自己責任とはいえ、ここまで墓穴を掘りまくって誰が責任をとるのでしょうか。
京都や大阪だけではガイドが売れないと来年度版に神戸を加えたミシュランガイド、今度は東京版に横浜と鎌倉を追加すると発表してきました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100422-00000938-yom-bus_all
調査員を増員せず、7名だけでリストアップされた両地域の300店を回っているとありますが、今は神戸を調査しているのではないか。いや、京都や大阪、そして大都市・東京の店の調査はどうするんだ、といった突っ込みがまったく沸き起こってきません。
ネタ不足なのか大新聞系はニュースにしていますが、世間ではまったく盛り上がっていないというか相手にされなくなってしまいました。
今までだってほとんど再調査していない
最初から目星をつけてアリバイで訪問しているだけ
と言ってしまえばそれまでですが、一般読者が買わなくなって、店関係者が何十冊も買う(星がついて喜んで常連や親戚に配りまくる)ことを期待して調査地域と掲載店数を水増ししているだけ。見ているだけでもイタいと思うのは友里だけではないでしょう。
2010年度版の関東・関西の掲載店だけでも400軒以上、それに神戸の調査に横浜と鎌倉が300店。本来訪問しなければならない店だけでも1000軒に近いわけですから(掲載店へはせめて年に1回は行かなければおかしい)、7人で手当たり次第行っても半年(150日)かかってしまいます。一人で行っただけで判断したら、ウリの「合議制」がウソになりますから、最低でも2人が行くとしたら、それだけでもう1年経ってしまうことになります。
昼があるじゃないかといった反論も出るでしょうが、掲載店のような高額店では昼営業をしていない店も多いし、ランチオバサン相手のランチメニューと夜の料理のクオリティを同じにしている店はほとんどないはず。
予算の関係で昼訪問に主体を置いているのかも知れませんが、ランチで評価しているとしたらますます信用できないガイドと言えるでしょう。
と、ここまで力入れて批判すること自体が滑稽なほど化けの皮がはがれたミシュラン。来年度の星予想をしているヨイショライターが何人もいるようですが、これまた空しく見えるだけであります。
さて3店です。?
よろにく
予約困難で肉質に拘った焼き肉屋との評判でしたが、部位の種類を無意味に増やし、小ポーションで提供し、味付けを濃くして(タレ系だけではなく塩系も)脂の多い(サシが入っているとも言う)柔らかい肉を出しているだけの店。濃い味でどれも肉の味を感じません。詳しくは5月中旬の「店評価ブログ」で。
四川
「オススメ本」の確認の意味で訪問。こう書くとオススメ店にするのかと思われちゃいますけど、あくまで候補にしただけでして最終判断ではどうなるかわかりません。相変わらず混んでいました。
二戀
昨秋、大きなメガネをかけ髪の毛の長い業界人っぽい人を西麻布交差点近くで偶然発見。あのメガネセンスは、新党改革の渡辺秀央氏以外ではインテリアデザイナーの森田恭通氏しかいませんから、何をしているのかと思ったら、新しい店の監修に来ていたようです。
奇抜なだけのデザインをする売れっ子デザイナー(最近は売れていないようですけど)の森田恭通氏が手がけたカウンター和食がこの「二戀」であります。
大阪「き川」(きは七が3つ)出身の雇われ料理長が提供する料理(コース1万1000円)は、京料理ではありませんが星付き東京和食とは違った味わい(そんなに濃い味ではない)で、CPも悪くはなかった。
オーナー女将(結構若い)目当ての常連客もいるようですが、この価格帯を考えると東京ではレベルが高い料理と判断、とりあえずオススメです。