最近訪問した店 短評編 2011-29

福島の牛からセシウムが再検出されたとか、新しい汚染水浄化装置が出来たとかの報道はありますが、肝心の事故原発では

原子炉内の状況は相変わらずまったくわかっていない

という事実は報道されなくなりました。
汚染水処理は事故対策としては二次的なものでして、肝心のメルトダウンした燃料棒がどうなっているのかは未だに掴めておりません。有効な対策も考え出せず、事故当初からなんとかの1つ覚えで?

外から水を注入しているだけ

そんな無策の政府が、やっとごく一部の事実を認めました。

原発周辺、長期間住めないと判断

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110820-OYT1T00928.htm

事故直後の3月から友里は、近辺は何十年も住めなくなるだろうと言っていたことを政府は5ヶ月経ってようやくわかったようです。
高橋はるみ北海道知事、これでも泊原発を安易に再起動(調整試運転中で再稼働でないという詭弁を弄している)させるつもりですから驚きです。まずは役人の文章を棒読みするのではなく、己の頭で考え、自分の言葉でしゃべれとロボット道知事にはアドヴァイスしたい。
最高学府を出て、上級試験に受かった頭はダテではいはずです。

さて3店です。

アピシウス
夏のメニューに変わっていたので訪問。まずは岩牡蠣。大きくてとてもクリーミーでありました。3000円弱(1ヶの価格ですよ)と高額なので、これで普通だったら怒ります。
穴子と小ヤリイカのガレットも良く、ビゴール豚のローストはスパイスの衣焼きのようでしたがまずまず。面白かったのは黒毛和牛の半生ステーキ。どんなものかというと、タルタルステーキの表面をちょっと焼いた、見た目はハンバーグのようなものであります。
ワインは昔と比べると種類が少なくなり(特に古酒やレアもの)値付けも高くなっておりますが、それでも他店と比べたら頭一つ抜けているでしょう。リピート可である希少なグランメゾンですが、この日は週末だというのに6割程度の客入りでした。

くろぎ
相変わらず満席で次の予約も数ヶ月先のようです。和牛ヒレタタキ、鱧落とし、鮎塩焼き、土瓶蒸し、トウモロコシご飯などコース価格が1万2000円ほどを考えるとCP良いと思います。最近若手が独立して似たような値付けのコース和食店が増えておりますが、実際の食後感はここまで追いついていないのが現実です。
くろぎが出来て他店がなぜ出来ないのか。くろぎが利益を上げていないのか、他店が利益を上げすぎているのか。更なる検証が必要でしょう。

もりかわ
スタート直後の小皿料理(でも結構量が多い)だけで10種くらいか。これだけでお腹が一杯になりそうです。勿論味や質も悪くありません。鱧松椀もタネが大きく質も良かった。
あこうの造りも上質で、鮑唐揚げ、スッポン茶碗蒸し、牛ヒレ焼きにウニ丼と、京風料理というより高額割烹の範疇だと思うのですが、高いだけに質含め中身は支払い額に見合ったものでありました。ミーハー傾向の強い方には特にオススメです。

友里征耶の週間食日記 2011-18

野田佳彦財務相に海江田万里経産相、役所の組織内候補と揶揄されている官僚の操り大臣でありますが、民主党最後の総理はこの2名の中から選ばれてしまうのか。他の候補もロクな人がいません。
デビュー以来、料理人の性格の悪さを糾弾し続けてきた友里でありますが、政治屋の

性格の悪さ(頭の悪さも)

を糾弾する政治評論家はいないのか。中央官庁からの落下傘候補を地元の首長に選ぶ程度の民度しか持ち合わせない日本国民でありますから自業自得、自己責任。日本(いや資本主義自体)は確実に滅亡に向かっているような気がします。
誰か一人、欲は自己顕示欲だけに抑えて

金銭欲や名誉欲

と保身を捨てた破壊的思考をもつ正直な政治家が出てこないものなのか。誠に残念であります。

さて本日も恒例の週間食日記であります。

月曜日
昼:京都の和食
夜:京都の和食
関西への出張だったので、合間に京料理(自称もふくめ)を食べました。昼は赤いオバサンオススメの店。予想通りの食後感(たいしたことない)でありましたが、カウンターは満席でありました。コースが3種用意されているのですが、内容の違いをわかりにくくしたいのか、コース毎に客をまとめて座らせておりました。
夜は「絶品レストラン」(鉄人社)掲載のお店へ。まずまず満足して新幹線に乗りこみました。

火曜日
昼:赤坂の鰻屋
夜:港区の高額割烹
昼は赤坂では有名?(店内は満席)の鰻屋。結構高い値付けでありましたが、普通の養殖鰻でありました。
夜は同じく「絶品レストラン」に掲載している高額割烹でした。

水曜日
昼:銀座の寿司屋
夜:渋谷区の中国料理
週末にオープンしたばかりの寿司屋を訪問する事になったので、確認のため、その主人が店長をしていた銀座の寿司屋を久々に訪問。インターホンがある店です。結構混んでおりました。
夜はこれまた久々に、日赤通りの創作中国料理店。好きな四川料理ではないことから、最後には似たような味トーンに飽きが来てしまいました。

木曜日
夜:上野毛の寿司屋のはずが渋谷の四川料理店へ
既にブログに書きました7月で店仕舞いの寿司屋で実質的に追い出され、渋谷まで戻ってホテルの四川料理を食べました。

金曜日
昼:浜松町の鮨屋
夜:溜池山王のフレンチ
昼は「絶品レストラン」にも載せている寿司屋へ。夜はホテルのフレンチでありました。行くたびに食後感は落ちたように感じるのは単なる飽きなのでしょうか。

土曜日
夜:西麻布の寿司屋
オープンしたばかりの、和食を合間に挟む寿司屋。和食担当の料理人もスタンバイしておりました。
1回ではわからないので、評価するとしたら再訪が必要です。

日曜日
夜:西麻布の焼肉屋
女性ブロガーが絶賛していたこの春オープンのお店。ダイニング調でイケメンスタッフと「タン」や「ユッケ」がウリのようです。
しかし味付けが非常に濃いというか、甘いというか。客層は若い人が多かったです。

くまポン、初体験!

本日発売の週刊現代の新聞広告を見て、友里は気を失いそうになりました。全国民必読とある黒地に白抜きの大見出しは、

9月再びの大暴落に備えよ

であります。9月の大暴落を想定する前に、NYダウは400ドル以上下落と既に大暴落していますから、9月を待たずして本日から日本株は大暴落してしまうかもしれませんけど。

外貨預金は即解約を
急げ!株・投信・債券「万事休す」になる

との超刺激的なキャッチも続いておりました。
週刊現代を素直に受け取るなら、円高、円高と言われていますが、この76円台から更に大きく円高に進むと言うことでしょうか。株や債券も大暴落というか跡形もなくなってしまうということか。

この原稿を書いている段階では中身を読んでいないので何とも言えませんが、「万事休す」になる前に、つまり見出しの通り大暴落に備えるために、株・投信・債券を売って皆が換金してしまったら、それこそ

大暴落

となってしまうと思うのですが、皆様はどうお考えでしょうか。
数年前、株投資(信用)で個人的に破綻しかけてかろうじて残った僅かな蓄えを、高額居酒屋で隣客(堀紘一氏)の話(友里ブログ参照)を漏れ聞いて金融株にすべてつぎ込んでしまった友里、どっちにしても大ピンチであります。

さて今月はじめ、友里は初めて「くまポン」を使って外食をしてきました。食べ仲間が4枚購入したということで仲間に入れて貰ったのですが、訪問したのはフレンチというかビストロ。
具体的な店名の公開は避けますが、むかし銀座でカウンターフレンチ(いまは世界一予約困難なステーキ屋があるところ)をやっていたシェフの店。北海道で雇われシェフしてきてから、数年前に芝公園に同じ店名でオープンしたようです。?

前菜、魚、肉、デザートにスパークリング、白・赤ワインが飲み放題がついてクーポン価格が

4650円

信じられない値付けではありませんか。通常この手のクーポンでは、会社側が4?5割ピンハネするそうですから、店の取り分は多くて

3000円前後

であります。
いくらスパークリングがプロセッコで、スティルワインがガスコーニュものといえ、飲み放題にしたら経営が成り立つのだろうか。いや成り立たせるには料理はどんなものになってしまうのかと、友里は期待に胸膨らませ(いや怖々)店のドアを開けたのあります。

前菜は鴨のフォアグラ。結構な大きさで、塩を利かせたシンプル調理ながらまずまず。
魚は鱸のポワレで肉は鴨ロースト。野菜の添え物はインゲンやホウレン草でしたが、4650円を考えると文句を言えないというか、充分満足してしまいました。
すべてを食べ終え、飲み終えての友里の結論は、

この料理でこの値付けでは経営が成り立たない

いや、これで(店の取り分3000円)で経営が成り立つなら、クーポン使わない普通の店ならあっという間に

合うでぃ

が買えちゃうことになります。(昨日の「なでしこ」のオヤジギャクのパクリ)

クーポンはあくまで客寄せパンダみたいな集客ツールなのでしょう。今度はクーポンなしで再訪しようと心に決めて店を後にしました。
とは言え私はいつ再訪できるかわかりませんので、クーポンなしのリピート客が続くことを願っております。