ビール好きは客単価が高騰する、カイザーホフ

この11月に出張(本業)でドイツ訪問を控えていた友里、準備運動として夏頃からドイツビアホールを意識的に訪問しておりました。 あれは2年前、生まれて初めてのドイツ訪問(デュッセルドルフ)で、ミシュラン星付き店の料理が口に合わないと悟り、今回の訪問ではビアホールのみでの食事と決めたからであります。

新丸ビルの「フランツクラブ」では支払額が1万円弱とCPの悪さを実感。そこで今回は取引先との懇親会で有楽町の超大箱ビアホール(しかもビル地下)を選択したのです。

まずはヴァイスビア(500cc1280円)で乾杯。ドイツの白ビールですが、結構甘く感じてアペリティフにはちょっと疑問。 続くビールはドュンケルタイプにしましたが価格は同じく1280円。日本のビールと比べると5割は高いのではないか。仕事がらみの経費扱いということで、参加者が次から次へとビールを飲みまくったおかげで、それほど満腹にならずとも一人当たりの支払額が1万円を超えてしまったのであります。

肝心の料理の記憶が飛んでいたので個人的に再訪したのは出張直前の11月。今回はビールをゆっくり飲みまして、じっくり料理を味わうことが出来ました。

季節野菜のラクレット(2380円)は客前で温めたラクレットチーズを野菜にかけるパフォーマンスがウリ。塩味強めながら野菜の種類と量は充分でありました。 珍しいと言われたドイツ生ハム(1280円)は5人だと足りなかったですが味はまずまず。シーザーサラダ(1280円)は逆にボリュームたっぷりでありました。

ムール貝のワイン蒸し(1480円)は甘めでベルギーで食べたものとのは別物。ザワークラフト(780円)を挟んでのソーセージ盛り合わせ(2980円)は高いけど5名でシェするなら許容範囲内。ハーブ味のニュールンベルグソーセージ(1280円)は美味しく、アイスヴァイン(3980円)もなんとか満足したのであります。

デュッセルドルフのアルトビール(210ccで200円チョイ)の店と比べると、ビールだけではなく料理も高い(もっと大きなアイスヴァインでも2000円しなかった)のは、ビール命の国民性ではなく物価高の日本なので仕方がないのか。2名の下戸で酒代は抑えられたはずですが、それでも一人当たりの金額が8000円超となってしまったのです。

本場ドイツのビアホールではしっかり飲んで食べても2名で4000円しない現実。 ドイツビアやドイツ料理に付加価値つけ過ぎる日本の飲食業界に疑問を感じますが、飲めるワイン(美味しい)がないだけに、ビール好きはビアに専念できます。 ビール代をけちらない人限定の店であると考えます。