みたいで、まったく似ていないではないか」とクレームをつけられました。また、「本人と同じくメガネをかけさせろ」といったご指摘もあるそうなので、友里征耶の面はかなり割れているようです。
今回の「銀座裏ガイド」では、本邦初公開のネタを暴露しております。絶対面白い情報でありますので、ぜひご覧ください。食事時のネタ、クラブでのネタ話になると思います。
もう1つは食べ歩きであります。友里が中国料理の中で一番食べている「○○豆腐」を連日食べまくりました。いくら好きでも最後には飽きてきましたが、奥が深いというか、各店の目指す最終形がまったく異なるのに驚いたのです。
好きな和食や鮨を封印してのこの行脚、これまたお楽しみに。
友里掲示板
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大阪和食

昨日のブログで「本湖月」を取り上げたからか、友里掲示板では大阪の和食や大阪の方々の気質に関する書き込みをいくつもいただきました。親戚筋が関西主体でありながら住んでいないのでほとんど実態を知らない友里、大変勉強になりました。
大阪の方で京都の和食を好んで食べる人が少ないというのを初めて知ったくらいです。でもこれでは、大阪の人を常連に持つ大阪和食は「今浦島」になってしまうのではないかと考えます。おそらく大阪和食の料理長や店主も京都へはわざわざ出かけないのでしょう。
思い起こせばこの人生、大阪の店でどれだけ食事をしたでしょうか。
割合的には非常に少ない。
記憶にあるのは、まず子供の頃に食べた「まむし」(鰻丼?)、串揚げ(正確には「串カツ」らしい)、お好み焼、そして饂飩です。
成人になってからはホテルなどの鉄板焼きやフレンチ、和食、友里征耶を名乗りだしてからはホテル以外のフレンチやイタリアンへもいくつか行きましたが、高額支払いになるほどあまり良い印象が残っておりません。仕事で大阪に宿泊しても京都や神戸へ食べに行くくらい大阪での食事を避けているというのが現状であります。
まして「和食」というジャンルの店では良い印象がほとんどありません。数的に少ないのではないかとの突っ込みを覚悟の上で言わせていただきますと、食後感はほとんど「時間と予算を有意義に使えばよかった」。
大阪は絶対価格が安くてしかもCPが良い店が多いと聞いていますが、逆に言わせていただくと、高額和食になればなるほどCPが悪化していくのではないでしょうか。
昔は「大阪割烹」が今よりもっと有名で、銀座などにもその流れの高額店がいくつか出ていたはずです。でも最近の東京で、わざわざ「大阪和食」を前面に出している店は少ないのではないか。
東京人が「京コンプレックス」を持っていても「大阪コンプレックス」が持っていないことが一番の理由だと考えます。こんな事を言うと、橋下知事に怒られるでしょうか。
しかし京都の和食がすべて素晴らしいというものではありません。
「なかひがし」、「和久傳グループ」、「千ひろ」、「菊乃井」、「ます多」、「山玄茶」、「木乃婦」など過大評価の店も数多し。マスコミや門上武司氏と親しい店が多いのは単なる偶然でしょうか。
大阪の店でも支払い額に関係なくCP良い店がいくつもあると思いますが、雑誌やヨイショライターの紹介記事から探し当てることは難しいでしょう。
一般客は色々な方向からの多彩な情報が必要です。ヨイショ一辺倒だけで良いはずがありませんが、批判一辺倒もいかがなものか。
友里よ、お前に言われたくないと返されそうですが、世のいくつもの情報から読者や一般客が個々に判断して結論を出すべきだと私は考えます。
友里掲示板
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本湖月

日曜のブログ(店訪問短評編)で大阪は難波の「本湖月」の名をちょっと出しました。祇園の「八寸」を評したとき「本湖月はひどかった」と一言書いただけですが、同業の方といわれる方が、見事な思い込みで友里掲示板に反論されております。
「相性が悪い客」、「来て欲しくない客」、「柄の悪い不動産屋」にはもう来るなとのメッセージをこめて「とんでもない所作(意地悪)」(原文ママ)をすることがあるようなので、友里も心当たりがないか、といったものでありました。
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「本湖月」を信奉している同業の方か、盲目的に「本湖月」を愛する常連の方か、もしくは「本湖月」の関係者の方としか思えない発言に私は唖然としました。
最初から私が「負のオーラ」を放っていると思い込んでいらっしゃるからです。
でもそんなことないんですね。隠し撮りされた写真が出回っている店でない限り、ほとんどの店では友里征耶の訪問に気がつかないのは当事者の私が経験済みです。
それでは私は一見して「ガラが悪い外観」なのか。J.C.オカザワからは薄髪といわれ続けており、まったくイケメンではありませんが、服装含めて普通の一般人であると思っております。私と初めて会った方々は、あまりの「ノーマルさ」に皆さん驚かれるからです。私の正体を知っている料理人やシェフに聞いていただければすぐわかることでもあります。あの鮨屋の主人とかあの創作和食店の総料理長とか・・・
「贔屓の引き倒し」と言うのでしょうか。この方の「本湖月」擁護のため、かえって店の評判が落ちるというリスクをお考えにならなかったのが残念です。
「本湖月」は外観などであからさまに客を「差別」するだけではなく、「意地悪」までする店なのか、と世間に思われてしまうからです。
そこで本日は「本湖月」の擁護をさせていただきます。
その日のカウンター9名は、私の確認する限りみな同じ料理が出ておりました。
バットから取り出した造り置きの鱧(焼き霜処理済み)、奥で串打ってきた鮎塩焼き(2尾)、5つのほおずきに入れられた八寸、日本一贅沢だと店主が言っていたバチコの細切れをまぶしたトウモロコシの揚げ物、ガスパッチョもどきに浸かったジュンサイとソーメンなどなど。
書き込みされた方は「本湖月」で骨切り済みの鱧を出される客は「嫌な客」だと判断されたからだと力説されていますが、私以外の客はどうみても常連、少なくともリピーターばかりでありました。
隣のカップルは特に店主と親しいらしく、

穴見氏 「もうすぐ海外へ旅行されるんですよね」

カップル 「はい、明日から出かけます」

との会話があったくらいです。
店主は「平日は味のわからない接待客ばかりだけど、休日は常連主体なのでやりがいがある」とそのカップルにヨイショまでしておりました。
そのやりがいがあるカップルもしっかりバットから取り出した骨切り済み、焼き霜処理済みの鱧を何の疑問も持たず食べていたように見えました。
京都の高額和食は1万円を超える店ならたいてい客の前で「骨切り」するはずです。造り置きはまず出ません。(山玄茶はバットから取り出していた)
しかも私は25000円という観光客用の最高値コースを頼んでいるのです。いくら常連と同じとは言えこの価格で造り置きは論外。
電話では、15000円、20000円コースと食材が違うとはっきり言われましたが、「本湖月」擁護の方の書き込みでは、この店は15000円も20000円も25000円もほとんど差がない、25000円は観光客用の価格設定だと暴露されていました。
つまり、私が食べた料理は「意地悪」されたものではなく、常連が違和感持たず食べる普段の料理ということです。
「本湖月」は私の知る限り客に対して「差別」していないことを強調させていただきます。
ただその普段の料理が、CP悪く質、調理とも極めて凡庸なだけなのです。これがいわゆる「過大評価店」の典型例と言えるでしょう。
こんな店がミシュランの立派な「3つ星候補」とは片腹痛い。
造り置きの鱧だけではなく、他の料理も食材の質、調理とも極めて凡庸、京都だったら1万円でも集客が難しいレベルであると考えます。
この料理で大阪屈指の和食と言われるなら、大阪の高額和食のレベルは無茶苦茶低いと言うことでしょうか。
大阪の方々は、京都で1万円以上の和食店の経験がないのでしょうか。なぜこの店の評価が高いのか、私はまったく理解できません。
新幹線使って京都へ行って食べたほうが、新幹線代とタクシー代をいれてもCPよく満足すると思うのですが、大阪の方々はそのような発想をお持ちでないのが不思議であります。往復で1時間チョイですよ。
初めての試みですが、友里征耶が「本湖月」を訪問した日時を公開しましょう。こんな事はしたことがないのですが、もう二度と行く必要がないと思い(今回が初訪問ではない)、当日訪問された常連の方々に対し、自分が食べた料理が「差別料理」であったかどうかを検証していただきたいからです。バットからの造り置きの鱧、いつものことなのかどうかも含めてです。
友里征耶が今年「本湖月」を訪問したのは7月20日(月)の休日の17時でありました。私以外の4組の方々のご意見をうかがいたいものです。
友里掲示板
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