最近の若い人向けの味付け、うしごろ

湯島の人気和食店で隣り合わせた女性がブログで絶賛していた西麻布の焼き肉店。今年4月にオープンした、イケメンスタッフと「タン」をウリにしたダイニング系焼き肉店であります。
グランドオープン直前の2日間にレセプション(多分無料招待)をしたからか、ブロガーに人気で食べログで瞬く間に高評価店となりました。最近は店紹介雑誌より有名ブロガーの方が影響力をもつようで、予約電話では「何を見て知りましたか」と確認されてしまった。

初訪問は4人でアラカルトにチャレンジ。オマケのお通しの茹でタンは柔らかいだけ。ナムルの盛り合わせは甘いだけ。そして白菜キムチは辛いだけとスタートから?の3連発。
もう1つのウリであるスペシャルユッケは、ただの生肉の薄いスライス。甘い味付けで玉子が入って味濃すぎであります。塩サラダは塩が強いけどこの日頼んだ中ではフルーツトマトと並び唯一マシなものでした。

きんぴらのゴボウは細すぎで食感なく、ゴボ葱豆腐もどうってことなく、最大のウリ「極みタン」は部位がタン元だけどどこが極みか理解不能。「きらく亭」の厚切りタンの方が極み度は高く、「2人1人前限定」ともったいぶるものではありません。

サーロイン(1500円)は表面積がデカイだけ。特選厚切りハラミ(2500円)も期待はずれで、ザブトンはすき焼き風で味濃い料理の中でも横綱格。
中ロース(1200円)は価格なりで肉のうま味がなく、カイノミ(2200円)など希少部位も期待はずれでありました。

内臓の種類は多いけどチゲやビビンバ、辛いスープ(ユッケジャンなど)もないと、コーラなど炭酸飲料でも焼き肉が食べられる若者の甘舌を狙った店と判断したのです。結構食べても1人1万円チョイと高くはないけど再訪はないと店を後にしたのです。ところがドタキャンが出たと知人に再び駆り出されたのが数週間後。今回はコースでありました。

キムチ、ナムルは前回と同じ。普通のユッケも味濃かったし、前回とかなり被った内容だったので、新たにシャトーブリアンを100g追加しましたが、これまたイマイチで、タレつけ込みの上カルビも脂だらけでありました。

肉の総量に比べて胃がもたれる焼き肉店。レセプションで釣られたブロガーの評価がアテにならないことがわかった2度の訪問でありました。