最近訪問した店 短評編 2010-17

自己責任とはいえ、ここまで墓穴を掘りまくって誰が責任をとるのでしょうか。
京都や大阪だけではガイドが売れないと来年度版に神戸を加えたミシュランガイド、今度は東京版に横浜と鎌倉を追加すると発表してきました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100422-00000938-yom-bus_all

調査員を増員せず、7名だけでリストアップされた両地域の300店を回っているとありますが、今は神戸を調査しているのではないか。いや、京都や大阪、そして大都市・東京の店の調査はどうするんだ、といった突っ込みがまったく沸き起こってきません。
ネタ不足なのか大新聞系はニュースにしていますが、世間ではまったく盛り上がっていないというか相手にされなくなってしまいました。

今までだってほとんど再調査していない
最初から目星をつけてアリバイで訪問しているだけ

と言ってしまえばそれまでですが、一般読者が買わなくなって、店関係者が何十冊も買う(星がついて喜んで常連や親戚に配りまくる)ことを期待して調査地域と掲載店数を水増ししているだけ。見ているだけでもイタいと思うのは友里だけではないでしょう。

2010年度版の関東・関西の掲載店だけでも400軒以上、それに神戸の調査に横浜と鎌倉が300店。本来訪問しなければならない店だけでも1000軒に近いわけですから(掲載店へはせめて年に1回は行かなければおかしい)、7人で手当たり次第行っても半年(150日)かかってしまいます。一人で行っただけで判断したら、ウリの「合議制」がウソになりますから、最低でも2人が行くとしたら、それだけでもう1年経ってしまうことになります。
昼があるじゃないかといった反論も出るでしょうが、掲載店のような高額店では昼営業をしていない店も多いし、ランチオバサン相手のランチメニューと夜の料理のクオリティを同じにしている店はほとんどないはず。
予算の関係で昼訪問に主体を置いているのかも知れませんが、ランチで評価しているとしたらますます信用できないガイドと言えるでしょう。

と、ここまで力入れて批判すること自体が滑稽なほど化けの皮がはがれたミシュラン。来年度の星予想をしているヨイショライターが何人もいるようですが、これまた空しく見えるだけであります。

さて3店です。?

よろにく
予約困難で肉質に拘った焼き肉屋との評判でしたが、部位の種類を無意味に増やし、小ポーションで提供し、味付けを濃くして(タレ系だけではなく塩系も)脂の多い(サシが入っているとも言う)柔らかい肉を出しているだけの店。濃い味でどれも肉の味を感じません。詳しくは5月中旬の「店評価ブログ」で。

四川
「オススメ本」の確認の意味で訪問。こう書くとオススメ店にするのかと思われちゃいますけど、あくまで候補にしただけでして最終判断ではどうなるかわかりません。相変わらず混んでいました。

二戀
昨秋、大きなメガネをかけ髪の毛の長い業界人っぽい人を西麻布交差点近くで偶然発見。あのメガネセンスは、新党改革の渡辺秀央氏以外ではインテリアデザイナーの森田恭通氏しかいませんから、何をしているのかと思ったら、新しい店の監修に来ていたようです。
奇抜なだけのデザインをする売れっ子デザイナー(最近は売れていないようですけど)の森田恭通氏が手がけたカウンター和食がこの「二戀」であります。
大阪「き川」(きは七が3つ)出身の雇われ料理長が提供する料理(コース1万1000円)は、京料理ではありませんが星付き東京和食とは違った味わい(そんなに濃い味ではない)で、CPも悪くはなかった。
オーナー女将(結構若い)目当ての常連客もいるようですが、この価格帯を考えると東京ではレベルが高い料理と判断、とりあえずオススメです。

「店評価ブログ」を更新しています

昨日、舛添さんが細々と「新党改革」を立ち上げたようです。舛添党首を除く改選組5名、外観で人を判断するのはよくないことですが、どう見ても新鮮さを感じません。朽ち果てる自民党から既にドロップアウトしてしまった人たちばかり。中には落選を繰り返して民主党に比例ですくい上げてもらったにもかかわらず、飛び出した人も居ます。
これで比例票1000万、10議席を奪取することができるのでしょうか。今のままで選挙に臨めば、8月には舛添氏が党首、幹事長、政調会長、国対委員長、平議員のすべてを兼務しなければならなくなると考えます。

ここは党勢をつける意味でも自ら議員辞職して次期参院選に出馬、退路を断つことで「矜持」を全面に訴え、同情票をかき集めるしか活路が開けないのではないか。でもヘタすると全員討ち死にで議員ゼロになる可能性もあります。
舛添氏は複数区にはすべて立てる(候補者)と言っていますが、政党助成金が出ると言っても、選挙までの期間で支給される額はこの人数では知れています。
5000万、1億の借金を自ら背負って、もしくは貯蓄から5000万、1億を減らしてまで、この新党の看板で次期参院選へ立候補したいと思う物好きがそうはいるとは思えません。

金と人望がないだけかと思っておりました舛添さん、頭が良いと言われていましたが肝心の「脳力」もなかったのではないかと思ってしまいます。

現在発売中の「月刊サイゾー 5月号」にご注目下さい。
「人気マンガのアブない裏話」という特集の中で、友里征耶のコメントがいくつか掲載されています。
ぜひご覧下さい。

さて「店評価ブログ」に、「鮨 太一」よりCP良いのではないかと感じた「鮨 大河原」と、ワイキキのシチリア料理店「Taormina」をアップしています。
ぜひお立ち寄り下さい。

どうした、東京カレンダー

新党乱立など政局絡みの不安定な永田町のおかげで、本来のテーマからかなりずれてしまった今週の友里ブログ。以前から温めていたこの「東カレ」ネタを先に友里掲示板で書き込まれてしまいましたが、本日は政治ネタをやめてこのヨイショ雑誌ネタを取り上げます。

レストランヨイショ雑誌の中では、書店へのアプローチ(営業)が巧みなのか特別待遇の扱いを受けていると感じる「東京カレンダー」。特に友里本が軽く扱われる福家書店(銀座)での蜜月振りは昔から不思議でありました。
とにかく取り扱いが別格。専門のコーナーが設けられることもあり、階段の踊り場にまで陳列されることもありました。

出版社は(株)アクセスパブリッシング。親会社はモバイルインターネットサービス業界の「ACCESS」。この親会社は2月に代表者はじめ役員の報酬減額を発表し、つい最近は株主総会へ議案提出予定だった創業者への弔慰金贈呈も撤回しております。取り巻く環境は結構厳しいのではないか。
その子会社であるアクセスパブリッシングのメインとも思える月刊誌「東京カレンダー」に異変が起こったのです。
いつものように銀座の書店で手に取った「東京カレンダー」の表紙を見てビックリ。なんと

5&6 合併号

になっているではありませんか。年末年始やお盆の時、2週分をまとめて合併号とする週刊誌はままありますが、月刊誌を合併(しかもお盆や年末年始の絡む月ではない)するというのは私の知る限り記憶にありません。

最近は本拠である「東京」の飲食店の掲載が減り、地方店や海外店、そして飲食と関係ないファッションや車のヨイショも多くなってきたと感じていたのですが、ネタ不足に加えて広告も不足してきたのではないか。
ここのところ、面白いネタもなく購入しても念入りにチェックしていませんでしたが、いざなくなる、もとい、合併号になって出版が減ってしまうと寂しいというか悲しいというか。

友里征耶とは対極に位置する月刊誌ではありますが、単なる「店紹介雑誌」と考えればまだまだ利用価値はあると思います。
制約をうけないよう、いっそのこと「日本カレンダー」とか改名して、全網羅的に店紹介を始めたらよいと私は考えます。
「おとなの週末」も部数を減らし続けていると漏れ聞きます。我が「めしとも」も必ずしも順調に部数を伸ばしているわけではないようです。出版業界の厳しさはこれからも続くのでしょうか。

なんか堀内恒雄元ジャイアンツ監督が自民党から次期参院選に出馬するようです。石井浩郎氏といい、ほとんどマスコミに取り上げられない過去の人(もともと知名度足りない)を何故選ぶのか。
中央と違って地方(地元)での人気は格別のものがあるというのでしょうか。
自民党は完全にズレまくっている(民主も大差ないですけど)と思います。