コースがオススメのローストビーフ、ハーフダイム

読者から教えて貰った麻布十番にあるローストビーフ店。ネットで調べましたところ、あの廉価ハンバーグチェーン店「びっくりドンキー」の系列と判明。HPを見てみるとローストビーフ自体は単品で3000円前後とそれほど高くはなかった。
恵比寿に移転してきた「ロウリーズ」と食べ比べも一興かとすぐさま訪問(直前予約)したのであります。

内装はファミレスの雰囲気。高級感はありません。我々はいつものようにアラカルトで注文。

まずはツマミ的なものをと頼んだのがブロッコリーのペペロンチーノ(540円)。この価格ではブロッコリーの量は十分でしたが、どこがペペロンチーノ(唐辛子)なのか、単なるソテーのようなもので辛みをほとんど感じなかった。

紫キャベツのザワークラウト(432円)は酸っぱさ(発酵)が物足りない。これならデパ地下の惣菜の方が本格的かも。
シーザーサラダ(1080円)も量はあったけど突出したものを感じ取れませんでした。
スモークサーモン(1296円)は逆に量が少なく期待ハズレ。そしてメインのローストビーフの登場です。

160gが2808円、240gで3888円でありましたが、240gでもポーションは小さく見えるのではないか。白ワインバターソースをかけ過ぎているからかとろみと甘味が気になって、ホースラディッシュの助けを借りなければ食べきれなかった。
お通しの位置付けなのかバケット代として324円が追加されて6000円弱の赤ワインなどを頼んだら2名で2万円弱とかなりの支払額になってしまいました。

うーん、これなら「ロウリーズ」と大差ない食後感で満足できないとふと隣のテーブルを見たら、シーザーサラダやローストビーフをテーブル席前で調理し切り分けているんですね。
スタッフに確認したところ、前日までの予約限定でのコースだとか。
しかも価格が今なら3790円ポッキリというではありませんか。身内をつれて3名で時を置かず訪問したのはいうまでもありません。
それではその「パフォーマンスコース」を述べてみましょう。

前菜は燻製の鴨に野菜のテリーヌ、そして鰯のマリネ。量はほどほどですがこのコース価格なら十分か。
ミネストローネが出た後に、男性スタッフが軽口を叩きながら目の前でシーザーサラダを仕上げてくれます。これまた量もあって目の前パフォーマンスの影響か味も濃く感じなかった。

そして調理人がやってきてのローストビーフ切り分けパフォーマンスとなりました。
前回の失敗から、白ワインソースや和風ソースは別皿にしてつゆだくローストビーフを回避。
オーストラリアの赤身だという肉、今回はベチャベチャ感もなくそれなりに楽しめたのであります。

この日は酒なしで通したからか、パンのお替わりも含めての支払いが一人当たり4000円台後半。
コース限定、つゆだく回避を条件に再訪可能な店だと考えをあらたにして店を後にしたのであります。