会社役員は全員株主に報酬額を開示するべきだ!

出版のたびに、アマゾンベスト1000レビュアーの「ゆりさ信介」氏にいじめられている友里征耶です。決していじめっ子だけではありません。
昨晩訪問した店の料理がくどかったのか、一夜明けても胃もたれが解消しません。昨年のピエモンテ訪問のような状態になるのだけは勘弁であります。
普段は胃が丈夫なもので毎回胃薬を携行することを忘れてしまうのは、もともと家に胃薬を常備していないからでしょうか。
と言いながら名物のディープディッシュ・ピザを話のタネに今ちょっと食べてしまいました。

日本ではそろそろ上場会社の株主総会がピークの頃でしょうか。今年から1億円以上の報酬を貰っている上場会社役員は、その額を開示しなければならなくなったようですが、経済界にはかなりの不満があるようです。しかし私はなんとか開示を逃れようと画策し、抵抗している役員達に言いたい。

上場している会社はアンタ達の所有物じゃないでしょ!

多少の株式は持っているでしょうが、多くの株主から見たら彼らはただの「ワン オブ ゼム」ではないか。
一般に言われている「役員」ですが、会社法では「取締役」。この人たちは、株主総会(株主の総意)から委任契約されてその会社の経営などをさせてもらっているだけで、はっきり言うと「社員」ではない。もちろん会社の所有者でもありません。

以前、村上さん(村上ファンド)が「会社は株主のものだ」と言い過ぎて批判を浴び、最近では「会社はステークホルダーのもの」となっておりますが、厳密にはいいますと会社はやっぱり「株主」のものなんですね。ですから、取締役は株主から見て単なる契約社員、もとい単なる契約相手。

株主の皆様から委任され会社から多額の「報酬」をいただいて、会社の舵取りをさせていただいているだけの人、と私は考えるのです。
よって、本来契約金であるべき「役員報酬」を、株主に内緒でしかもお手盛りで勝手に決めて良いものなのか。しかも開示しないで。

私は1億円以上と限定せず、株主から要求があったら上場会社の役員はすべて報酬額を開示するべきだと考えます。いや未上場の会社でも、株主には開示するべきではないか。
自分の経営能力と執行力、そして経営結果に自信があるなら、堂々と具体的な報酬額を株主達に要求できるはずではないですか。

ではなぜ彼ら上場会社役員達は開示に抵抗するのか。それは、

立派な仕事をしているという自信がない。貰いすぎだと思われるから開示したくない。

これしか理由はないでしょう。
最近は大相撲の野球賭博問題でもいわれている「個人情報」。彼ら役員もこの錦の御旗で抵抗しているようですが、何でも「個人情報」として逃げて良いものなのか。
私は1億円というラインを設けず、上場会社にも限定せず、株主から要求があればすべての「取締役」が報酬額を株主に開示するべきだと考えます。
その会社は株主のものであって、彼ら委任契約者のものではないんですから。

社長をはじめ役員(代表取締役や取締役)たちは、どこかで大きな勘違いをしてしまったようです。