店評価BLOG

創作料理

あの店は今・・・、麻布かどわき

by tomosato on 5月.01, 2010, 創作料理

3月11日発売の「かどわき」に関する週刊文春の記事をご存知でしょうか。元女将の懺悔と称し、マツタケの産地偽装、魔王の瓶をつかった詰め替え偽装、そして自慢のトリュフご飯は中国産をごまかすためトリュフオイルを使用、などと船場吉兆を上回る偽装に門脇氏が日夜励んでいると告発する衝撃的なものでした。

昨秋の訪問で、濃い味調理の連続に疑問を持ち、件のトリュフご飯にオイルを使用見破った友里でしたが、唯一良かったとしたマツタケに、エキスをスプレーしていたとは気がつかなかった

実は今年になって店関係者と思われる人から、詳細な偽装の告発メールをもらっておりました。船場吉兆以上の大問題と思っていた矢先のことでしたが、全国誌である週刊文春の告発記事で大事件になるとの予想は大はずれ。TV報道どころか、マスコミの後追い記事も私の知る限りゼロ。偽装内容は上回ると思ったのですが、ミシュラン2つ星と言えブランド力は「吉兆」と月とスッポンなのか。全国的な知名度がないことが判明してしまったのです。そうは言っても検証精神溢れる友里、知人と記事の直後に店訪問を強行したのです。

偽装てんこ盛りですから、店内は閑古鳥だけかとの予想は大はずれ。2回転はしていなかったが、カウンター、個室とも満席に驚いたのです。業界人と同じく濃い味好きの嗜好を持つ人が世に沢山いると知った瞬間です。
提供された蚕豆は中国産ではないか、造りの鮑は本当に三陸産なのか、と疑心暗鬼に陥りながらの食事中、なんと連れは「魔王」を注文するではないですか。
さすがにこの時期は本物を出してくるとは思いましたが、店に対するイヤミ以外の何物でもない。ホント、私と違って性格悪い知人たちであります。
時期が早すぎる花山椒を使った牛しゃぶ鍋のあと、期待通り登場したのがトリュフご飯。主人は自称フランス産トリュフをふんだんにかけてくれましたが、香りの奥にオイルを感じたのは友里だけではなかった。またまた性格の悪い連れが「オイル使っていますか」と問いかけ、私は凍てついてしまったのです。
意外にも主人から「イエス」の言質を引き出しましたが、疑心暗鬼のなかでの2時間強の門脇劇場。純粋なCPは別にして、3万数千円の支払いは、今回だけはある意味価値あるものだったと考えます。

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あの店は今・・・、堀兼

by tomosato on 5月.01, 2010, 創作料理

友里のデビュー作「シェフ、板長を斬る」で取り上げたのがお気に召さなかったのか、執拗に電話で抗議を受け続けたのが7年前。それまでは創作料理好きを連れて行くなどたまに利用していたのですが、すっかりご無沙汰となってしまったのです。久々に主人と旧交を温めることになったキッカケは、週刊文春の「麻布 かどわき」偽装告発記事でありました。

告発者から、堀内氏が私にコンタクトを取りたがっていると言われ、普段使用していない携帯の番号を教えたのが件の文春発売の数日後。話の内容は、「かどわき」の料理は他の店のパクリがほとんどといったネガティヴなものでありましたが、川島なお美氏と鎧塚俊彦氏の結婚披露宴で料理を造った(正確にはレシピの提供)スターシェフ達へのギャラをまとめ役であるシェフが独り占めして門脇氏が愚痴っていたといった面白いものもありました。後に川島なお美氏の事務所関係に問い合わせ「ギャラは払わずわずかなお車代を鎧塚氏が直接シェフ達に手渡した」と説明を受け、名指しされたシェフにも直接確認して、ガゼネタであったと確認したのです。
その堀内氏から「今度また店に来て下さい」との軽いジャブを打たれてしまった。逃げないことをウリにする友里、スルーする訳にいかず、「かどわき」訪問の数日前に7年ぶりに訪問したのです。

人気店だと思っていたのですが、週のはじめだからかカウンターは満席ではなく、個室に客は見当たりません。ウリだった納豆や大根おろしを巻いて食べるトロの造り、この日は炙ったトロがわずか3片、しかも大葉と海苔しか添え物がなかった。
ただし業界人が大好きな濃い味調理は健在。春野菜の煮浸しはホタルイカを入れて濃い味を更に補強、餡のかかった里芋と生ウニの湯葉包み揚げも味濃く、偶然なのか「かどわき」と重なった花山椒鍋は、肉と花山椒をなんとポン酢にくぐらして食べさせます。ポン酢と花山椒が私には合うとは思えなかった。適度にビールと日本酒を飲んでの支払いが2万円台後半は「かどわき」よりは安かったですが、食後感は似たり寄ったりか。
せっかくのお誘いだったのに主人が友里に気付いてくれたか心配になり、確認のため翌日電話をかけたら気付いてくれていなかった。再び味濃い創作料理店を再訪すべきか現在熟考中であります。

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ボリュームだけがウリ、煮込みや なりた

by tomosato on 2月.06, 2010, 創作料理

モツの煮込み屋と間違う店名ですが、実は人気ビストロであります。代々木駅近くの商店街、カウンターと店外にはみ出してビニールで覆われたテーブルスペースの小さな店。とてもビストロとは思えない外観であります。
この店の特徴はボリュームと安さ(ワインも含む)。はっきり言うとこれしかなく、調理やサービスに期待してはいけません。
グラスワインもありますが、シャンパンなど発泡酒はボトル売りだけ。しかし、GHマムというノンヴィンが5250円と下手な小売店より安い。スティルワインも有名どころではないけどフランスものを高くて6000円と安く提供しています。
調理は主人一人、サービスも一人で20人近くの客を担当しますから、皿出しが遅く対応が粗いのは仕方ないか。料理も丁寧な調理が出来るはずがありません。それらのハンデを補って集客をはかる戦略が、このボリューム第一主義なのです。

前菜は500円から1300円くらい。メインも1000円台ですが、ほとんどの皿がはみ出さんばかりの盛りつけで、2~3人前の量があります。
キャベツのクミン風味、クミンをかけているだけの「とりあえずオツマミ」。エスカルゴ(6ヶ)と共に普通盛りの料理はこれだけでした。
人気の砂肝のサラダ、驚くべき量ですが盛りつけが綺麗ではありません。生ハムやパイナップル、苺が入っていましたが、肝心の砂肝の量は多くなかった。パートフィロー包みのヒラメ、これも添え物のラタトゥユの量が半端ではない。
パートフィローにはフォアグラや茄子のムースも混ざっていますが、添え物含めてコクを感じない。人気のラムハンバーグは、ローズマリーを乗せてバーナーで炙るパフォーマンス付きで、これもコクがないのが気になります。ハラミステーキも添え物のフライドポテトに比べるとハラミの量は見劣りしますが、味自体は悪くなかった。

食べ終わってわかったことは、この店はメイン食材ではなく添え物の量を滅茶苦茶多くしてボリューム感を出しているということと、恐らくフレークなど業務用ストックや調味料を多用しているのではないか。だから同じようなトーンの料理になってしまうと考えます。同じような価格でも丁寧な調理の「ラミティエ」とは次元が違いますが、単純にガッツリ食べたい方にだけオススメします。

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