店評価BLOG

焼鳥

鮮度がウリなだけの串なし焼き鳥、庭つ鶏

by tomosato on 1月.31, 2009, 焼鳥

鶏の解体免許を持ち、カウンター内でその「捌き」を見せるパフォーマンスで大人気の焼鳥屋。場所は山本モナと二岡選手の逢瀬で全国メジャーになった五反田ラブホの近辺。テーブル4卓にカウンターの小さなキャパに目一杯客を詰め込んで回転させる繁盛店であります。
この店の特徴はカウンターで鶏を捌き、奥で鶏を焼くシステムでしょうか。普通の焼鳥屋と違って目の前で焼かないのです。その訳は焼き物を食べて直ぐにわかりました。
この夜はなぜかJ.C.オカザワのサテライツ(取材協力者)との訪問。初訪問客に強く勧める「お任せコース」に単品を追加してスタートです。
まずは突き出しの納豆に驚嘆。焼鳥に合うはずない。「豆腐屋ジョニー製」の冷や奴は、ねっとり感だけで旨みなし。次の生玉葱もサプライズ。胸肉の刺身には添えられる粉山葵を見てこの店の拘りのなさがわかりました。その後の刺身まで食べ終わらずに次々料理が出され、テーブルは皿で一杯です。ひたすら回転を上げて早く客を追い出す営業に疑問を持ちました。
「庭つ鶏サラダ」は大根サラダに鶏を乗せたものでこれは×を強調したい一品。塩味のモツの煮込みも生臭さが抜けていない。続くササミは柚胡椒と山葵マヨネーズの2種。書いているだけで当時の濃い味が頭に蘇ってきます。ウリのレバーペーストは、軟骨入りでコリコリ感はありますが、これまた臭みが際だつ一品。そしてここから焼き物の始まりです。
手羽先、レバー、軟骨、ハラミ、皮と各焼き物はすべて串を打たれておらず皿は不自然な脂が滲んでいます。おいおい、焼鳥屋なのに串なしだけではなく「炭火焼き」でもないではないか。焼き場が奥なので確認出来ませんでしたが、まるでポワレのような焼き上がりで脂ベチャベチャです。パリパリ感がない「皮」なんて食べられないぞ。
銘柄や産地には拘わらなくとも店内で捌いている「新鮮さ」のウリが無意味にならないか。新橋の廉価店にもある「炭火焼き」で提供してこそ焼き鳥の良さを提供できると私は考えます。
〆のミックス丼はそぼろと「生卵」の合体とこれまたサプライズ。炭火焼きではない脂だらけの焼鳥の支払いは6000円前後と思ったより安かったですが、真の焼き鳥好きは近寄らなくても良いでしょう。

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絶賛する似非グルメライターの舌を疑う、炭火焼鳥 たかはし

by tomosato on 6月.02, 2007, 焼鳥

元フレンチシェフの店、素材はぎたろう軍鶏、夜は17時と20時15分の2回転入れ替え営業、といった宣伝キャッチに釣られる人が多いのか、ネットでは絶賛の「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし」。
しかしこの店が入っているビルを見てそれを信じる人がいるのでしょうか。五反田駅前ですが、地方に見られる居酒屋主体の雑居ビルの雰囲気で、内装も口が裂けてもオシャレとは言えない代物です。夜2回転とのことで満席を覚悟し、18持に入店したら拍子抜けしました。木曜なのに客は皆無。その後一組入ってきましたが、週末でこれでは、何のための2回転なのか。繁盛店と見せかけてミーハー客を釣る「2回転偽装」の店であります。
とりわさ(800円)、鶏皮ポン酢(600円)と価格は街場の焼鳥屋より高めながら内容は平凡。鶏レバーテリーヌ(850円)は、「さすが元フレンチシェフの作」と味のわからないライターに絶賛されていますが、濃厚なだけでまったく傑出していません。しかし本当の問題点は、肝心の「焼鳥」の不味さにあります。小さな焼き台で主人が焼く焼鳥は、どれも水っぽく軍鶏の旨味を感じません。特にササミ、レバー(塩、タレとも)、つくね、といった定番焼鳥のひどさに呆れてしまいました。最近は何とかの一つ覚えか、「絶妙の火入れ」といった言い回しが使われます。火を通し過ぎずに食材の旨味を引き出すのが職人の技術でありますが、何でも半生で出せば良いといものではありません。ここのササミは中心が冷えていて食べられたものではない。焼き台が問題かと覗いてみたら、炭はまったく発火しておらず白いまま。煙も上がっておりません。これでは焼く前に霧吹きしているので、余熱で蒸し焼きしているようなもの。昨年出した共著「グルメバトル」の取材でかなりの焼鳥屋を訪問した友里ですが、これほど熱気のない焼き台は初めて見ました。評判の親子丼も加熱済みの鶏肉をさっと調理するもので、焦げ臭がして美味しくありません。
自称「美食の王様」、実態は「過食のオコチャマ」こと来栖けい氏もこの店のレバーテリーヌや焼鳥を絶賛していますが、まともな焼鳥店の経験があるのか。「バードランド」ではなく、「世良田」を一回でも経験していたら、こんな勇み足はしなかったと考えます。
※「世良田」は一見で予約はできないシステムの店です。一度でも行った人に連れて行ってもらうか、常連の紹介が必要でしょう。

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