和食
本職の鮎より他の料理の方がオススメ、鮎正
by tomosato on 1月.28, 2012, 和食
夏の和食の主役は鱧と鮎。特に京都をはじめ関西では鱧と鮎がなければ夏は始まらないと言われていると聞きました。
最近は京ブームというか東京人の京都コンプレックスからか、東京では和食に限らずフレンチやイタリアンまで、京の食材が溢れるようになっております。この鮎でさえ、東京和食だけではなく、フレンチやイタリアンにまで登場するのですから驚きであります。そんな東京で、長年鮎を全面に出して店名にまでしているのが新橋にある「鮎正」であります。
安くはない価格設定ですが、その圧倒的な人気をネットで知り、昨年何回か訪問を繰り返したのです。でも食後感は以前と同じ。肝心の鮎より他の食材の方が魅力的でありました。
7月の「鮎正」、その人気は半端ではありません。数週間前の問い合わせでしたが、7月一杯満杯で予約が入らない。やっと決まった訪問日は8月はじめでありました。5年ほどご無沙汰だったからか、店が移転していることを知らず迷ってしまった友里、ドアを開けて店内の熱気に驚いたのであります。
カウンターはじめすべて満席。19時前に2回転目に突入する席までありました。カウンター以外はテーブル席になっていたのは有り難かった。
1万円からある鮎尽くしコース、最高値の1万5000円は突き出しを除いて、お椀、造り、塩焼き、揚げ物、珍味、〆のご飯と鮎三昧であります。
高津川の鮎、しかし焼き鮎を入れたすまし椀、背ごしの造り、塩焼きなどメイン料理に傑出したものを感じません。何とかウルカの包み揚げや鮎の焼き焦げ(頭とか尻尾など)を使った鮎ご飯は美味しかったのが救いでありました。
以前の訪問と同じく鮎尽くしには疑問でありましたが、日を変えて食べた天然スッポンコースは昨年食べたなかで最高のスッポン鍋であったのです。
珍しい天然スッポン、一般ウケするインパクトある味わいではないけど、滋味深い味わいは秀逸。血の酒割り、刺身などは別にして、この天然スッポン鍋は一食の価値ありと感じたのであります。適度に飲んで一人当たり2万数千円。他店の養殖スッポンと価格差はありませんから、ぜひ旬の初秋に味わっていただきたい。
友里は今冬、機会があれば続いて「あんこう鍋」に挑戦してみるつもりであります。
紹介制だけどツテ探してでも訪問すべし、もりかわ
by tomosato on 12月.10, 2011, 和食
5年以上前に初訪問した時は他腹だったからか、それとも同席したホリエモンのキャラが強すぎたからか、料理はまったく印象に残っていなかった。食べログの東京全レストラン中ランキングトップが気になり、二度目の訪問を決意したのは今年初夏でありました。
結論から言わせていただきますと、初回とこれほど食後感が異なったのは初めて。支払額は高いですが、東京和食ではトップに位置する店と評価しなおしたのであります。
初夏の訪問でまず驚いたのが先付けに位置する小皿料理の連発。タコ&タコ子、毛蟹(ミソ付き)、蓴菜、赤貝&トリガイ、バチコ、穴子湯葉巻きなどがかなりの数の小皿がでるのですが、どれもボリュームがありこれだけでお腹が一杯になりそうでした。勿論ほとんどが質高く美味しいと感じる皿。
お椀も京都のクラシックな店よりやや濃いめでありますが東京では図抜けた美味しい出汁で、造りの「あこう」も美味しかった。
塩焼きと開きで供された鮎はまずまずで、鮑の揚げ物(肝ソース添え)やあこうの兜煮、鰻に土鍋白飯と大阪割烹に近い料理でありましたが満足して店を後にしたのです。
食材の質高く、ボリュームもあり、味わいも満足。シャンパンを頼んでしまったのではっきりしませんが料理単価4万円弱の支払いは十分元とれると考えます。
その後数回訪問しましたが現段階で期待を裏切ることはなかった。10皿近くでる小皿料理や大きな椀タネもこの店の特徴。鱧やノドグロ、鱈白子などいずれのお椀も満足の一言であります。
秋の訪問で驚いたのが国産モクズガニ。甲殻類を好まない友里が「なんだ上海蟹の親戚か」と思いながら食べた瞬間の衝撃(大袈裟)はかなりのものでありました。勿論美味しかったのは言うまでもありません。
松茸も焼き、フライ、ご飯とかなり使用されていて支払額は4万円台半ばほど。松茸使用で大幅に値上げする店が多いだけに良心的と言えましょう。
客によって牛肉を出す場合もあり、純粋な京料理とは一線を画す「もりかわ料理」でありますが、これだけの支払いをしても一食の価値あり。他腹ならどんなことをしても訪問すべきと考えます。
一見無愛想に見える主人でありますが、話してみると味あるトーク術の持ち主です。原則紹介制でありますが、ツテを探してぜひカウンターの予約で訪問してみてください。
あの店は今・・・幸村
by tomosato on 11月.19, 2011, 和食
オープン当初から友里と色々因縁があった「幸村」。詳しくはデビュー作「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」(グラフ社)をお読みいただきたいのですが、斎藤佑樹選手並に持ってる友里、思わぬところでまた幸村純氏に遭遇してしまったのです。
あれは7月半ばであったでしょうか。新橋の有名京料理店「京味」のカウンターに友里が座っていたと思ってください。
遅れて入店してきた男性二人連れ、一人はどこかで見たことある人だと思っていたのですが、スポンサーらしき人が主人の西さんに向かって「大将、こちらが幸村さんです」との紹介でやっとわかりました。麻布十番の3つ星和食「幸村」の主人が平服で座っていたのです。3つ星店の主人が無星店の主人(西氏)に頭を下げる様はなかなか見られるものではありませんでした。
知らぬ仲ではないので帰り際にちょっと挨拶したのですが、帰宅して久々に再訪してみたいとの気持ちが高まり、1ヶ月後に総勢6名で幸村のカウンターに座ることになりました。3つ星店ではありますが、結構簡単に予約が入れられたのです。
まずは蒸しウニの伊勢エビジュレ掛け。私には伊勢エビをわざわざ使用する必然性を感じなかった。定番の唐墨蕎麦は驚くほどではないですが悪くはない。
スッポンのスープはマツタケ(中国産?)入りでしたが、エンペラはじめスッポンがかなり入っていて予想していたより薄味で○。造りはこの時期鱧だと思っていたのですが予想外の鰺。悪くないけど鱧が食べたかった。「今更鱧なんて」という客が多いとのことですが、今夏も食べ続けている友里、鱧に飽きることはありません。
最近の京料理屋ではよく出る鯖寿司も○でしたが、鮎の塩焼きは付け焼きで私の嗜好には合わなかった。同じく付け焼きの焼き鱧もちょっと期待はずれか。続くはこれまた定番の小鉢料理、蓴菜やバチコ、トウモロコシのかき揚げなどでお酒が進んでしまいました。
個人的には好きではない鮑のバター焼きと賀茂茄子揚げの後、〆の新生姜ご飯と穴子ご飯でお腹は一杯となりました。
6名でシャンパン1本のほかビールに冷酒を結構飲んでの支払いが一人当たり2万円台後半。オミヤのおにぎりが人数分なかったのがちょっと不満でしたが、予想より1万円ほど安く上がった3つ星和食店のまずまずのディナーでありました。







