店評価BLOG

洋食

近所に欲しい気軽な洋食屋、麻布食堂

by tomosato on 12月.10, 2011, 洋食

TVのグルメ番組に時たま「街の巨匠」の称号で出演していた料理人の店。西麻布交差点近く、外苑西通りから近かった移転前の店は、昼夜を問わず大盛況でありました。
昼は近辺のサラリーマンやOLでカウンターは一杯。ほとんどの客がこの店の代表作であるオムライスを頼んでいたのです。ランチは夜より100円ほど安い945円で、ほかにもメンチカツ、カニコロッケ、ハンバーグとメニューは少ないながら何回転もする人気振りだったのです。 

夜も前を通る度に満席を確認していたのですが、入っていたアパートの建て替えで一時閉店を余儀なくされたのが大きな転機だったのかもしれません。
立て直すアパートに入店するとの約束があったのかシェフはしばらく悠々自適の毎日を送っていたようですが、完成時期が半年遅れたことに加え家賃交渉が難航。痺れを切らして別の場所にオープンしたのが、私の記憶では08年のことでした。
場所は前店から牛坂を上がって3ブロックほど先のビル地下。ワインバーなどが何回か閉店に追いやられた場所で、決して地の利の好いところではないのです。

果たして昼夜とも以前ほどの活況さはなくなってしまいましたが、価格は据え置きでメニューも豊富になり、かえって入店しやすくなって使い勝手は増したのであります。
移転してから初めて訪問した夜。前菜群は945円均一で、ラタトゥユ、生ハム、タコのカルパッチョ、サーモンマリネなどボリュームもあってお買い得。野菜好きの友里が必ず頼むグリーンサラダ(630円)も高額洋食屋のものより遙かにコストパフォーマンス良い。
そしてオムライス、カニコロッケ、ハンバーグなどの定番洋食料理も1260円均一で「EDOYA」と同じく財布に優しい営業姿勢で有り難かった。
定番洋食に飽きたリピータには、牛リブロース(3000円)、牛タンシチュー(2520円)、鶏もも肉と茸の香草焼(2100円)などちょっとビストロチックな料理も用意されております。 牛リブロースを試しましたが、頼んだご飯がすすんで追加でハンバーグまで頼んでしまいました。
ワインもボトルが2940円から用意されているなど良心的。赤なら冷やすことを条件に、料理と合わせて楽しめること間違いなし。厳しい立地でありますが、近所にぜひ欲しい洋食店であります。

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相変わらず客が後を絶たない人気店、吾妻

by tomosato on 4月.09, 2011, 洋食

本所吾妻橋に昼の客単価が3000円、夜は1万円の超高額洋食屋が流行っている不思議(東北・関東大震災前の時点)。今年久々に訪問して、洋食の定番オムライスやハンバーグが昼は1000円引きと言っても2500円前後なのに店内は相変わらず盛況で驚きました。

ヒレステーキ小(9500円)、牛カツ150g(9000円)、ロースステーキ(1万2000円)など超高額料理に加えて、タンシチュー(4000円)、ビーフシチュー(4500円)、ポークソテー(3500円)、海老フライ2尾(4000円)、牡蠣フライ(3500円)といった高額洋食を昼から食べている客(お歳を召した方が多い)もいるから更に驚きであります。私の知る限り日本一客単価が高い洋食屋であります。

今回は初訪問の時に頼んだチキンカレー(5000円)に再チャレンジ。注文ごとに玉葱を炒めるところから調理が始まり、比内地鶏もその場でソテーするのですが、一晩寝かせていないこの即興カレー、コクがあって価格を考えなければ美味しかった。
ハンバーグも玉葱と挽肉をその場でこね始めていたようにこの店、ほとんどの料理をその場で造りあげているのです。

何回も訪問をくり返しハンバーグ、ポークソテー、ホワイトアスパラ、ビーフカツを食しての結論は、「そこらの高額フレンチを超える高質な食材を使用した高額洋食屋」との結論に至ったのです。

夜の訪問では2名以上で予約できるお任せコース(1万3000円)が良いでしょう。コースを頼まないと予約が入れられないシステムだからです。
牛刺し、海老フライ、シチュー、アスパラ、ステーキ、オムライスなどが8皿ほどでてきますから、一度にこの店のオススメ料理を経験したい方、好きな時刻に訪問したい方には特にオススメです。

料理の割に酒類が安いのも嬉しい限り。飲む客がいるかわかりませんが、ドンペリはそこらのフレンチより安い。赤ワインも4000円から用意され、ブルゴーニュやボルドーの上物も決して高くはない。
コースにオススメのボルドーと白のグラスワインとビールで一人1万円台後半(コース料理)は昼より割安感をもって店を後にしたのです。
カウンターに座って、主人と2番手の手際よい調理を楽しむのがベスト。洋食屋としては破格の値付けでありますが、満足できると考えます。

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移転してクオリティが劣化した、南蛮銀圓亭

by tomosato on 11月.14, 2009, 洋食

月刊誌「めしとも」の洋食特集で取り上げるつもりで訪問しましたが、評価が芳しくなかったことやテーマである「ハレの日づかい」に合わないという理由などで掲載を見送った銀座の洋食店。移転後初めて訪問したのですが、頼んだ料理はすべて疑問の出来でありました。移転前はシチューなど煮込み料理で有名な店だったはず。「小川軒」や「胡椒亭」の流れを組む店で、店名も「西洋御料理 銀圓亭」だったはず。並木通りのビル7階に移転して「南蛮銀圓亭」と変な2文字が加わりました。あくまで友里の推測ですが、資本が変わったのかもしれません。
カウンターとテーブル席の簡素な内装。小林亜星氏のグループがいましたが、客入りは6割程度。
人のこと言えませんが年配客が多いのは洋食のお約束でしょうか。
この店は夜に洋食屋の定番「ハンバーグ」、「オムライス」、「ハヤシライス」を提供しません。売り上げ増を狙っているのか、3つのコースを主体にしています。前菜が何皿かついてメインが魚だと8000円。ビーフシチューで9800円、ステーキだと1万2000円であります。洋食屋なのにコース主体で価格設定も高い。これではこの不景気に客が殺到するはずがありません。洋食屋で魚やステーキを食べたくないと考え、我々はアラカルトをオーダーしました。

グリーンサラダ(800円)はヴィネガーが足りないのか酸味を感じません。オイルと胡椒の割に後味が悪いのが気になります。海老コロッケ(1800円)は衣がヌメッとしていて揚げたてのサクサク感なし。外が柔らかくて逆に中身が堅く、塩も足りなくまったく美味しくなかった。
海老グラタンが品切れということで頼んだ魚介のグラタン(3000円)は、ベシャメルソースがスープのように緩く味はすっぱいだけ。海老は冷凍物と見紛う質でどう見てもオーブンで再加熱したとしか思えない食後感でありました。野菜たっぷりのビーフシチューも4000円超はあまりに高過ぎではないか。ツメが緩い、そして温いとこれまたダメ出しです。

ワインの値付けも高く、安めのボルドーもの(8500円)を飲んで2名で2万台半ばの支払いは、この食後感では最悪に近い。移転と店名変更でクオリティがかなり劣化した有名洋食屋と判断します。

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