2009年アルバ・パリ訪問記 3 ホテルは何処だ?

12/2のタクシー事件の後、レストラン予約でのトラブルを書いてしまいましたので、本日はタクシーを降りた直後を書きます。http://tomosato.net/weblog/date/2009/12/02

やっと運転手が探し当てたという場所に卸された友里、「ここだ」と指さされてタクシーを見送った後、まじまじとその建屋を見て驚きました。「普通の一軒家」なのです。
頼りの(笑い)ミシュランガイドでアルバでは最高の赤館3つのホテル(しかも全室スイート)を予約していたので、ある程度のゴージャス感を期待したのですが、細い道沿いにある見た目普通の一軒家。
車寄せやドアボーイどころか、人の気配を感じないのです。しかもドアらしきものに鍵がかかっていて入れません。
イタリア人運転手が面倒になって適当なところへ私を置き去りにしたのかと愕然として、スーツケースを引きずりながら付近を歩き回ったのです。
でもどこにも私がイメージする「ホテル」らしきものがありません。本当に田舎の小さな街なんですねアルバは。中心街は別にして街のハズレは通行人もいないので、最悪は翌日に落ち合う予定の人に電話して助けを請おうとタクシーを降りた場所へ戻ったのです。
今一度指された建屋をマジマジと見ましたら、ネームプレートのようなものに予約したホテル名が書かれていたんですね。「何だ、やっぱりここだったか」と安心したのですが、ドアは閉まったまま。
よく見ると呼び鈴のボタンがあったので鳴らし続けたところ女性が出てきて無事チェックインが出来ることになりました。

地方のホテルは、ボーヌの「Cep」やセビリヤ郊外の「エルブジホテル」で経験していたのですが、これほど小規模なホテルが赤館3つにランクインされているとは思いませんでした。ロサスの安ホテルでも見た目はホテルの形をしていましたし。
単に地方ホテルの経験が不足しているだけなのですが、このような形態のホテルがあるとあらためて勉強した今回の旅行でありました。
赤館3つでありますが、スタッフは見かける限り女性2名だけ。部屋数は9つくらいでしたが、かなり寂しい陣容。朝食は地下の小さなスペースで食べられますが、当然レストランなどありません。
夜はスタッフが帰ってしまうため通りに面したドアは閉められ、横の夜間専用のドアからキーで入らなければならないなど、私の持つホテルイメージとはかなりかけ離れた民宿みたいな宿泊施設でありました。
ただし部屋はそれなりに広く、無線LANも当然完備していて満足しました。

今日発売の「週刊現代」に先週号の訂正記事が載っています

週末から日曜にかけて、「めしとも 1月号」(12/15発売)に掲載予定である鼎談のゲラチェックに追われておりました。
代わり映えしないメンバーと言われてしまえばそれまでですが、ある日の午後、都内のホテルに集まったのは、今や立派なB級グルメライター(ランチライターも兼務)に成長したJ.C.オカザワに現役シェフ、そして友里でありました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        お題はこの時期お約束の「ミシュランガイド」。当然ながら鼎談は批判調で推移していくのですが、現役シェフから飛び出す「現場からの情報」は香ばしいものが多かった。ブログネタにしたいものが沢山あったのですが、ニュースソースの問題や迷惑がかかる店が出てくる可能性がありまして、過激なネタはとりあえず私の腹の中にだけ収めさせていただきます。
誌面スペースの関係で、面白い情報がかなり削られてしまったのが残念です。今回は2ヶ月前の「洋食特集」と違って土俵が違うからか発言が少なかったオカザワ。発言内容もインパクトがなかったからか、誌面への登場機会がかなり少ないのですが、支払われるギャランティの違いはないようです。今回のお仕事は彼にとって非常にCP良いものであったと考えます。
http://www.meshi-tomo.jp/next/index.html

本日発売された週刊現代に先週号の訂正記事が載っております。まずはどこが間違っていたか思い出して下さい。

http://tomosato.net/weblog/date/2009/12/01

訂正文は予想した以上に小さいスペース(169ページ)で、探すのに一苦労しました。

12月12日号記事 「発表!今年いちばんうまかった店」で、友里征耶氏推薦のお店を「井中居」と記しましたが、「御料理 はやし」(割烹・京都市上京区梶井町)の間違いでした。訂正します。

最終段の最後にわずか7行でありますが、一応載りましたのでここに報告させていただきます。
単なる店の間違えということで終結し、真の経緯は武士の情けでこれまた封印させていただきます。
ただし今回の企画、店名を間違えただけということならギャランティが支払われるのか、じっと見守ることにします。

この訂正記事だけで読者の皆様にお買い上げを願うことは出来ませんが、74ページ、75ページの「今週のうまいもの番付」でオカザワが銀座の寿司ランチの番付含めた記事を書いております。
煮切りを常備していない「新富寿し」や「二葉鮨」が横綱、関脇のランクもちょっと疑問ですが、「天使の海老」を多用する「鰤門」や昼は定食屋と化している「からく」をランクインさせて良いものだろうか。
J.C.オカザワのサテライツ含めたファンの方には、「週刊現代」をぜひお買い求めの上参考にしていただければ彼も喜ぶことでしょう。

最近訪問した店 短評編 48

HPリニューアルに際し、ブログの書き込みツールも変更しました。まだ慣れていないのですが、最新バージョンにアップグレードし、写真や動画、音声などのデータも取り入れることが出来るようです。本日はtomosato-blog初試みである写真アップにチャレンジしてみます。

ENOCLUB
例の店休日に私の予約を入れた店。1階はカウンター形式、地下がメインホールであります。雰囲気は酒蔵の感じでしょうか。
2000年のジャコモ・コンテルノのバローロを飲みながらバーニャカウダ、ココット入り玉子(白トリュフか掛け)、そしてタヤリン(もちろん白トリュフ)を堪能しました。

ジャコモ・コンテルノ バローロ2000

ジャコモ・コンテルノ バローロ2000

ココット入り玉子 白トリュフ掛け

ココット入り玉子 白トリュフ掛け

タヤリン 白トリュフ掛け

タヤリン 白トリュフ掛け

結構胃にもたれる調理。まさか翌日から体調(と言っても胃です)を崩すとはこのとき思いもしませんでした。バローロは私には若すぎでした。しかしこの日飲んだコンテルノのカンティーナへ翌日行くことが出来るとは夢にも思わなかった夜でした。

RISTORANTE CONTEROSSO
白トリュフ祭りの前日は満席で入れなかった店。一夜明けた昼はガラガラでした。
サラダ、タリアリーニと白トリュフ掛けのコースを選択。パスタはスープパスタみたいにビチャビチャでイマイチ。価格(56ユーロ)なりの食後感でありました。

サラダ 白トリュフ掛け

サラダ 白トリュフ掛け

タリアリーニ 白トリュフ掛け

タリアリーニ 白トリュフ掛け

Ristorante Con Loconda
地元のカンティーナ関係者もよく行くというお店。アルバから車で30分ほどの山の上にあります。
アラカルトではなくお任せで前菜、パスタを4皿ほど食べてから3種のメインから1つを選ぶシステム。
この店の料理、典型的なピエモンテ地元調理なのかバターたっぷりの濃厚調理。私の胃を直撃しまして、メインはギヴアップ。同行者にお任せしました。
今考えればピエモンテ料理の王道版。全部食べておきたかった。次回行く機会があれば、再度チャレンジしたいです。
飲んだワインはその夕方訪問したカンティーナを記念して、モンフォルティーノ1988年。高かったけど美味しかった。でも私的にはまだまだ若いワインでした。

モンフォルティーノ 1988

モンフォルティーノ 1988

主人が収穫したという白トリュフ

主人が収穫したという白トリュフ

タヤリン 白トリュフ掛け

タヤリン 白トリュフ掛け