昨日取り上げたオールアバウトのガイド・渡部功平氏。犬養裕美子さんの存在は私のブログネタで知ったというほどある意味「友里ウォッチャー」だと思うのですがまだ読まれていないのでしょうか、現時点で彼のブログは更新されていません。
さて、その渡部氏に関して「下戸で門上さんを尊敬しているのではないか」といったメールを何通かいただきました。彼って結構有名なんですね。麻生玲央氏より売れているようです。
ある日のコメント欄で、「僕は門上氏の文章はうまいと思ってますし。」といった発言をしていらっしゃいました。門上さんの料理人引きまわしての活動報告などの自慢話を何の違和感も覚えず「うまい文章」と感心するようでは、門上さんに「突っ込み」をいれることはないと思いなおしました。
それにしても世の飲食店ライター(ヨイショや自称評論家も含めて)、下戸やお酒に弱い人がこんなに多いとは思いませんでした。マスヒロさん、門上さん、来栖オコチャマ、麻生さん、などなど。でも彼らって、自分が下戸だとかお酒に弱いとは公開していないところが不思議です。
料理に対する嗜好は人それぞれですけど、少なくともお酒を飲みながら食べることが好きな方には、彼らの料理評価は参考にならないと思います。
お酒と合う調理は、必ずしもお酒を飲まない人に受け入れられるとは限りません。塩加減などがきつく感じる可能性があるからです。逆に、酒を飲まない人が良いと思う調理では、酒のみは「緩く」感じる可能性もあります。
化学調味料の添加が分からないのか大好きなのか、たっぷり添加されてる料理を絶賛する自称料理評論家もいますから、一般読者はライターの嗜好をよく考えてから判断しなければならないでしょう。
「いさを」さんを買いかぶり過ぎたかも
オールアバウトにも骨のあるライターが居た!
読者の方からまたまた教えていただいたネタであります。たまに「過食のオコチャマ」こと来栖けい氏や、元弟分ですが今では訴訟相手の芝浦工業大学・古川修氏と親しいと思われる麻生玲央氏のガイドをチェックするオールアバウト。そのポータルサイトで「女性のためのグルメ情報(関西版)」を担当している渡部功平氏が、個人ブログで友里征耶に突っ込みを入れているとの情報でありました。
http://oishiikansai.seesaa.net/article/46432434.html
http://oishiikansai.seesaa.net/article/31280813.html
ブログでは「いさを」と称し、写真はオールアバウトでもそうですがかなりのイケメン、オコチャマとはえらい違いであります。年齢もかなり若いように見えます。彼のブログで何回も友里征耶ブログを取り上げていただいているようなので、本日はお礼を兼ねて取り上げます。
来栖氏、麻生氏に加えてこの渡部氏と若手ライターが出てきたのはある意味歓迎すべきことであります。いつまでもちょび髭生やした山本益博氏や門上武司氏、そしてJCオカザワや私のような初老、中年が巣くっていてはこの業界に進歩はありません。(JCや友里はマイナーで目立っていませんけど)
ただし、来栖けい氏、麻生玲央氏は一般読者の立場ではなく、立派にマスヒロさんや門上さんのやり方を踏襲して店、料理人にすり寄ってしまっていますから、両巨頭からちょび髭をとって若返らしただけの、リトルマスヒロ、リトルタケシと言えるでしょう。
一方、この渡部功平氏は友里征耶のある意味ファンというかウォッチャーなのでしょうか、色々と私のブログに対して問題提起していただいています。結構更新を楽しみにしていただいているようにも感じます。
脇が甘い友里の発言は突っ込みどころ満載のようで、読ませていただきますと反論したいところもありますが、そういう見方もあるかと大変参考になりました。
世に、そして人それぞれに色々な考え方や意見はあるものでして、古川修教授のようにちょっと揶揄されたからといって腹立てるほど地位もプライドもない友里には、良い意味で勘違いを未然に防いでいただく処方ではないかとも考えております。
また感心することに、オールアバウトの身内であるオコチャマ・来栖けい氏にも「食事に行くならもう少しまともな格好をしろ」と苦言を呈しておりました。たいした額ではないと聞きましたが、報酬をもらっているオールアバウトのライター仲間に問題提起するのはなかなか勇気がいることではないか。
同じ若手ながら、来栖氏や麻生氏よりかなり知性と知識、頭の回転に優れ、一般常識もあると思われる渡部氏に更に望むものは、マイナーな友里や考え方もオコチャマな来栖氏だけに突っ込みを入れるのではなく、ぜひ、関西有数の大手インフラ企業のバックアップがあると言われている重鎮・門上武司氏に対する突っ込みコメントであります。
なぜ料理人を従えて「学会」なる集まりを主宰するのか、そんなことをして読者の為になるものなのか、マスヒロさんと同じく食通の好みとはかけ離れた舌の持ち主ではないか、たいしたことない店をなぜ過大評価するのか、と突っ込みのネタは無限に近いはずであります。
威勢がいい「いさを」さん、関西で門上さんに問題提起したからといって、生きていけないというわけではないでしょう。ぜひともその鋭い突っ込みを見てみたいものであります。
それにしてもオールアバウトのガイドの掲載写真、全員本物なんでしょうか。来栖氏は他の雑誌と同じなので加工していないと思いますが、麻生氏や渡部氏が本当にこんな顔をしているのか。
私は、実際本人の顔ではなく他人や修正した写真の掲載でもオールアバウトは了解すると聞いたことがあります。具体的な事例も知っております。
でもそんな写真をわざわざ掲載する意味があるのでしょうか。ニュースソースを明らかにしたくない、顔出しがいやだというならば、ガイドの名前をペンネームにし、写真は非公開にすればよいだけではないですか。(実際、来栖氏も麻生氏もペンネームだと思いますけど)
上場会社はよりディスクローズを求められますし、発信する情報の真贋を問われるはずです。他人や加工した写真という偽りの情報が許されるとは思えません。
それなのに、偽写真の情報を流していいものなのか、大げさかもしれませんが、オールアバウトのコンプライアンスに疑問です。
ライターと取材対象者との距離について
飲食店のガイドや評価をするライターと取材対象である店経営者、食材業者、料理人との関係を一般読者はどのように考えているのでしょうか。
最初から店、料理人との親しさを前面に出して、権威に弱い「純粋な読者」を信奉させ支持を得ようとするライターは多い。一般人より食べ歩いている、これだけ関係者と親しい仲である、自分は産地までわかる舌の持ち主である、と自慢することにより読者の信用を勝ち取る手法であります。「あの人は我々とちがって店や料理人も一目置く凄い人だ」と一般人に思わせることにより「純粋な読者」を取り込みたいのでしょう。
また、デビュー当時は読者の立場で店や料理人を評価していたのに、いつの間にかスタンス変更して店ベッタリ、ヨイショしまくりのライターになってしまった人も多い。というか、ほとんどのライターが最終的には店・料理人に取り込まれてしまっているのが現状であります。
なぜ、ライターはこうなってしまうのか。ここには、巷でよく言われる「食事は楽しむものであって、アラを探すものではない」という考えが免罪符になっていると思います。友里のように、入店して店のアラを探し出しながら食べるのは悲しいことだ、どうせなら楽しんで食べるべきだ、という話です。確かに料理人やスタッフと親しくなって盛り上がりながら食べたら、それは楽しいでしょう。しかし私は言いたい。ただ自分が楽しんで食事するだけなら一般客に徹し切り、ライター稼業をやめろ、と。ライターは副業とはいえ印税や原稿料をもらう仕事のはずです。仕事なんですから、楽しむだけでなく時には嫌な目にあう、苦しみながらも遂行するというのが本来あるべき姿勢ではないでしょうか。
ブログで食べ歩き日記を書いている人は別にして、本を出版し、雑誌などに原稿を書いているライターが、ただ「楽しみたくて」店や料理人と仲良くなってしまって良いものなのかどうか。冷静に考えれば誰でもお分かりいただけることだと思います。
評論家やライターが取材対象者と親しい関係である現象は、他の業界でも見られることだと思います。しかし、その親しさを公然と自慢するのは、この飲食店評論家と政治評論家くらいではないでしょうか。政治評論家が政治屋と親しい関係にあることを自慢している場面を何回も見たことがあります。私だけに語ってくれたと、その政治屋のスポークスマンになり下がってしまった人もよく見ます。飲食店ライター・評論家と同じで、一般客がとても親しくなれない取材対象者との関係を自慢することにより、自分をより権威付けすることを狙った古典的な戦略であります。
要は「出来レース」と言えるのですが、これは読者の中にはそれを望んでいる(すごいなーと感心したい)人もいるからこそ成り立つ戦略でもあるのです。
「純粋」な読者や視聴者がいるかぎり、御用評論家、ヨイショライターはなくなりません。