韓国料理
ここまでディープ感にひたれるとは、チャンナム家
by tomosato on 5月.23, 2009, 韓国料理
韓国料理に詳しい人のオススメで大食い仲間と訪問した韓国家庭料理店。新大久保駅から店までのディープ感ある街並みに驚く方が多いのではないか。路地の両サイドにあるラブホ群、今さら驚くほどウブな友里ではありませんが、まだ18時台だというのに、元気に出てくるカップルの多いこと。五反田駅近くのラブホ街を歩いたことがありますが、こんな早い時間に出入りする客はそうは見当たらないはず。しかも既に一戦(2戦かも)終わったということですから驚きです。目撃した何組ものカップル、いずれもその場で別々の方向へ別れてしまいました。うーん、これが噂の「デリヘル」というものなのか。日刊ゲンダイ愛読者の友里ですが、風俗欄だけ読み飛ばしていたことを後悔しました。そしてこの店の真向かいもラブホ。韓国料理店の周辺にラブホがあるというよりラブホ群に韓国料理店が点在している感じです。
まずはビールで突き出しのキムチやナムルをつまんでから海鮮チゲでスタートです。甘めのタレにはMSGの後味を感じましたがこの手の店では文句は言えません。センマイやユッケなどの生ものも味付けは甘く私の好みではなかった。隣客の真似して頼んだサムギョプタル、豚の三枚肉を焼いてニンニクと味噌をつけてサンチュで巻いて食べる物。オモニが半生状態を勧めますがウェルダン派にはちょっと厳しいかも。この辺りからマッコリがハイピッチになりました。看板鍋料理の1つ、ダックトリタンは鶏肉とジャガイモをコチュジャンやパプリカのスープで煮込んだ一品。色の割に辛くありません。度数の弱いマッコリでは、大食い、もとい、大酒飲みの女性陣は満足せず、ここからは韓国焼酎にチェンジしました。まだ足りないとのリクエストで頼んだのが私の好きなカムジャタンです。豚の背肉とジャガイモたっぷりのこの鍋も、赤坂の「古家庵」しか知らない私にはちょっと物足りない辛さでありました。最後の〆は残りのスープで造った雑炊。ようやく全員満腹になりましたが、飲んだ酒量も半端ではありません。ビールにマッコリ、そして焼酎も一人一本以上飲んでの支払いが何と5750円。こりゃたまらないCPです。酔っての帰宅時、ラブホネオンの誘惑に負けない方、辛い物が苦手な方にはオススメです。
野菜好きでもリピートは難しい、チェファ
by tomosato on 11月.24, 2007, 韓国料理
ネットの掲示板で友里は「大酒飲み」と言われているようですが、夕食時にちょっと多めに飲むだけで、バーやクラブで飲み直しは原則ありません。それより「大野菜食い」でして、食事の度に野菜を人一倍食べまくっています。そんな友里が雑誌「Hanako」の記事で注目したのが「コリアン ベジタブル チェファ」。野菜料理をメインにした女性のための韓国料理とのキャッチにすぐさま予約を入れました。
地図を見てたどり着いた現場は有楽町近くのガード沿いにある古いビル。エレベータがないこの低階層ビルの4階を選んだのも、純粋に客の健康を考えてのことか。しかし足元の弱い年配客などへの配慮がないのが残念です。しかし、階下の店がみな「炭火焼肉 トラジ」だったので嫌な予感はありました。この「チェファ」、都心を中心に焼肉屋を多店舗展開している(株)トラジの新業態だったと後で知ったのです。
通されたメインホールは正に居酒屋の内装。ガード上の新幹線の往来が見えてしまう借景は場末感さえ漂います。料理は4000円以下のコースもありましたが、ウリと言われるものを単品で次々頼みました。惣菜の盛り合わせ、メニューでは10種、15種とあるのですがこの日は6種しか用意されていません。20時過ぎても店内はガラガラでしたから仕入れを調整しているのでしょうか。キムチやナムル各種は想定内のお味でありました。ジョンの盛り合わせは味付けが甘すぎ。12種の野菜がついている「サムパプ(包飯)」、換気ダクトのない店内でコンロに石板置いてもち豚焼くのはいかがなものか。姉妹店の「トラジ」ように炭で焼きたかった。石焼全州ビビンバはナムル系の野菜が豊富でしたがコチュジャンなく甘すぎて好みでありません。種類の多いマッコリ(480円~680円)もウリの一つですが、いくつか試してノーマルタイプだけで充分と判断しました。
確かに野菜を主体にしたメニュー構成でしたが調理に特徴がないというかまったく凡庸。野菜の摂取なら他の韓国家庭料理や和食の鍋物等で代替可能です。洋食でも煮込み系ならかなりの食物繊維が補給できます。予算は5000円前後ですが、エレベーターのない4階、新幹線を見ながら居酒屋然としたこの店内とこの調理では、再訪は難しいでしょう。
いつの間にか宮廷料理に変身した、銀座 南漢亭
by tomosato on 12月.17, 2006, 韓国料理
相変わらず集客に苦しむ交詢ビルのレストランフロア。荻窪の韓国料理屋の支店の位置づけであるこの店も、「こんなはずではなかった」と頭を抱えているでしょう。交詢ビルオープン当時、マスコミの宣伝記事で私は「南漢亭」が「韓国宮廷料理」に「変身」している事を知り驚きました。荻窪の本店で食べたのは15年前くらいでしょうか。評価基準が明確でないシーラカンス評価本「東京いい店うまい店」で高評価されているのを見て食べに行ったのです。記憶はかなり薄くなりましたが、食べたのは焼肉主体。本でも焼肉が旨いとされていたはず。ユッケ、タン塩、カルビといわゆる「焼肉料理」を食べまくったのです。焼き肉以外の料理があっただろうか。ネットにあった11年前の「辛ミシュラン」取材関連の書き込みでは、荻窪の店は「韓国家庭料理」として紹介されていました。それがヤフーグルメなどでは「韓国宮廷料理の草分け的な店」として紹介されているのです。おいおい、15年前は焼肉主体だった店が韓国家庭料理を経てなんで宮廷料理の草分けになれるんだ?銀座出店でどさくさにまぎれて変身しただけではないか。
ダイニング系と間違う内装はまったく韓国料理とミスマッチ。昼はいくらか客がいるようですが、我々が行った平日の夜は他に2組しかおらず悲惨そのものでした。1万円の「宮廷料理コース」は春雨、人参などの和え物の雑菜、松の実粥、ナムル数種、九つの小皿に盛られた具をクレープみたいな皮に包んで食べる九節板(クジョルパン)、肉、魚、野菜を煎(ジョン)にして牛スープで煮る神仙炉、チジミ、プルコギ、参鶏湯にデザートで成り立っています。各皿の量は少ないですが、後半のスープ仕立てが効いてきて最後にはお腹一杯になります。しかし、このラインナップが「宮廷料理」と言えるのでしょうか。確かに神仙炉をはじめ味は悪くありません。しかし、人気TV番組「大長今」に出てくるような料理をイメージしていた人にはまったく期待はずれ。この程度の料理ならば、他の韓国料理屋でも出会えるものです。珍しくもなんともない。交詢ビルの集客力のなさに加えて、この1万円という韓国料理にしては高い値付けも後押しし、オープン以来閑古鳥が鳴き続けているのも仕方ありません。





