プロキシーファイト(委任状争奪戦)で注目の大塚家具がストップ高となったようです。
楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは
プロキシーファイトになり、(父と娘は)さらに株を買い増す動きが活発化するとの見方が投資家に広がっている
とか宣っていますが、本当なのか。
今回3/27に開催される株主総会は12月決算である大塚家具の
定時株主総会
つま~り、議決権を行使できる株主は12月末に株を所有している人に限るはずなんです。今買っても議決権を行使できない。
仮に3/27が臨時株主総会であったとしても、その議決権者を決める基準日はとっくに過ぎているのではないか。
この楽観証券、もとい、楽天証券のアナリストのいうプロキシーファイトとは
3/27の定時株主総会で負けた側が更に臨時総会を招集要求する臨時株主総会
のケースを指しているのか。
確かに一定以上の株を保有している株主は臨時総会を招集する権利がありますが、勝った会社側がそう簡単に開催を承認するはずがない。
よって裁判所に開催請求を申請するしかないのですが、同じような議題では
裁判所が開催を認めるかどうか
つい最近争った議題では、必用なしと判断する可能性が高いのです。
つまり、3/27以降の臨時総会は限りなく幻。それでも負けた側が1年後の定時総会を視野に買います可能性はありますけど。
変な思惑で買っている株主は高値掴みの可能性が大なのですが、このような株主総会関係の会社法についてアナリストは理解しているのか。
楽観、もとい、楽天証券 大丈夫か
で本日の〆とさせていただきます。