友里が最近嵌まっているのがインド料理。
先週の「店評価ブログ」で
インド料理は空いていて安くて当たり外れなく満足する店が多い
と書きましたが、何店も訪問してこの定説から「空いている」以外該当しない店にぶち当たったのが神楽坂にあるこの「想いの木」であります。
この店の存在を知ったのは日刊ゲンダイに続いて仕事のオファーが多い角川マガジンズの東京ウオーカー別冊。
「大地の恵みカレー」(1580円)と称するもの、写真を見る限り野菜も豊富でかなり美味しそうに見えまして即釣られてしまった。まずは昼にと普段の行動範囲から外れた地まで出かけていったのあります。
ほぼ満席と盛況の店内でありましたが、残念ながらこの肝心のカレーが昼には用意されていなかった。仕方なく「大地の野菜入りカレー」(「恵み」とどこが違うのか)を食べたのですが、茄子、カボチャ、ピーマン、パクチーが入っていたものの、はっきり言ってどうってことない食後感で店を後にしたのであります。
そのまま1年経ってしまったのですが、再び角川のムックでこの店が取り上げられているのを見て、夜に予約を2名で入れたのは4月はじめでありました。
混雑した場合は2時間で店を出てくれとの条件の予約だったのでかなりの熱気を期待したのですが、この夜の客は我々の他は2組ほど。1年前の昼とはまったく異なる店内であったのです。
この店の特徴は、オーナーの実家から直送されているという野菜。当然ながらそれをふんだんに使用していると推測する「大地の恵みカレー」を最初に確認したのはいうまでもありません。
まずはチキンコンプレックス(1580円)。鶏と野菜の青唐辛子炒めでありますが、価格の割に少量すぎ。しかも野菜のメインは玉葱と赤ピーマンでありました。単純な辛さはあるがスパイス感にも乏しかった。
マサラドーサ(1470円)はスパイスで味付けしたポテトをライスクレープで包んだもの。良くいえばしっとり、はっきり言うとベチャベチャでありました。
タンドールチキン(3ヶで1480円)はヨーグルトが強いのか酸っぱ目でかなり柔らかかった。
そして本日のメイン、大地の恵みカレーの登場です。
でも1500円を突破する値付けの割に野菜が少なく完全な看板倒れ。スパイス感はそこそこながら、味的にも普通レベルでガッカリ。
そこでお次はスパイス感が一番と言われたチキンカレー(1680円)にチャレンジです。
ガラムマサラを効かせているとのことでしたが、悪くはないけどこんなものか。
要は量が少なすぎるので食べる前から印象が悪くなってしまうんですね。
〆にビリヤニ(1780円)を追加して何とか満腹になったのであります。
量が少ない割に高い料理でワインも安いものがない。他店なら3000円くらいであるはずですが、何とか安めの4800円赤ワインを探し出しての支払いが一人当たり9000円弱。
インド料理としてはCP悪すぎでしてこの夜の閑散さが理解できたのであります。