最近訪問した店 短評編 47

今週末にはミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011版の発売が控えております。確か去年までは、発売前にプレス発表や3つ星シェフ達を招いてのパーティがあったと記憶しておりますが、今年はあるのでしょうか。
初版の時はヌーボー並みにカウントダウンまでしていました。あの無理に造られた活気は何処へ行ってしまったのでしょうか。今となってはナレさんも赤面の思いでありましょう。

今年はロオジエの閉店で確実に3つ星が1つ減るはずです。関西版や海外版の最新版を見る限り、3つ星大判振る舞いが今のミシュランの方針ですから、関東版も更なる3つ星ラッシュとなるのでしょうか。
「龍吟」の長年の夢がかなうのか、自信満々の下村氏が笑うのか、マンジュの谷氏が上り詰めるのか。京都と同じく何かの間違いで菊乃井が3つ星になってしまうのか。ナリサワが更に傲慢になってしまうのか。
友里的には興味が尽きないのですが、世間はほとんど関心を失った感がありますが、数日後の発表を3つ星ハンター(孤軍奮闘)と共に二人寂しく待つことにします。

それでは6店です。

パスタディオ
コリドー通りを歩いていて偶然見つけたお店。「生パスタバカ」とかのキャッチがあり行列が出来ていたので思わず並んでしまった。
今までカルボナーラを食べた記憶がなかったのですが、これがこの店のウリということで注文。面白い味でありました。

銀座 矢部
オススメ本の確認も兼ねて知人を接待。東京和食でありますが、この支払額(コース1万5000円)では充分の食後感でありました。

リストランテ キオラ
昼にフリで入店しましたが、客はゼロ。確かランチコースが3000円近かったと記憶しておりますから、この強気の価格設定はこの地では昼の営業を放棄したようなもの。でも料理自体は悪く感じませんでした。

鮨 太一
CP良いと言うことで同業者からも人気だった店でしたが、長引く不景気の影響か、店内は満席ではなかった。
相変わらず支払額を考えると銀座ではお得感がありました。

天麩羅 真
銀座を通る度に気になっていた店。取引先を連れて昼間に訪問しました。担当者がその日で定年ということもあり、奮発して松茸とかを追加したので結構な支払いになりましたが、記憶では悪くはない天麩羅だったかと。夜にじっくり訪問してみたいものです。

山さき
久々の訪問。1週間前くらいで予約が入りましたが、当夜は満席でありました。一番のウリである「ねぎま鍋」を食べましたが、昔ほどのCP感を受けなかったのが意外でありました。

友里征耶の週間食日記 19

今年は解禁日に飲まなかったボジョレーヌーボー。おそらく来年まで飲む機会はないのではないか。
スーパーなどではペットボトル入りで500円前後のヌーボーが出ているようですが、デパートの売り場にあったヌーボー、なんと木箱入りで

5000円

でありました。古樹のヌーボーとか書いてありましたが、ヌーボーに

ヴィエーユ ヴィーニュ

が必要なのか。フレッシュさ(ジュースさ)のみがウリだと思っていたものですから驚いたのです。

今週の「店評価ブログ」には、築地の天麩羅「清壽」と、京都の2つ星和食、和久傳出身の「緒方」をアップしております。
なぜかソムリエールが常駐する天麩羅に、創作病?が進行したと思われた京料理。ぜひお立ち寄り下さい。

さて週間食日記です。

月曜
昼:機内食
夜:機内食
アルバからトリノ空港まで予約したタクシーで移動。朝倉キョウスケさん、地方ではたとえ5つ星Lといえどもタクシーはスタンバイしておらず予約しないと来てくれないんですよ!
経由地のフランクフルトまでの機内で軽食を一口。スパークリングを一杯飲みました。
夜は成田行きの機内で、乗ったクラスがバレましたがアラカルトのツマミなど食べながらワインも飲んですぐ寝ました。

火曜日
夜:内食
帰国した直後の久々の内食でありました。?

水曜日
昼:銀座の鮨屋
夜:内食
急に鮨が食べたくなりまして、空いているホテル内の店へ。予想通り他の客は1組のみ。飛び込みでしたがゆっくりと食べることが出来ました。

木曜日
昼:新橋のうどん屋
夜:港区のフレンチ
昼は取引先とうどん。この店も実に久々の訪問でありました。
夜は最近オープンしたフレンチへ。客入りは6割方でしたが、スタッフの数は半端ではありません。スポンサーの資金力の凄さを感じ取りました。

金曜日
夜:銀座のイタリアン
前々から疑問に思っていたのですが、この店は本当にイタリアンなのか。確かにパスタは出てきますが、メイン料理を見る限りフレンチとしか思えません。ジビエのパイ包みをいただきました。

土曜日
夜:赤坂のすき焼き屋
お目出度い会合で訪問。相変わらず安い値付けのボルドーを飲みながら牛肉を食べ過ぎてしまいました。

日曜日
夜:内食
この日も家でじっとしておりました。

ヌーボー解禁日だったのか

昨夕のことでした。取引先の幹部へ連絡を取ろうとしたら17時前だというのにもう退社したのか不在。それなりに重要な話だったので至急連絡を取ってもらうように頼んだのです。
程なくして私の携帯に連絡が入ってきたのですが、なんと彼は

ボジョレーヌーボーのパーティーに出ている

と言うではありませんか。
年を追う毎に過熱感がなくなってきたボジョレーヌーボーでありますが、東京や大阪といった大都市であったなら、まだしつこくヌーボーのパーティーが開催されているという話も理解できます。ところが件の会社は北信越地方のある市。
こう言っては失礼ですが、そんな地方で未だヌーボー祭りなんかやっているのかと一瞬疑問に思ったのですが、すぐに理解ができたのです。実はその会社の別部門が

フランスワインのインポーター事業

をやっていたんですね。客先を集めてのヌーボーパーティに、部門違いではありますがその幹部はかり出されていたわけです。
その時やっと私は昨日がヌーボー解禁日だったと思い出したのです。友里掲示板ではいくつかヌーボーについての書き込みがありましたし、ブログでもミシュランガイド東京版の発売日と同じ時期だと書いて認識はしていたのですが、肝心の当日に忘れてしまっていたのです。
早速ネットでちょっと検索をしてみたら、今年の出来は

8月下旬からの好天のおかげで、フルーティで活気のある、ほど良いタンニンを兼ね備えた

とありました。この10年か20年、毎年なんだかんだと理由を付けて

今年の出来は良い

と煽り宣伝しているボジョレーヌーボー。この時期、話のタネに1本(1口以上)は飲む友里でありますが、私の拙いテイスティング力では「出来が良い」という確認が出来ないだけではなく

美味しい

とさえ感じることはなかったボジョレーヌーボー。いわゆる季節ものと言いましょうか、縁起物と言いましょうか、正月の

お屠蘇

のようなものだというのが私の認識であります。美味い不味いの次元で考えるものではない。よって年に1本(一口)で良いというのが友里の結論であります。

もう20年近くヌーボーを年に1口以上飲んでおりますが、家のダイニングテーブルに座って、夕食と合わせてじっくり飲んでもグラスがすすみません。
グラスがすすむシチュエーションは

立食形式で料理はカナッペや唐揚げ

が一番ではないでしょうか。しかしヌーボーに

タンニン

なんて感じるのでしょうかね。