近々に訪問してみたいと思う店 4

昨日のブログが多少ウケたのは嬉しい事なのですが、本当に「ゲイキャラ」と信じたのか知り合い達から

おまえ、その気があったのか

とかの冷やかしのメールや電話をもらって否定するのに大変でありました。食に限らず人の嗜好はそれぞれですので「ゲイ」も立派な道だと思いますが、私はここでもう一度訴えたい。

私は長時間(低温)ローストとゲイは趣味じゃない!

まだ募集中だと思うのですが、「月刊めしとも」創刊一周年記念プレゼントの「友里征耶とのディナー権」、くれぐれも勘違いされた方が申し込まれないようお願い申し上げます。
条件はつけられませんでしたが、本人は老若を問わずとも女性に囲まれたディナーを夢見ているとお考え下さい。
ただし現実をシビアに見つめられる友里であります。決して読者に女性が多いと思っておりません。募集枠より応募者数が下回ると言った失態を避けるため、男性の応募も否定しているものではありません。オタクはちょっと苦手なのですが、応募者足りず「企画お流れ」にならないよう、皆様奮ってのご応募、よろしくお願いします。

さて3店です。

花祥
大阪は貝塚にある2つ星和食。個人的にいくらか土地勘があるのですが、こんな地に世界へ発信できる日本料理店があるとは知らなかった。
ホントかよ、ミシュラン調査員。和食の経験不足でまた判断を過ったのではないかとも思ってしまうのですが、こればっかりは行かずに文句は言えません。現在同行者を募集中であります。

美山荘
民宿料理、もとい、摘み草料理を出す旅館。最近はポルシェ・カイエンにまたがって若き主人は市内のカフェ(自営店)へ通っている、もとい、毎朝山へ摘み草をしていると聞きました。
ポルシェ・カイエンの減価償却が上乗せされた「摘み草料理」のCPはいかがなものか。結果はわかっているんですけどね。

招福楼本店
「招福楼系列の店に美味いものなし」が友里の定説でしたが、肝心の本店は未訪問。なにしろ京都へ泊まったとしても遠いですし、京料理じゃないですし、東京店や「山玄茶」を経験すればだいたい予想ができるというもの。
でも本店は料理だけではないのでぜひ訪問しろ、と知人から強く勧められております。

俺たちはゲイじゃない!

4?5年前までは「時差」なんてまったく他人事だった友里。欧州だろうが中東、北米、ハワイと何処でも夜には熟睡できました。もちろん帰国してもその晩はぐっすり。
ところがこの数年「時差」というものの存在を感じはじめていたのですが、今回は正に「時差」そのもの。北米だろうが南米だろうが、そして帰国後も夜中の1時半に目がパッチリ、寝られません。そしてその分、夕方の数時間に猛烈な睡魔が襲ってくるんです。順応力が低下してきているのでしょうか。

さて表題のとおり、今回の旅行で2回ほど店側から我々がゲイだと見られることがありました。

一度はシカゴ。ミルウォーキー在住の知人とメジャーを見た後そのままステーキ屋へ行ったのがまずかった。
私は一見「皮パンツ」に見えるジーンズに上半身は何を間違えたかちょっと透ける白のカットソー。ジャケットのインナー用をそのままジャケットなしで外出してしまっておりました。そして同じくラフな格好の知人とシカゴでは高級なステーキハウスへ行ってしまってホールの他の客から浮いてしまったのです。

最悪だったのはNYの「パ・セ」。今回はドレスコードどおり「スマートカジュアル」と言いますか、単なるスーツにノータイ。
ホテルのロビーでNY在住の知人と待ち合わせて18時前に店へ入ったのですが、通された席が壁際にあるソファーの円卓。俗に言う「ラブチェア」みたいなテーブルのソファーに、二人寄り添って座れと言われたのです。

とっさにこれは拙いと思い、椅子を反対側へ持ってこさせて相対で座ろうと考えたのですが、連れが抵抗せずさっさと座ってしまった。そしてその直後の連れの言葉に私は椅子(ソファー)から転げ落ちそうになったのです。

そういえば今日は「スペシャルデイ」、つまり「ゲイ」の日だった!

おいおい、何でそんな日に男二人で3つ星レストランを予約したんだ!
早速担当のメートルには、

我々は小学校から大学まで同窓
大学は学部も一緒だった
私は昨日、NYに来たばかりのツーリストだ
スペシャルデイだそうだが我々はゲイではない

と一応説明したのでありました。でも今考えると、この説明はかえって拙かったかも。

久しぶりの再会で話がはずみ(前夜もピーター・ルーガーで一緒だった)、テイスティングコースにラフォンとフェヴレのワインをしこたま飲んでほろ酔い気分のところ、最後にメートルが私のカメラを指さして?

写真撮ろうか

にうっかり反応してしまいました。一応男同士でもツーショットですから寄り添っての笑顔の写真。
あとでこの写真をその連れや他の知人に見せたところ、

どう見てもゲイカップルにしか見えないな。メートルは確信していたんだろう。

と言われてしまいました。

男同士でのレストラン訪問の際は、ラブチェアにご用心です。

?

今回のニューヨークは当たりばかり!

パラグアイ戦、PK戦で負けたとはいえ岡ちゃんジャパンの健闘には素直に敬意を表したい。まさかここまでやるとは思いませんでした。
サッカーというのは恐いと言いますか、長年の積み上げなしでも何かのキッカケで当たると思わぬ力を発揮するようです。今回は、ここ数年間繰り返していたことを1週間前に大きく変更するという博打がそのキッカケとなったと私は思います。
欧州の強豪と言われる国が一次リーグで散っていたことを考えると、何かのキッカケで実力をはるかに上回る結果が出て、何かの拍子にまったく実力が発揮できない結果となるスポーツがサッカーということでしょうか。

さて、本日いよいよ帰国の途につきます。
昨年の同時期にも訪問したニューヨーク。「ジャン・ジョルジュ」は別にして「マサ」のひどさに閉口したのですが、今回の店訪問は「突っ込みネタ」を得るためではなく、純粋に行きたかった店を選んだので当然と言えば当然なのですが、シカゴやサンパウロを含めて当たりが多かったと言えるでしょう。最近、ちょっと運が良くなってきたことも関係しているかもしれません。

ピーター・ルーガー
やっと行けました。NY駐在の知人に頑張って予約して貰ったのですが、美味しかったですね。
外側が香ばしく(焦げ過ぎという人もいるでしょう)、中はジューシー。このアメリカン風の焼き方が私は好きなんです。
アルゼンチン牛より旨みというか肉の味の濃さが薄かったように感じましたが、脂まみれではない赤身の肉、これが本当の「牛」と言うものです。

パ・セ
これも知人(実際は秘書らしい)に頑張ってもらって実現できた訪問。恥ずかしい話ですが4?5年前、予約を取らず、ホテルのコンシェルジュに「日曜のランチを予約して」と頼んだら?

えっ、何ヶ月後の日曜なのか

と嫌みというかバカにされた友里。当時も予約受付開始日にあっという間に埋まってしまう人気店(今でも土日は厳しいとか)であることを知っていたのですが、ランチは大丈夫と軽く見ていたのです。
念願かなって夜訪問できてうれしかった。
料理ですが、盛りつけなどは今風ですが、調理はしっかりしたオーソドックスなもの。悪くはないというか、美味しい部類でありました。

ラトリエ ジョエル ロブション
実は他の2つ星イタリアンを予約していたのですが、チェックインした際、2階にこの店があるのを知って急に行きたくなりました。
ガスパッチョ、ズッキーニなど前菜は悪くはないけどちょっと味が濃すぎる感じ。メニュー外で強く勧められた子羊、煮込みすぎで羊の香りや味がしなかった。癖がないと言えばそれまでですけど。グラスワインは予想通り高かった。

ベルナルダン
北米、南米と肉料理が多かったので、最後くらいは「魚料理」ということで選んだのが、この魚料理専門の3つ星店。どの魚料理が良いかわからなかったので、「シェフズ テイスティングメニュー」にワインペアリングを選択しました。
調理は今風、いわゆる創作フレンチっぽいのですが、勘違いした日本の若手シェフと違って、食材や調味料、ソース、ハーブなどの組み合わせに奇抜さがなく、充分許容範囲。感想は、「美味しゅうございました」であります。
「ベルナルダン テイスティングメニュー」には「神戸牛」という文字がありました。この店でも「肉」、しかも脂まみれの牛を出すようになったのでしょうか。