ブログで取り上げた直後に休業とはビックリ、宝石

出張で大阪に滞在していた時、昼時に「どこか面白いところはないか」と関西の食べ仲間に尋ねたところ、最近ブレイクした行列の出来るカレー屋はどうかとの提案。ホテルから徒歩圏内とのことでしたのでこの「宝石」訪問を即決したのであります。

さて行列はどのくらいかと暗いビル内廊下を見たら、10人以上も並んでいるではないですか。人のこと言えませんが、平日の昼になんと暇な人が多いのか。中にはスーツケースを持った女性もいましたから驚きでありました。

 小キャパと聞いていたので2回転目に回されるかと心配だったのですが、15人定員中14番目で何とか入店できたのであります。寸胴から小鍋にカレーベースを移してスパイスなどを添加するのですが、これを一度に3人前しかつくらないマダム。かくして14番目の友里がカレーにありつけたのは入店して50分後でありました。

食べログのレビューでは「スパイスカレー」とありましたが、店内でのスパイスの香りは乏しい。隣客に出されたカレーの色を見ても、家庭カレーに似たような茶色系。おいおい、これが大阪のスパイスカレーなのかと期待はしぼんでしまったのです。

ようやく食べられたカレー、やや辛ではありますがスパイスを特別感じるものではない。敢えて感じるとしたら塩味でありました。
テーブルに置いてあった注釈には「砂糖、蜂蜜、小麦粉、果物、旨み調味料などは入れていません。大量の材料からとったラーメンのような濃厚な出汁で、味付けは塩だけ。(要約)」とありましが、ただのポーションある家庭料理の延長線上のカレーであるとしか思えなかった。

カレーは日替わりで1種のみ。この日はポークカレー(850円)でしたが、他にはチキン(850円)、ラムキーマ(900円)があるようです。
ご飯を小盛りにしても東京の大盛りくらいか。ポーク1種しか食べておりませんが、単なる「過大評価カレー店」と直後のブログで簡単に取り上げたところ、10日も経たずに「しばし休業」とのマダムのツイートを知り、なにやら複雑な気持ちとなったのであります。

江戸前鮨、まともなフレンチ、郷土色あるイタリアン、そしてスパイスカレーを関西に求めるのは酷とあらためて知った関西出張でありました。