大阪和食

昨日のブログで「本湖月」を取り上げたからか、友里掲示板では大阪の和食や大阪の方々の気質に関する書き込みをいくつもいただきました。親戚筋が関西主体でありながら住んでいないのでほとんど実態を知らない友里、大変勉強になりました。
大阪の方で京都の和食を好んで食べる人が少ないというのを初めて知ったくらいです。でもこれでは、大阪の人を常連に持つ大阪和食は「今浦島」になってしまうのではないかと考えます。おそらく大阪和食の料理長や店主も京都へはわざわざ出かけないのでしょう。
思い起こせばこの人生、大阪の店でどれだけ食事をしたでしょうか。
割合的には非常に少ない。
記憶にあるのは、まず子供の頃に食べた「まむし」(鰻丼?)、串揚げ(正確には「串カツ」らしい)、お好み焼、そして饂飩です。
成人になってからはホテルなどの鉄板焼きやフレンチ、和食、友里征耶を名乗りだしてからはホテル以外のフレンチやイタリアンへもいくつか行きましたが、高額支払いになるほどあまり良い印象が残っておりません。仕事で大阪に宿泊しても京都や神戸へ食べに行くくらい大阪での食事を避けているというのが現状であります。
まして「和食」というジャンルの店では良い印象がほとんどありません。数的に少ないのではないかとの突っ込みを覚悟の上で言わせていただきますと、食後感はほとんど「時間と予算を有意義に使えばよかった」。
大阪は絶対価格が安くてしかもCPが良い店が多いと聞いていますが、逆に言わせていただくと、高額和食になればなるほどCPが悪化していくのではないでしょうか。
昔は「大阪割烹」が今よりもっと有名で、銀座などにもその流れの高額店がいくつか出ていたはずです。でも最近の東京で、わざわざ「大阪和食」を前面に出している店は少ないのではないか。
東京人が「京コンプレックス」を持っていても「大阪コンプレックス」が持っていないことが一番の理由だと考えます。こんな事を言うと、橋下知事に怒られるでしょうか。
しかし京都の和食がすべて素晴らしいというものではありません。
「なかひがし」、「和久傳グループ」、「千ひろ」、「菊乃井」、「ます多」、「山玄茶」、「木乃婦」など過大評価の店も数多し。マスコミや門上武司氏と親しい店が多いのは単なる偶然でしょうか。
大阪の店でも支払い額に関係なくCP良い店がいくつもあると思いますが、雑誌やヨイショライターの紹介記事から探し当てることは難しいでしょう。
一般客は色々な方向からの多彩な情報が必要です。ヨイショ一辺倒だけで良いはずがありませんが、批判一辺倒もいかがなものか。
友里よ、お前に言われたくないと返されそうですが、世のいくつもの情報から読者や一般客が個々に判断して結論を出すべきだと私は考えます。
友里掲示板
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