最近訪問した店 短評編 35

総選挙の投票が終わってから、今まで消えていた東国原宮崎県知事の顔がTVで目立つと感じませんか。堰を切ったようにというと大げさですが、解禁になったがごとく顔出ししております。
私が思うに、選挙期間中TVに顔を出されると自民党の票が減ると
の配慮があったのではないでしょうか。何しろあの「出馬騒動」で自民党がバッシングを食らった事件の張本人でありますから。
比例で復活してきた一丁上がりの古い政治屋と同じく、ゾンビのタレント知事であります。
しかし一度ついたイメージはなかなか払拭できません。あの顔を見て「直向きさ」や「清廉潔白さ」を感じる人は壊滅してしまったと
考えます。TVに出始めたのも、知事任期満了後の生活を考えてのことかもしれません。
さて3店です。
マノワール・ダスティン
よく知る方から、「移転して(同じ銀座内)CPが劣化した」と聞いておりました。
今年2回目の訪問のその夜は、客もまばらでそれは寂しいものでありました。ウリのブーダン・ノワールはアミューズ対応で一口サイズ。物足りません。リエットも甘過ぎか。
子豚もジューシーさがなく味付けも甘め。ワインがまったくすすまない調理でありました。
食後感が落ちれば客足も落ちるという典型例でしょうか。
正泰苑 新橋店
人気の多店舗展開焼き肉店。飲み放題でなくても時間制をとっておりました。
狭いテーブルにツマミ類がどんどん積み上げられます。客の都合を考えず素早く回転させたいだけの店の自分勝手商法。しかも添加物てんこ盛りで後味も悪い。
肝心の焼肉もパッとしませんでした。コース5000円以内なので多くを望むわけにはいきませんが、この店が「焼肉の人気店」とは私には理解できません。
珍々
小岩の四川料理店。「めしとも」の麻婆豆腐特集のため訪問しました。
麻婆の名店と言われておりますが、私には「ショッパイ」だけのもの。麻、辣も弱く、油が多いだけの豆腐煮込みでありました。
他の料理も「ショッパイ」だけしか印象に残らなかった四川料理店。典型的な立地の妙に後押しされた「過大評価店」と考えます。再訪は考えられません。

「店評価ブログ」を再開しました

厚労省の「駆け込み天下り」について、桝添大臣の見苦しい弁解と擁護が問題になっているようです。彼も性善説論者なのか、役人の嘘の説明を真に受けて「任期がきての交替」(実は来年3月まで任期が残っていた)と言ったのか、任期が残っているのを知っていながらごまかせると思って嘘をついたのか。
どちらにしてもすぐバレる詭弁でありまして、私に言わせれば「まったく変わっていないなー」と思わず笑ってしまいました。
検証精神なく役人の説明をすぐ信じたのなら単なる「アホ」、知っていながら誤魔化したのなら「悪人」であります。どちらにしても救いがたい。
次期有力総裁候補(本人は一応辞退)である桝添さんでさえこんなレベルですから、現段階で自民党は総選挙の敗北の原因がまだ理解できていないと私は考えます。正に友里掲示板の常連の方がよく使うフレーズ、「目を噛んで・・・」であります。
さて、お待たせしました(飲食店業界は待っていない)「店評価ブログ」、日刊ゲンダイの連載の使い回しですが、今月から再開しましたので今日から毎週土曜日にアップしていきます。
本日は「タテル・ヨシノ 銀座」の1であります。
実は私、このレストランが入っているビルのオーナー会社から、建設中にテナント募集などに関する相談を無償で受けておりました。
バブル時代のわずかな成功体験から抜け出せないのか、最上階に吹き抜けのレストランスペースを計画させてしまった空間プロシューサー(こんな商売が存在できるのか)・山本コテツ氏に疑問を持ったオーナー側からの依頼でありました。
詳しくは以下のリンクからお入りください。
http://www.tomosato.net/blog2/index.html

せち辛い世の中になってしまった

ピエール・ガニエールが閉店(一時閉店で近くANAインターコンチホテル東京で経営者変わって再開するとの噂あり)しただけではなく、他のグランメゾンも身売りや閉店を検討しているという噂が絶えない高額飲食店業界。ただでさえ利益を上げにくいフレンチ系グランメゾンですが、100年に一度の不況の影響はかなりのものがあるようです。
「マキシム・ド・パリ」、とっくに埋没した元祖日本のグランメゾン。強気の値付けの店だと思っていたのですが読者からの情報で、9/1からなんと「3800円ランチ」を始めていたと知りました。それまでは6300円が最低値のランチでしたから、相当な覚悟というか状況に追い込まれたということでしょうか。
http://www.maxim-s.co.jp/fair/japone.html
ホールが埋まらないより少しでも埋まった方がマシ、と考えたようです。この英断?が吉とでるか否か。数ヶ月で結果はわかることでしょう。
さて本題です。
最近は不景気でナーバスになったのかキャンセルポリシーを厳しくして「キャンセル料」を徴収するといった事前通告をする店が増えてきました。
訪問直前のドタキャンは許さないぞ、というものですが、人数を減らした場合にもペナルティをとる店が出てきたのには驚きました。
http://www.koji-shimomura.jp/information/index.html
「エディション・コージ・シモムラ」ですが、人数を減らしただけで、ランチ:6000円、ディナー:1万5000円(一人当たり)のキャンセル料を要求するとのこと。
驚くべき額のキャンセル料です。これなら店としては、どんどんドタキャンしてもらったほうが儲かるのではないでしょうか。
新型インフルエンザの蔓延も危惧されるこの頃、これではキャンセル料払うくらいなら無理してでも食べよう、と訪問を強行する罹患者も出てくるのではないか。
しかしこのキャンセル料、どうやって徴収するのでしょうか。海外高額ホテルのようにあらかじめカード決済でデポジットを入れていれば可能ですが、そんなレストランはないでしょう。
予約時に「現金払い」とか「カードは持っていない」と言っておけば、カード番号を店側へ教える必要もありません。
そうなると店は請求書を発行しなければならなくなります。予約時に「電話番号」だけではなく「住所」まで聞いておかなければならなくなるのです。
請求書を送っても支払わない客には、内容証明送付→簡易裁判所での少額訴訟、といったステップを踏まなければならない可能性もあります。
単にキャンセルポリシーを事前にうたっても、その回収は請求額以上の手間と費用がかかるリスクがあるのです。
レストランのキャンセルポリシー強化は、あくまでドタキャンの「抑止力強化」でしかないと私は考えます。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/