再び飲んだワイン自慢

拙著「絶品レストラン」(鉄人社)、今なお売れているのでしょうか。日頃からマスコミ相手に悪態をついているせいか、書評で取り上げられたという情報がありません。
大新聞はもともと期待しておりませんが、ポストを除く現代、新潮、文春の各週刊誌との関係は悪くないと思っていただけにガッカリであります。このブログを読まれている月刊誌、週刊誌の関係者の方々、そしてブロガーの皆さん、よろしくお願い申し上げます。

単純、もとい純粋無垢な方に絶大な人気を誇る佐藤尚之氏の「さなメモ」や、百万読者がいると妄想している関谷江里さんのブログで取り上げていただければ、売り上げは激増するでしょう。
さとなお氏は掲載店へ何十冊単位で買い取りを要請していると漏れ聞く関谷江里さんの近著を宣伝していました。店や料理人のヨイショだけではなく最近は本までヨイショと、さとなおさんも忙しいようです。

さて先日、今年2回目の古酒持ち寄り会に参加してきました。メンバーは前回のブログで報告した会と同じく4名。本日もその

飲んだ古酒自慢

であります。

まずは古酒ではないですが、その日唯一店で頼んだシャンパーニュ、1990のアラン・ロベールです。

1990 アラン・ロベール

前回は同じヴィンテージのクリュッグでありました。もうどんな味わいだったか忘れてしまったので比較できないのですが、20年前の割には熟成感が出ておりました。

そしてこの日の白ワインは1934年のバタール・モンラッシェ。所有者によりますと最初から造り手不明でラベルはバタールの

しか残っておりません。

1934 バタール・モンラッシェ 造り手不明

裏には誰が書いたか手書きの紙が貼りつけてありました。

1934 バタール・モンラッシェ 造り手不明

開けた瞬間は?と思いましたが、短時間ながら甦って満足しました。

続いてフォアグラのソテーに合わせたのが1918年のド・レイヌ・ヴィニョー。

1918 ド・レイヌ・ヴィニョー

予想より色が黒くなく、甘すぎず上品な味わいでありました。

そして本日の主役、1943年のラ・ターシュです。

1943 ラ・ターシュ DRC

一口飲んで、DRCらしさを感じた(本当はわからない)1品。美味しゅうございました。

最後を飾ったのが今回友里が見栄張って持ち込んだ1904年のシャンベルタン(SICHEL)であります。所有しているブルゴーニュワインとしては最古のものを取り出してきました。
あったと思ったヴィンテージ1904のラベルがなくなっておりましたが、業者を信じるしかありません。

1904 シャンベルタン SICHEL

昔存在したドメーヌ&ネゴシアンだそうです。ブロードベントによりますと、1904は当たり年とのことですが、期待したほどの果実味はなくなっておりました。まあこんなものでしょうか。

本日のワイン5本、いずれも状態はダメになっておらずそれなりに満足したのですが古酒好きを自負する友里、ここまで古酒を立て続けに飲んでの結論は

古ければ良いってものではない

話のタネには良いでしょうが、レストランの規模と同じでワインの古さも

そこそこ

が良いのかもしれません。

さらば 竹やぶ 六本木ヒルズ店

不信任案への賛成票でちょっと注目を浴びた横粂衆院議員。その後は民主党から除籍されて目立っていなかったのですが、久々に表に出てきました。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110720-OYT1T00917.htm

前から噂は聞いておりましたが、本当に次期衆院選では選挙区を鞍替えして菅さんの地元

東京18区から無所属で出馬

を決定。「みんなの党」から出ると聞いていたのですが、無所属(推薦はもらうのか?)とは驚き。
甲高い声も災いして、ライバルだった小泉進次郎代議士とは役者の違いを露呈。化けの皮が剥がれた民主党では次期衆院選での比例復活も200%なかっただけに、私は元の「軒先弁護士」に戻ると思っておりました。
菅さんの不人気(といっても地元の純粋無垢なオバサンにはまだ人気があるらしい)に便乗しての刺客気取りなんでしょうが、如何せんタマが悪すぎとしか言いようがありません。
本気で敵の幹部を落とすつもりなら、先の選挙の田中康夫氏ではないですが、それなりの知名度ある候補でなければ地盤を崩すことは無理。小泉進次郎氏を東京18区へ出馬させるくらいのことをしなければならないでしょう。

徳島では、仙谷由人代議士を再選させないために旦那の後藤田代議士より地元で人気のある水野真紀氏が出馬するといった誤情報もありましたっけ。
しかしこのような掟破りの対立候補擁立は、今後はなくなると私は考えるのです。そんなことを指示した対立党の幹部連、逆にその次には知名度ある刺客を仕返しで送られる可能性があるからです。
何といっても国民や党より己が一番大事なのが政治屋です。肝心のところでの「与野党なぁなぁ」は永遠に不滅でありましょう。

永遠どころか10年持たなかったのが掲題の

竹やぶ 六本木ヒルズ店

であります。なんとこの7月末で閉店となるようです。

http://www.takeyabu.co.jp/index.php?page=roppongi

オープン直後こそ行列が出来ていましたが、蕎麦だけではなくツマミも含めた全ての料理が

量少なく値付けが高過ぎ

であることから集客は苦しかったようです。
時々「レスプリ ミタニ」を中心に閑古鳥ウオッチングでこの近辺を歩くのですが、あのオープン当初の行列を見たことはありませんでした。
恵比寿にあった「竹やぶ」もいつのまにか「玉笑」と店名が変わり、今では別のジャンルの店になってしまった。

一時は応援していたマスヒロさんですが、最近はまったく「竹やぶ」を取り上げていないのではないか。袂を分かったのかどうか知りませんが、あの量の蕎麦が1000円前後という破格の値付けだけではなく、

二人前からしか頼めない出汁巻き玉子が軽く1000円突破

も常識破りではないか。小さな掻き揚げも1800円前後とは信じられません。再開発ビルなので地代も高かったのでしょうが

大きく儲けようとして客足が遠のいた

のが撤退の主因あると推測します。
閉店を知って7月はじめに最後の訪問をした友里。高い値付けの玉子焼き、棒ニシン、掻き揚げ、蕎麦を再確認し、大きな出費をしてきました。

この「竹やぶ」跡にはまた飲食店が入るのでしょうか。恵比寿から移転してきた隣の「レスプリ ミタニ」も外から見る限り(最近はガラスに徹底した目隠しをしてウオッチしにくくなっています)集客が順調とは思えません。結構な大箱でもありますから、経営者は移転を後悔しているのではないか。

私は「竹やぶ」跡に移転を考えている飲食店オーナーに忠告したい。

周りの店の集客状況を良く調査してから判断しろ

と。再び悲劇を繰り返してはいけません。

超久々のビアガーデン

なでしこジャパン、凄い人気であります。昨日は帰国したばかりだというのに、なんと首相官邸にまでかり出されてしまった。
特に沢選手の持ち上げ、褒め称えが過度に感じるのですが、ゲームを諦めなかった「なでしこジャパン」、沢選手には

勘違いしない努力を諦めないで

と申し上げたい。人間は弱いものです。勝ち馬に乗り、負け馬を踏み台にする大マスコミが、いままで何人の人を勘違いさせ、その後の人生を狂わしてしまったことか。スポーツ選手に限らずその数は相当なものがあるでしょう。
人の、特に日本人の気持ちは移りやすいもの。あの女子ソフトボールも北京オリンピックで金メダルをとった時はかなりのフィーバー(死語?)となりましたが、今では人々の記憶の片隅にも残っていないのではないか。
勘違いした人はそう簡単に元に戻れません。勘違いしたまま、マスコミから梯子を外されるというパターンに沢選手親子が陥らないことを祈るばかりであります。

さて先日、神宮外苑にある「森のビアガーデン」へ行ってきました。ビアガーデン、実は友里、人生で行った回数は数回あるかどうか。若い頃、ビル屋上で

女子泥レス(泥の中でレスリングする)

というパフォーマンスに釣られて行ってしまった記憶があるのですが、それ以降足を運んだことはありませんでした。
ある集まりで行った森のビアガーデン、男子大人は4000円で食べ放題、飲み放題でありまして、「・・放題」好きな友里はかなり期待していたのであります。

http://www.rkfs.co.jp/brand/beer_garden_detail.html

森のビアガーデン 1

森のビアガーデン 2

着席してまずはスタッフからシステムの説明がありました。最初はオーダーした飲み物を飲み、その後はビール(生3種)だけは各自で注ぎ放題。ワインやその他の飲み物は都度スタッフに注文しなければなりません。
食べ物は2皿目からは盛り合わせプレート以外にも各肉の単品プレートや野菜も幸せ、焼きそばをスタッフに都度オーダーするシステムであります。

最初のビールを飲みながら運ばれてきた盛り合わせプレートを見て私は落胆してしまった。プレートの写真を取り忘れたのですが、牛、豚、ラム、鶏つくね、ソーセージの肉群。ソーセージとつくねを除いた3種は、見た目だけではどれが牛だか豚だかラムだかわかりにくい質と部位とカット。
4000円で食べ飲み放題ですから多くを期待出来ないのは当たり前ですが、もうちょっとマシなものを予想しておりました。

そしてそれ以上に私の期待を裏切ったのが野菜たちであります。野菜プレートを頼んでも、原価が安い

もやし

ばかりなんですね。宣伝のPDFにある人参はわずか2スライスほど、玉葱もごくわずか、ししとうも1?2ヶでありました。
バーベキューとかジンギスカン鍋などこの手の焼き物に必須の

キャベツがない

焼きそばプレートにだけ、わずかなキャベツを確認することが出来ました。
バーベキューのタレは1種のみ。それを見越して先日の訪問時に購入したピーター・ルーガーのステーキソースと業界のエクスポのスーベニアとしてもらったホットチリソースを持ち込んでいたので、味の変化を楽しむことが出来ました。何しろ肉に味がなかったもので。

4000円で肉らしきものとモヤシ、そして生ビールなど酒類の食べ放題飲み放題なので文句が言えないかもしれませんが、これならあと2000円弱追加して

六本木の豚しゃぶ屋で食べ飲み放題

の方が食後感は良いと悟った次第であります。
「泥レス」のないビアガーデンは、他に熱中するものがありませんから料理に対するハードルが高くなります。
友里の次回のビアガーデン訪問は、泥レスが復活しない限りないでしょう。