店評価BLOG

フグ

免許取り消しでもフグ営業再開、ふぐ 福治

by tomosato on 1月.14, 2012, フグ

昨年11月のイタリアはアルバ旅行の最中に飛び込んできた「食中毒事件」。
拙著「絶品レストラン」(鉄人社)でも一番のオススメフグ店と紹介していた店が、肝を出して女性が食中毒を起こしたとの報道に、友里は椅子から転げ落ちそうになったのです。
美味しいフグを提供していたのに、美味くはないフグ肝を何故出したのか。禁止されているフグ肝を出すこと自体が許されないことでありますが、どうせ碌でもない常連客が執拗に要求したのだろうとの友里の予想はずばり的中でありました。

碌でもない客は東国原英夫元宮崎県知事であったのです。当人は「アン肝」を頼んだとか、「可食性のフグ肝」は九州では多々提供される、など無理な弁解をしていますが、総理大臣を目指す自称政治家、フグ肝が全国どこでも禁止され提供は違法であると言うことをご存じなかったようです。

しかし「福治」の払った代償は大きく、営業停止処分に主人のフグ免許取り消し処分も加わってしまっただけに、自業自得とはいえそのまんま東氏の罪も重いのではないか。
幸い従業員(正確には主人の娘さん)が免許を持っていたようで、12月半ばにフグ営業を再開したと聞き、早速友里は検証に訪問したのであります。知人の話ではフグ提供再開直後は満席と聞きましたが、日曜だったからか空席もあった店内。しかし、提供されたフグは前シーズンと変わりないうま味のあるものでありました。

関西の食通が好む大型フグ(5キロ以上)ではなく、この店のフグは中型のもの。しかも結構寝かせているので、更にうま味が増しているように感じます。煮こごり、唐揚げ、白子焼き、ちり鍋、雑炊と昨年と変わらない支払いで楽しんで店を後にしたのであります。

東京では一番のフグを出す店と思っていただけに違法なフグ肝提供にはレッドカードでありますが、大いに反省していただき、CP感変わらないフグを今後も提供していただきたいと考えます。

ここで友里は碌でもない客に再度言いたい。
フグの肝は、食べられるように処理したら(長時間水にさらすなど)、決して美味しいものではないと。カワハギや鮟鱇の肝の方がはるかに美味しいと言うことを認識していただきたいものです。
可食性の肝は違法でありますが、食べてもうま味なく美味しくはありません。フグ肝=美味は嘘、口が痺れたいなら歯科医で麻酔でも打って貰ってください。

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降格すべきではないか新3つ星、臼杵ふぐ山田屋

by tomosato on 12月.11, 2010, フグ

2011年版ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉版がひっそりと発売されました。今さらこの本を購入するのは、星をつけて貰った横浜と鎌倉の店関係者やその親戚だけだと思うのですが、無茶苦茶な評価基準で乱発した星付き店の中でも特に突っ込みたくなったのが、3つ星に昇格したこの「臼杵ふぐ山田屋」であります。
今現在の料理を食べて「山田屋」に最高評価を与える人はミシュラン調査員以外にいないのではないか。

昨年までは支払い額(コースは2万円?)を考えると満足する天然ふぐの店として友里は評価していたのですが、来春出版予定の友里征耶として初のオススメ本で掲載しようと今秋確認のため訪問して、私はその食後感の劣化に愕然となったのです。もちろんオススメ本への掲載は見送りました。
造り置きの先付けは許容範囲でありましたが、肝心のフグが登場してからがいけません。

まずは刺身(薄造り)。見た目と何もつけないで味わった直感では、限りなく畜養か養殖に近い質。昨年までも最高質の天然フグとは言えませんでしたが、ここまで質が凡庸とは思わなかった。
よってポン酢の力を借りて食べたのですが、このポン酢がまたいけません。まるで添加物を入れたような不自然な甘さとしつこさなのです。入り口で発売されていた自家製ポン酢のラベルを見て、鰹出汁と昆布入り醤油を使用していることがわかりました。おそらく使用している醤油に添加物が紛れ込んでいるか、鰹と昆布の割合が強すぎた結果の不味さなのでしょうが、食も進まなければ酒も進みません。接待だったのですが、客人たちは食べ残してしまったのです。

フグの焼き霜もポン酢が濃すぎ、唐揚げは衣の味がきつすぎる。そしてちり鍋に出てくるポン酢もあまりに甘すぎです。

昨年までは、ポン酢を含めてここまで異様な味付けではなかったのではないか。ファストフードを食べ慣れた人や、味のわからない放送作家はじめ業界人にはこの味付けで良いのでしょうが、まともな舌の持ち主に支持されるとは思えません。
雑炊は鍋を厨房に持ち帰ってしまい、調味料の無添加を証明しないスタイルだけは健在な山田屋。このフグと味付け(ポン酢含む)では、3つ星昇格どころか無星になっても文句が言えないと思う食後感でありました。

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不景気は高額フグ屋も直撃?い津み

by tomosato on 2月.28, 2009, フグ

冬の博多で「フグ」は外せません。博多で連泊することになった友里は、フグ屋を検索したのですが、意外に有名店や人気店を確認できません。そこで数年前に訪問していた「い津み」の再訪を決めたのです。HPで特選天然フグコース(3万1500円)の存在を知り、事前予約したのは言うまでもありません。
時はこの1月下旬。未曾有の世界同時不況はこの博多も例外ではないようでタクシーの運転手も嘆いていた不景気、果たして高額フグ専門店への影響もかなりのものでありました。その夜の客は我々を入れてホールはわずか2組だったのです。
大きな集合住宅の1階と2階部分を使用している個室もある大箱な料亭スタイル。小さくないホールにわずか4名でしたからそれは寂しいものでありました。
普通の天然とどう違うのか楽しみにしていた「特選」でありましたが、その日は入荷がないとのことで普通の天然フグコース(2万6750円)に変更です。
まずは煮凍り2片でスタート。淡い色ながら深みのある味わい。天然フグ刺しは厚めの2枚引きで量も充分。かすかに見える血管の色(ピンク色)から確かに天然であることを確認。先日甲子園口の有名店「丸安」の8キロ級を食べた直後であり、最高レベルとは思えないまでもまずは美味しい刺身でありました。
追加で頼んだ白子焼きは4200円とポーション小さいですが値付けは良心的でこれまた悪くありません。
唐揚げに変なフグを使用する東京の廉価な天然フグ?の人気店もありますが、この店はまともな唐揚げでありました。
ただしちり鍋に移る時に私は若主人らしき人の確認に驚いたのです。「鍋は厨房でやりましょうか。」おいおいあの臭みを取るため白味噌出汁にしている過大評価高額店「山祢」と同じスタイルに改悪したのか。入れる具を客に見せず総量を抑えるセコイ手法と考えテーブルでの調理に変更してもらったのです。卓上のちり鍋は「山祢」と違って量も充分なもので、生米からつくる雑炊にもまずまず満足しました。
高額店とは言え博多を代表する有名フグ店でのこの寂しいホール、地方の不景気も深刻です。総理ごっこを楽しんでいる麻生自民党に任せられないと思うのは友里だけではないでしょう。

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