イタリアン
グラナダグループは初心に帰れ!イゾラブル
by tomosato on 1月.14, 2012, イタリアン
白金の地に小さなピザ屋がオープンしたのは1999年。元電通マンがナポリピザの日本人チャンプを招聘してオープンした店は、当時は珍しかった「ピッツェリア」。未だピザーラなど宅配ピザが主体だっただけに、ナポリからタイルを持ってきて造ったというピザ窯と合わせて本場に近いピッツァの出現が結構な話題となりました。友里もオープン直後は何回か訪問を切り返しておりました。
かなり儲かったのでしょうか、株式会社グラナダと会社組織になって支店を増やし続けただけではなく、イタリアやスペインのミシュラン星付き店とも提携して多店舗展開を始めたのは記憶に新しい。最盛期はパリの3つ星フレンチ「アストランス」出身の岸田氏をシェフに迎えた「カンテサンス」の日本初の3つ星取得だったでしょうか。
しかし良いことばかりは続きません。多店舗展開が急すぎたようで、代表取締役の下山雄司氏(楽天の三木谷会長の義弟)はその後の伸び悩みに頭を痛めているのではないでしょうか。
イタリア星付き店の提携店は規模縮小、肝心の「カンテサンス」はシェフ独立でグラナダグループを離脱、スペインの3つ星提携店「サン パウ」もオープン直後から集客に苦しみ、多角化を狙った蕎麦屋など和食系も決して順調とは言えない状態が続いております。そんな中、このグループでは一番まともと思っていたピッツェリアを訪ねたのは昨秋でありました。
初めての訪問だったこの銀座のピザ店、結論から述べさせていただくと限りなくファミレスに近い食後感でペケ。バイトに近い調理人が業務用の半完成品を使用しているかのような料理の数々でありました。
カプレーゼや蛸ポテト、バーニャカウダなど1000円台後半の値付けながら凡庸の一言。特にバーニャカウダはあまりに緩すぎでありました。
旬の時期だったフレッシュポルチーニと茸の炭火焼き(1890円)、味塩使用かと見紛う後味でして、椎茸など茸の割に肝心のポルチーニが少なくしかも質が悪い。
ではメインのピザはどうかというと、これまたひどい食後感なのです。ポルチーニのほか、数種のピザを頼みましたが、いずれも湿っていて食感が悪い。これでは宅配のサルヴァトーレとそう変わらないではないか。昔の記憶は良いことだけしか残っていないといいますが、1軒だけだった白金のイゾラとはまったく別物の店と感じて店を後にしたのです。
本場よりディープなピエモンテ料理、トルナヴェント
by tomosato on 12月.10, 2011, イタリアン
今週月曜に掲載した「もりかわ」と同じく、友里が何回行っても満足して店を後にするピエモンテ料理店であります。
前菜2500円前後、パスタは2500円以上、メインに至っては 4000円前後と、他のイタリアン、特にピエモンテ料理を自称する店より総額3000円は高いですが、満足度はその価格差を遙かに上回るだけに、少々お高くとも訪問する価値はあると考えます。
この店のもう1つのメリットはそれほど予約が困難ではないと言うこと。いつも最終的には満席なのですが、数週間前から予約しなければならないという変な過熱感はありません。
今年も数度訪問しておりますが、直近は11月のアルバ旅行を前にピエモンテモードを高めようと訪ねた10月でありました。主にピエモンテ料理を注文。
まずは前菜としてバーニャカウダ(2800円)とポルチーニのトリフォラ(ニンニクオリーブオイル炒め3000円)。ポルチーニは大きくはなかったけど日本においてはかなりの質の高さ。不味いはずがありません。白トリュフのココット(半熟玉子3000円)は本場並とは言えませんがこれまた高質な白トリュフでありました。
パスタも白トリュフを掛けちゃえと合わせたのがタヤリン(玉子を練り込んだタリアテッレ6500円)タヤリンそのものも白トリュフにつけていたそうでこれまた満足でありました。
そしてメインはピエモンテの代表的な料理である牛肉のバローロ煮込み(4200円)。今回の部位は頬肉でありましたが、これもなかなかのものでありました。
前菜、パスタ、メインに白トリュフを追加しての料理価格は軽く1万円を突破する1万3000円ほど。ちょっと高めのワインを頼むと一人3万円近くと、下手なグランメゾンと変わらない支払いでありますが、東京、いや日本で唯一のまともなピエモンテ料理店ではないか。
いやここ3年連続でアルバを訪問している友里の経験から、ある意味現地の店よりディープ感がある料理であると考えます。
ピエモンテ料理好きの方だけではなく、「なんちゃってイタリアン」しか存在しない関西の方にもぜひ訪問していただきたい店。これが限りなく本物に近いイタリアンだと気づいていただきたいのであります。
なんちゃってイタリアンの典型例、ベデュータ
by tomosato on 11月.26, 2011, イタリアン
セントレジスホテル(大阪)のメインダイニングを関西の食べ仲間と初めて訪問したのは今年のはじめ。なぜ東京から、わざわざイタリアン不毛(フレンチも不毛)といわれる大阪でこの店を選んだのかと言いますと、この店のシェフの父親が有名料理店の主人であるからであります。
京都の予約困難と言われる和食「草喰 なかひがし」、店の近辺でとった草やメザシ、竈ご飯を出す高いだけの「民宿料理」と友里は評しておりますが、その主人の息子さんがイタリアンのシェフになったという意外性。民宿料理のオヤジさんと違って息子の造るイタリアンはどんなものなのか。
結論から書かせていただきますと、我々の期待を裏切ることない最低レベルの料理の連続であったのです。
昼でしたが夜の1万2000円コースを頼んだからか、着席したら中東シェフが挨拶にやってきました。その外観を見て私は椅子から転げ落ちそうになったのです。御年30前?童顔なので二十歳そこそこにしか見えません。
イタリアでの修業経験はあるそうですが、前店も京都の無名店だったらしく見た目は経験不足そのもの。私はこの瞬間に「こりゃダメだ」と確信したのであります。
まずは伊勢エビのカルパッチョ。乗せられた数の子のおかげで、合わせてもらった白ワイン(シャルドネ)を飲んだら生臭さだけが口中に広がってしまった。食材(数の子)の選択ミスであります。
若狭の的鯛もイマイチで、丹波の鹿のタリオリーニ、胡桃が隠し味と言われましたが、ラグーのツメが緩く胡桃の味が強すぎる。ミスジ肉と根菜のボリートミストも臭みがありすぎ。
関西風イタリアンと言ってしまえばそれまでですが、イタリア修業の割には郷土色どころか本場の雰囲気の欠片も感じない不味い創作料理の連続でありました。
ワインも値付けが高いだけではなく品揃えもプアの一言。ビールが1100円、ヴーヴ・クリコのノンヴィンシャンパンが1万5000円には呆れてしまいます。小売りでも5000円しない代物だからです。
数ヶ月前、確認で昼に再訪したのですが、鱧と地野菜はよくまあこんな質の悪い鱧を仕入れてきたと感心するレベル。ウニのスパゲッティも明礬強すぎと、初訪問の印象を更に強化してくれる結果となりました。
セントレジスホテルの宿泊は良いと思いますが、この店はオススメできません。







