店評価BLOG

世界初か?男女別トイレを有する鮨屋、はしぐち

by tomosato on 1月.14, 2012,

取材拒否ながら紀尾井町で長く人気で予約が困難と言われた「鮨はしぐち」。 誰が言い出したのかわかりませんが、『踊る鮨』で有名な鮨屋であります。
鮨が踊る?そんなバカな、とお思いでしょうが、簡単に説明させていただくと、主人の手から離れた握りが沈み込む様を“踊る”と表現したもので、1回沈みこんだらもう二度とは動きません。わずか6席のキャパだったので連日盛況でありました。

そんな盛況店が同じ赤坂の地ですが昨年11月に移転したと聞いて訪問できたのは12月になってから。場所はミシュラン1星一軒家すき焼き「よしはし」のすぐ近く。以前と違って隠れ家的な佇まいとなっておりました。

京都の業者に任せたという内装は一見豪華。恐る恐る入った友里は、鮨屋で始めてみたウェーティングスペースにたまげたのであります。廉価寿司や回転寿司で行列待ちのための椅子があるのは知っておりましたが、高額鮨屋にこのスペースが必要なのか。女将の案内でカウンターに導かれた友里、その必要以上の余裕スペースに更に驚いたのであります。

カウンターは横一列で10席とキャパを増やしておりましたが、椅子も大きく席間はかなり広い。普通の店なら15人は座らせる長さであります。そして個室もあるのです。
ただし実際は使用しないと聞きましたからなんと贅沢なことか。つけ場も広くなりましたが、最大の驚きはトイレでありました。高額フレンチ並に男女別。しかもこの男性トイレ、大小便器がわかれており、しかも余裕の配置でありましたから驚きます。女性トイレもかなりの広さと聞きました。
主人の話によりますと、4倍のスペースになったとのことですから、主人と女将の2人営業でキャパはそう増やせませんから、贅沢な間取りにせざるを得なかったのでしょう。

店構えや内装だけではなく肝心の鮨についても書かなければなりません。
所場代アップで値上げを心配しましたが支払額は1年前とほぼ同じ。鮪の照り焼きはなかったけど、この時期定番のカワハギ肝合えは美味しく、天然ホタテも甘みがあり○。ヒラメも良かった。酢飯もやや甘めながら特徴がでており悪くはない。
昆布〆ヒラメやコハダ、炙らない煮穴子などの他、珍しい酢烏賊もあるなど江戸前仕事もバッチり。今の所CPは変わりませんから、早めの訪問をオススメします。

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光りものは主人のヘッド、あら輝

by tomosato on 1月.14, 2012,

立地の妙が後押ししたのか、上野毛の地で人気だった「あら輝」が銀座に移転したのは一昨年春。結構辛口に評価していたからか、熱狂的なファンからは「友里に訪問させるな」と移転後の予約を入れまくって友里の訪問を阻もうとしたとの冗談のような話ありましたっけ。それでも今は居酒屋専門ライターになったJ.C.オカザワなどと昼に2回の訪問後、昨秋11月にやっと夜に訪問でききたのであります。

今回訪問の目的は2つ。主人の荒木氏が銀座を閉めて海外移転を考えているとの噂と、この友里が出入り禁止になっているかを確かめたかったからであります。
あれは昨年7月下旬、「あら輝」移転後、上野毛店の後に居抜きで大阪から移転してきたほど荒木氏に心酔している「鮨 嘉瑞(かずい)」に友里が訪問したと思ってください。

大阪の店での食後感からブログで「まずい」と悪乗りのシャレを書いたのが主人の逆鱗に触れたようで、カウンターに座ったものの正体がバレて追い出しにあってしまったのです。弟子の友里追い出し事件、果たして師匠はどういう対応をしてくるかを確認したかったのであります。
結論から言わせていただきますと、おそらく弟子からの報告もあったのでしょうが、普通の対応で無事ツマミに握りに名物のチョモランマまで食べて店を後に出来たのであります。

鮨の話に移る前に、海外移転の件をちょっと。訪問時の話ですが、海外移転の考えは本当だとか。ただし未だ場所を決めておらず、NY、パリ、ロンドンと3つに絞っての視察段階だそうです。順調なら数年以内に海外へ移転するかもしれません。

さてツマミから始めましょう。ヒラメ、トコブシ、鰹、ウニ&イクラと支払額(一人2万円台後半)を考えると悪くはないか。しかし傑出したCP感はありません。
握りはさすが鮪をウリにしているだけに中トロやトロが2ヶずつでてきますし、中トロの手巻き(チョモランマ)も健在。煮ハマやヅケなど江戸前仕事のタネもあるのですが、好きな光りものは鰺と鯖の2種のみと物足りなかった。
江戸前鮨屋の定番であるコハダがないに気づき主人に質問すると「光りものはこの2つと私です」と綺麗に剃り上げたスキンヘッドを目の前に出して来るではありませんか。このオヤジギャグに唖然としながら店を後にした次第であります。

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世界一予約が取りにくい寿司屋、鮨 三谷

by tomosato on 10月.22, 2011,

四谷に予約がまったく入らない寿司屋があると聞いたのが昨秋。予約困難と聞くと何としても行きたくなるのが人情というもの。検証精神旺盛な友里は、店主の出身先を調べて更に訪問したくなったのであります。

街場寿司(客単価1万円代半ば)の範疇である伊勢丹新宿本店の「鮨魯山」は、内容の割に集客が順調。数千円お決まりを出すホールだけではなく、お好み・お任せ専門の奥のカウンターは、友里が知る限り平日でも昼時は満席であります。
銀座の高額江戸前鮨に比べるとかなりランクが落ちるタネ質と江戸前仕事ですが、都心の有名高額店を知らない伊勢丹セレブに支えられているのでしょう。その店長だった人の独立店がこの「鮨三谷」。数ヶ月待って昼に訪問できたのは今年はじめでありました。

ツマミと握りをオススメワイン(グラス対応)で食するのがこの店のスタイル。
まずは白魚のカワハギ肝合え。実際は肝で〆ているようですが、確かに肝は美味しいけど味強すぎて白魚の味わからず。
シャンパンで〆てから更に昆布で〆たという鮃も昆布が強かった。水だけで蒸したという鮑や越前蟹とバチコなど、出身店の店名ゆかりの大味好きな魯山人が涙を流して喜ぶ味濃いツマミの連続。
氷見のトロ鯖には唐墨とキャビア、真鱈の白子(小柱のスープ仕立て)にはトリュフ塩、アン肝は穴子で撒く、と江戸前とは異質の一仕事がしてあるツマミで、ワインや日本酒が進んだのです。

握りは主人から手渡しで供されます。古米使用という酢飯は特徴なし。コハダや穴子、赤貝とツマミに比べて驚くものはなかったのですが、最後の巻物にビックリ。干瓢巻きの中身半分が揚げ稲荷でありました。
昼でも結構飲んでの支払いが一人2万5000円前後に連れが気をよくして帰り際に夜の予約をしようとして私は椅子から転げ落ちそうになりました。なんと次回は8ヶ月先しか入らないというのです。

かくしてこの9月に再訪した友里、赤ウニにベルーガ、赤ムツにコノコ、筋子や穴子に唐墨など更にパワーアップ(珍味の大味)したツマミを確認し、握りでは半生バチコまで食してしまったのであります。
前回より更に飲んで味濃いツマミタネを食べての支払いが3万円。帰り際次回の予約を入れたら何と11ヶ月先の来年8月。世界一予約が取りにくく味濃いツマミを出す寿司屋であります。

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