カブスの本拠地でメジャー初観戦

8億9000万円が妥当なのか分捕り過ぎなのか。しかし昨日発表された日産・ゴーン社長の年収額は私の予想額を下回ったのです。
役員全員の報酬額が17億円前後とのことでしたので、欲の皮が突っ張ったワンマン社長のゴーン氏ですから、私は過半の10億円以上を横取りしていると思っていたからです。

実際はそこまでとるのは気が引けた(公開が義務づけられなかった昨年まではもっと多かったかも)のでしょうが、それにしても一人で半分以上、つまり一人勝ちで良いものなのか。COOである日本人の志賀氏の報酬が1億3000万円ほどですから、あまりに格差があるというものです。
株主含め世間からの反発を避けるためか、

日産の役員や幹部の約4割が外国人であることを挙げ、「日産は日本企業だが、グローバル企業でもある。優秀な人材を維持する」(ゴーン社長)ためにも、欧米と同じ報酬体系が必要である考えを繰り返した。

との弁解。
役員や幹部の4割を勝手に外国人にしたゴーンに「グローバル企業だ」と言われてもピンときませんが、本当に優秀な人材を集めて維持したいなら、?

自分の報酬ではなく、部下の報酬を上げてやれ!

ではないでしょうか。
ワンマンな社長(でも単なる雇われ社長です)の報酬をいくら高額にしても、他の役員や幹部、いや社員を厚遇しなければ、優秀な人材が集まるとは思えません。
料理人やヨイショライターだけではなく、ブラジル出身の「会社渡り人」までが詭弁を弄するようになったようです。

さて先週土曜からちょっと遠出しているとブログに書いておりましたが、その地を離れて今は別の都市(国)へ行っております。
ではどこにいたかというと表題でわかるようにシカゴでありました。アメリカ在住の知人の案内で到着当日にまず行ったのがメジャー球場でありました。

福留選手の凡退場面は何回も見ましたが、この日は休養日だったのか松井選手は出番なし。肝心の試合はエンゼルスの一方的な攻撃で興ざめ。0対9になったところであきらめてステーキを食べに行ったのです。

シカゴで印象に残った料理(店)は、球場でも食べた「ディープディッシュ・ピザ」とある有名店。「エルブジ」のフェラン・アドリアが

自分を超えるとしたらこの店のシェフだ

いと言ったとか言わなかったとか。
想像を絶するサプライズの連続、食べ物屋というよりは「ワンダーランド」と私は感じたのでした。(悪い意味でです)

明日のブログでは、この店についてちょっと触れてみたいと思います。友里掲示板の極北部屋(隔離部屋スレッド)の原住民もこの店へ行ったことがあるか、もとい、検索したことがあるのか。
とにかく明日をお楽しみに。

本名を明かさない覆面は卑怯なのか

一昨日のブログで、拙著「グルメの嘘」(新潮新書)についたアマゾンのレビューについて取り上げました。

本業や本名明かさず、副業で店を批評するのは「ヘタレ」ではないか

というレビューに対して反論させていただきまして、友里の数少ないシンパの方々がクリックされたからか、件のレビュー、22日5時現在(現地で)で賛同がわずか

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と散々な結果。アマゾンベスト1000レビュアー「ゆりさ信介」氏にとっては不名誉な結果となってしまい申し訳ない気持ちで一杯です。

しかし「ゆりさ信介」氏の意見に賛同された方もいらっしゃいまして、友里の反論に異を唱える書き込みが掲示板に連続で書き込まれましたの。
よって本日はこの書き込みに対して更なる反論をさせていただきます。まずは以下の書き込みをご覧下さい。

http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1276774338/88n
http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1276774338/93-97n

彼が私が取り上げた店関係者ではない普通の読者の方だとしたら、かなり気合いが入っているとしか言いようのない連続投稿。ご主旨は

店はイメージダウンするので反論や訴訟ができない
本業が安泰の奴が副業で、本業(レストラン)を批判して生活を脅かすのは卑怯である
本業(友里の本名)vs本業(レストラン)ではじめてイーヴンな立場になる

この方の主張の骨子は次の文章にすべて表されているのでしょう。現状の友里とレストランの関係は、

今の友里さんとレストランの関係は「副業、つまりは批評活動がポシャッても生活するには困らないvs本業(本名)、つまりこれが批判被害を受けると生活に困る(店に対して被害をこうむる、または名誉を傷つけられる。」となってます。

と、この方の軸足は完全に店側に入っていることがわかります。一般読者がこんなことまで考えるとは思えません。

確かに訴訟や公でのクレームは、更に注目を浴びてしまう可能性があり、店としてはやりにくいかもしれない。しかしそれは客も同じ事なのです。
言っていること(ヨイショライターを通して垂れ流す宣伝)とやっていること(実際の料理やサービス)が違って損したと思った一般客、彼らも訴訟できず公にクレームする機会もなく、泣き寝入りするしかないではないか。
訴訟なんて時間と費用がかかりますから出来ませんし、クレームも面と向かってさえしにくいでしょう。
「食べログ」に書き込んでも、店側に不利なレビューは削除対象になります。

つまり、ヨイショライターなどマスコミを利用しているレストランと一般客は、それこそイーヴンではないのです。今の状態ではレストランはやりたい放題。

また彼の主張から、レストランはイメージダウンを心配してクレームや訴訟が出来ないというならば、私が本業や本名を明かしても、訴訟すること自体がイメージダウンになるはずですから、意味ないではないか。
友里が間違ったことやデタラメを言って店の信用を貶めたならば、堂々と訴訟をすれば良い。レストラン側に問題がなければ訴訟は有利に進み、決してイメージダウンになることはありません。

現に、私は古川修氏から提訴され敗訴しております。名誉毀損ライターとしてネットで揶揄されて友里はイメージダウン、逆に古川氏はメディア関連に勝利宣言を送って更に溜飲を下げました。ただし私の記事内容は、デタラメや間違いではないと今でも思っております。表現がきつかっただけです。

要は、自分に一点の曇りもないと思うなら堂々とペンネーム相手でも訴えることができるということ。
換言すれば、自分(レストラン)に疚しい問題があるから公にしたくない、訴訟して墓穴を掘りたくない、ということではないか。
私が本名を明かしても明かさなくても、訴訟をする、しないには何ら関係がないのですが、他に攻める所がないので、すり替えて友里の覆面を糾弾しているだけ。だいたい、副業と覆面をごっちゃにしたこの主張、私には意味がわかりません。

批判や批評(デタラメや間違いではないのに)は、直ちに店が被害を受け生活に困ると言っておりますが、批評や批判を受けずレストランを野放しにしてそれで良いと思っているのでしょうか。
ヨイショを信じるかどうかは読み手の判断だと言いながら、批判は読み手の判断を待たずに即事実だろうが事実でなかろうが店にダメージを与えるとの主張。こんなに自分に都合良く考えて良いものなのか。この方こそ、公平性が皆無と言っても過言ではないでしょう。
これほど店側に甘い勝手な主張はないのではないか。呆れてものが言えないとはこの事であります。

ミシュランガイドや「東京いい店うまい店」も執筆者や調査員は匿名で覆面。ミシュランの調査員は安い年俸だけでやっている本業でしょうが、「東京いい店うまい店」の執筆陣は副業で覆面ですから、友里と同じ立場ではないか。彼の理論なら、この2冊もイーヴンではないことになります。
要は覆面や副業といった指摘は単なるイチャモンで、「批評」や「批判」を許さない、封印したいというのが彼の主張だと私は考えます。
ミシュランや「東京いい店うまい店」には批評や批判と見られる記述がないですから。

現に、副業の放送作家は「ヨイショ」だからかまわないと言うようなことを書き込んでいますし。最初から覆面や副業などと持ち出さず、

レストランは批評や批判を書かれたらダメージを受けて経営を脅かされる。よってどんな事があっても批評や批判をするな。

こうはっきり言えば良いものを、副業や覆面の話を持ち出してくるから話がおかしくなるのです。

副業だろうが覆面だろうが関係ない。ヨイショや批評もすべて最終的には読み手の判断。レストラン業界だけがぬるま湯、いや特別な世界ではないということを、この方にはいつかご理解いただきたいと思います。?

文責のないアマゾンのレビュアーや同じく文責のない友里掲示板への書き込み人に対しても、友里は正面から真摯に向き合っております。
それだけ己のやっていることに自信を持っているという証左でありますが、レストラン関係者も本当に自信があるなら、批評だ、批判だ、副業だ、覆面だと騒がず、ドンと構えて対応して貰いたい。

レストラン業界だけがオミソじゃないんだぞ!

そんな手加減をしたら、本当に真面目に頑張っている料理人や経営者が逆に怒り狂うと私は考えます。

会社役員は全員株主に報酬額を開示するべきだ!

出版のたびに、アマゾンベスト1000レビュアーの「ゆりさ信介」氏にいじめられている友里征耶です。決していじめっ子だけではありません。
昨晩訪問した店の料理がくどかったのか、一夜明けても胃もたれが解消しません。昨年のピエモンテ訪問のような状態になるのだけは勘弁であります。
普段は胃が丈夫なもので毎回胃薬を携行することを忘れてしまうのは、もともと家に胃薬を常備していないからでしょうか。
と言いながら名物のディープディッシュ・ピザを話のタネに今ちょっと食べてしまいました。

日本ではそろそろ上場会社の株主総会がピークの頃でしょうか。今年から1億円以上の報酬を貰っている上場会社役員は、その額を開示しなければならなくなったようですが、経済界にはかなりの不満があるようです。しかし私はなんとか開示を逃れようと画策し、抵抗している役員達に言いたい。

上場している会社はアンタ達の所有物じゃないでしょ!

多少の株式は持っているでしょうが、多くの株主から見たら彼らはただの「ワン オブ ゼム」ではないか。
一般に言われている「役員」ですが、会社法では「取締役」。この人たちは、株主総会(株主の総意)から委任契約されてその会社の経営などをさせてもらっているだけで、はっきり言うと「社員」ではない。もちろん会社の所有者でもありません。

以前、村上さん(村上ファンド)が「会社は株主のものだ」と言い過ぎて批判を浴び、最近では「会社はステークホルダーのもの」となっておりますが、厳密にはいいますと会社はやっぱり「株主」のものなんですね。ですから、取締役は株主から見て単なる契約社員、もとい単なる契約相手。

株主の皆様から委任され会社から多額の「報酬」をいただいて、会社の舵取りをさせていただいているだけの人、と私は考えるのです。
よって、本来契約金であるべき「役員報酬」を、株主に内緒でしかもお手盛りで勝手に決めて良いものなのか。しかも開示しないで。

私は1億円以上と限定せず、株主から要求があったら上場会社の役員はすべて報酬額を開示するべきだと考えます。いや未上場の会社でも、株主には開示するべきではないか。
自分の経営能力と執行力、そして経営結果に自信があるなら、堂々と具体的な報酬額を株主達に要求できるはずではないですか。

ではなぜ彼ら上場会社役員達は開示に抵抗するのか。それは、

立派な仕事をしているという自信がない。貰いすぎだと思われるから開示したくない。

これしか理由はないでしょう。
最近は大相撲の野球賭博問題でもいわれている「個人情報」。彼ら役員もこの錦の御旗で抵抗しているようですが、何でも「個人情報」として逃げて良いものなのか。
私は1億円というラインを設けず、上場会社にも限定せず、株主から要求があればすべての「取締役」が報酬額を株主に開示するべきだと考えます。
その会社は株主のものであって、彼ら委任契約者のものではないんですから。

社長をはじめ役員(代表取締役や取締役)たちは、どこかで大きな勘違いをしてしまったようです。