今年の白トリュフは不作で超高額だった!

ここ数年、年末の恒例行事(大袈裟)になっているアルバ訪問。勿論白トリュフとバローロ古酒が目的なのですが、アンチの中には

またバカの一つ覚え  パリ、アルバかよ

と、絶滅寸前の友里掲示板に憂さ晴らしで書き込む孤独な方がいらっしゃいます。確かにこの時期にパリとアルバを訪問しておりますが、友里の海外訪問、平均すると今年は2ヶ月に1回ほど出ておりますが

この2ヶ所だけではない

アンチは引き籠もりすぎて現実の航空業界の実態を知らないようでして

JALもANAも欧州便が激減している

のが現実であります。
昔はイタリアだけでもローマやミラノへ直接乗り入れておりましたが、現在はJALに限りますと欧州への乗り入れは

パリ、ロンドン、フランクフルト

くらいしかない。アルバ(最寄りはトリノ)はじめイタリアの地へ行くには、JALを利用する限り

パリ経由が一番妥当

であると考えます。航空運賃は変わりませんから、パリでついでに数泊しているだけなのであります。
まあ、検索だけで海外レストランへ行ったつもりになっている、もしくは犬のマーキングではないですがわずかな訪問店の

トイレ写真を記念撮影しているアンチ

には、友里の存在が鬱陶しいのでありましょう。

さてアルバ訪問の第一目的の白トリュフ、事前の情報通り

今年は雨が少なくて不作

不作でありますから金額が上がるのは仕方ないのですが、

高くて質が悪い

のですから非常に残念でありました。
アルバでは食べることが主体で、街中の白トリュフ店ではウインドウショッピング(値段チェック)を楽しむ友里ですが、今年も色々と価格チェックをしたのであります。

昨年までは、祭り会場の出店(生産者の直売みたいだけど大きさや質はイマイチなので安め)ではなく、アルバ内の白トリュフを扱う路面店(4~5軒くらい)では

キロ 3000ユーロから5000ユーロ

でありました。
白トリュフは大きくなるほど(質が同じなら)キロ単価が上がります。ですから

大きくなればなるほど総額はさらに高くなる

のですが、今年はこのキロ単価が現時点で

5000ユーロから8000ユーロ

と倍近く高騰していたのです。でもその割に香りは強くない。

驚いたのは初めてアルバへ訪問した時、ホテルから一番有名だと教えられたお店(メイン通りからちょっと入った小さな広場に面している)。高い割には大きさ、香りといつもパッとしないと思っていたのですが、土産話に

もっと大きいのはないのか

と訪ねたところ、幹部スタッフなのかちょっと偉そうな男性が

こっちへ来い

と狭い階段で地下へ連れて行ってくれたのです。
そして引き出しのようなところから物々しい木箱を取り出してきたその中身は確かに大きいものばかり。200gくらいありましたから

大きさはジャガイモ並

でありましょうか。参考にその値段を聞きましたところ

キャッシュでキロ8000ユーロ

ジャガイモ1個がなんと

20万円近い

のであります。へそ曲がりの友里はその幹部スタッフに更に突っ込みました。

キャッシュ以外の単価があるのか

になんとそのスタッフ

カード決済なら2割増し

と来ましたから友里、椅子から転げ落ちそうになったのです。キロ100万円に驚いただけではなく

なぜカードで2割増しの請求

となるのか不思議。
アルバにも東京の飲食店や歯科医と同じく、カード決済の場合価格を上乗せする店があるということですが、手数料以上の転嫁でありますから

売り上げとか納税の問題

なのかと感じ取ったのであります。

現地でキロ50万円以上のアルバ産白トリュフ、インポーターを複数経由して日本へ持ち込まれたら、リストランテでの提供価格は如何ほどなるでしょうか。

本当にキロ100万円の仕入れになり、まともな量だと一皿に振り掛け代金が1万円近く

になってしまうかもしれません。
しかし友里、アルバで1年分食べ込んできますので、

東京のリストランテで、インポーター経由の跳ね上がった白トリュフの検証はご勘弁

と、ここに宣言させていただきます。

さて最後。以前のブログで、ホイチョイの「新東京いい店、やれる店」を取り上げました。
新版は蘊蓄だらけでまったく面白くなく期待外れだったのですが、その中で特に違和感をもったのが白トリュフの蘊蓄です。

この書ではアルバ産を更に細かく地区で分類して

どこそこの地区の白トリュフが一番

とか蘊蓄を垂れているのであります。
しかし友里はこの著者が本当にアルバを訪問して白トリュフを食べたのか疑問なんですね。
今回も確認しましたが、祭り会場の出店だけではなく、高級路面店や有名2つ星&1つ星リストランテでも

アルバ産より細かい地区表示は一切していない

のであります。この著者は

一体どこで細かく分けた地区産の白トリュフを知ったのか、そして食べたのか

検索だけで限りなくエアーであると、性格の悪い友里は推測します。

 

 

「店評価ブログ」を更新しています

アイアンシェフ、冒頭の10分ほどを読者の方のご厚意で見させて貰いました。

私財を投げ打って一介の俳優でしかない玉木宏が新キッチンスタジアムを造るはずがないのは

アフォでもわかる

ことでありますが、凋落激しいフジテレビではそんな

見え透いたウソも演出

と考えているのでしょうか。

「のだめ」以降パットせず、映画界からあまりお呼びがかからない玉木広が仕方なく司会者のオファーに飛びついた

と正直に紹介した方が視聴率も上がるのではないか。

貧すれば鈍する

朝日放送にまで抜かれたと聞きましたが、果たしてフジのV字回復はあるのでしょうか。

さて昨日からアルバに来ております。
昨晩はアルバの地とはまったく関係ない超創作料理店(2つ星 PIAZZA DUOMO)へ行ってしまい、大事なディナーを一回分損したと気落ちしてしまいました。

これなら「エノクラブ」で食べた方が数倍もよかった。いや去年も行った山中のピエモンテ家庭料理店の

Locanda dell’Arco

へ行った方が百倍楽しめたと後悔したのであります。

よく考えてみると、大好きな

La Ciau del Tornaventoは1つ星

であります。
今は明確にしておりませんが、ミシュランは

郷土料理専門店は1つ星まで

が原則だと聞いたことがあります。つまり

2つ星以上で郷土料理を期待した友里がアフォ

であったのです。
郷土料理好きの方はこのような間違いをしないように気をつけてください。

さて今週は実名訪問ブログを連発しておりますので、「店評価ブログ」はこの日曜の更新となりました。

本日は、「メゾン ド ウメモト」を突然閉めて世界放浪へでていた梅本氏の「小熊飯店」と、今は過熱感がない自称イタリアンの「カーザ ヴィニタリア」であります。
ぜひお立ち寄りください。

http://tomosato.net/weblog2/?m=20121028

 

 

 

クレアの紹介記事はアテにならない!

ツイッターとは便利なものですね。パリにいて「アイアンシェフ」が見られなかったのですが、読者の方々のツイートでオンタイムに近く状況を知ることができました。

予想通り鉄人が2名とも挑戦者をはね飛ばしたようですが、先週末に収録した和の鉄人・黒木氏の登場はなかったとのこと。2回の対戦で食材が鮭とアグー豚とのことでしたから、来週の放送で黒木氏は

トリュフか、ラングスティーヌか、ジャガイモ

の題材での戦いを見せてくれることでありましょう。

さてこの原稿はトリノ空港からアルバ近郊のホテルへ向かう車の中で書きあげました。外はあいにくの雨、かなり強く降っています。

ツイッターではほぼオンタイムに訪問した店をツイートしているのですが、やはり詳細というか友里の性格がにじみ出る語り口での店辛口評価はブログでなければなりません。
本日は文藝春秋社の雑誌「クレア」に釣られて訪問したパリにあるビストロの辛口評価であります。

その店とは、ソースたっぷりで美味しそうな料理写真に釣られて予約したのは肉料理がメインのビストロ

Les Gourmets des Ternes

でありました。

Les Gourmets des Ternes

 

フランスのディナー時ではまだ早い20時だというのに店内はかなりの熱気でありました。

クレアにでていた店主だけではなく他のスタッフも忙しいのか、友里の訪問をわかっていながら入口に放置されたまま席へ案内してくれません。嫌な予感がした瞬間であります。
一昨年辺りから人気のビストロを訪問しておりますが、このような対応は初めてだったからであります。

しばらくして入口から2番目というイマイチな席に案内された友里、隣席にいた日本人カップルに声をかけられたのであります。

メニューと同時にクレアを持ってきますよ

なんとこの店主、日本人客には釣り道具の雑誌を出してくるのです。

でもこの店主、クレアで大きく取り上げていたので予約時から注文を決めていた料理(牛リブロースのグリル 赤ワインソース 骨随添え)ではなく、牛ヒレ肉の胡椒ソースの料理写真(雑誌では小さい扱い)を指して開口一番

これを頼め

みたいなことをいうのです。
この時点で「性格に難がある」とのファーストインプレッションが確信へとかわり始めたのであります。

そうはいっても、クリーム仕立ての胡椒ソースはカロリー多そうで嫌。前菜のエスカルゴを頼んでから、メインはこの牛リブロースのグリルを指さしたのですが、店主は首を振って

牛ヒレ胡椒ソース

を頼めと譲りません。この不自然な対応に

ヒレ肉が余りすぎているのか

と察知した友里、頑として店主のオファーを受け付けず、粘りに粘って何とかオーダーを納得させたのであります。

まずはエスカルゴ6ヶ。どこにでもあるブルゴーニュ風でして、味付けそのものはまったく凡庸。というかちょっと緩いのではないか。

エスカルゴ

 

そしていよいよメインの牛ロースが登場してきたのであります。

 

牛リブロースのグリル 赤ワインソース 骨随添え

 

肉自体300gがあろうかと思われるビッグポーション。早速ナイフをいれ、ソースをたっぷりつけて口に含んだのですが

おいおい、味がほとんどしないではないか

上記写真の通り、色は濃いんですけどツメが緩すぎるのかソース自体の存在感なし。これなら

岸田風ソースなし調理

の方がマシではないか。

よく取材の撮影では「味をつけない」料理を造ると聞きますが、今回のこの牛リブロース、そんな調理ではないかと思うほどソースも、そして肝心の肉の旨みも期待外れに終わったのであります。骨随もなんか脂カスみたいでありました。

また牛リブロースに添えられたフライドポテト、クレアは

止まらないおいしさ

と絶賛していましたが、塩が足りなくこれならマックの方が美味しいかも。

フライドポテト

 

店の性格を表していたのは店主だけではありません。ワインリストを要求してもってきた男性スタッフ、リストの一番高いペトリュスを指さして

これはどうか

みたいな態度をとってくるんですね。3800ユーロのワインでして、こんな雰囲気の店に置いていることも不自然に感じましたが、なんとも嫌な対応であったのです。

店主悪けりゃスタッフも悪い

でも安いワインを頼むのは癪だったので、ボルドースーパー2級のセカンドを頼んだのであります。

この手の紹介記事を掲載する場合、日本の出版社はかなり高飛車にでてくると聞いたことがあります。

掲載してやるよ

といったところでしょうか。

毎日盛況で本当に繁盛している性格のよい店が、そんな極東の島国出版社を相手にするはずがないとあらためて思ったのであります。

日本人客は友里をいれて2組だけ。あとはスーツやネクタイをした地元民が多かったですが、彼らはクレアに載っていない料理を食べておりました。
牛リブロースの赤ワインソースや胡椒クリームソースを食べている地元民は見かけなかった。

おそらくクレアは地元民に人気がない料理を押しつけられ宣伝に利用されたのではないでしょうか。
そういえば隣の日本人客

クレアには単純な牛リブロースのグリル(24ユーロ 赤ワインソースなどなし)があると書いてあったけど、頼もうとしたら「ない」と言われた

クレアなど出版社は、取材内容に少しは責任を持つべきではないでしょうか。店主の性格も勘案するべきであります。
このお店、日本人だけで訪問するのは避けた方が良いと考えます。

最後に。最近は店予約をアメックス経由にしているのですが、席的には3つ星はじめそこそこ良いところを用意してくれます。先日のギィ・サヴォアも真ん中のホールでしたが、奥の隅でした。

でもこの店もアメックス経由なんですが、席位置から考えても日本人客を舐めていると考えざるを得ませんね。