水着の3社、とくに「ミズノ」の往生際の悪さには呆れました。大会社としてのプライドが邪魔してナイキからのオファーを断った「タコヤキラバー」の採用を見送る、チョビッとしか使用しないのはいかがなものか。
「タコヤキラバー」を全面使用した水着を着た大学レベルの競泳選手が何秒も短縮した結果を見ると、付け焼き刃の水着を2種も3種も用意するより、1つくらいすべて「タコヤキラバー」を使ったスーツを用意して国民の期待に応えるのが、日本水連と契約しているメーカーの矜持ではなかったか。
プライドを捨てきれず国民不在のこの度量のなさ、なぜ「タコヤキ」を部分的にしか使用しなかったのか、まったく使用しなかったのか、の説明もなく、納得する人はいないのではないでしょうか。
これで北島はじめ日本選手が「レーザーレーサー」を着た外国選手に負けてしまったらどう説明するのでしょうか。ひいては自社の信用に大きな影響が出ると言うことがわからないのが不思議です。
さて、「モウラ」にCP悪すぎる鉄板焼「けやき坂」をアップしました。
お立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
「モウラ」更新しています
「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」セミナーに参加して
早ければ本日の昼過ぎには、駅の売店に並ぶ「週刊朝日」。ナレvs友里の対談をぜひお読みください。誌面の都合や諸々の事情で、会談内容をすべて掲載できないのが残念ですが、このブログでシリーズ化して裏話も含めて書いてみたいと思います。ぜひ、売店、本屋で見かけましたらご購入ください。
さて先週金曜日に5500円支払って参加した掲題のセミナー、全然面白くありませんでした。
まずはブルータスの副編集長の鈴木芳雄氏。ミシュラン特集のはずですが、持ち時間(20分)のほとんどを「ブルータス」の宣伝に費やし、あっという間に次の仕事先へ出かけていきました。発言からだけ判断しますと、本当に味がわかっている人にはまったく見えませんでした。
続いてミシュラン広報執行役員の鈴木琢氏。ナレ氏との対談では30万部売れたと聞いておりましたが、実際は初版12万部、増刷15万部の計27万部だったというのが唯一の収穫か。
あとは如何にマスコミを乗せて宣伝に利用したかの経験談だけでありました。
そして最後が「辛口」と紹介されたフードスタジアム編集長の佐藤こうぞう氏であります。
際コーポレーションの中島社長と「アリガット(もう出版していない)」を創刊し、日本フードジャーナリスト会議を主宰する放送作家との関係を隠さないなど飲食業界やヨイショ系とベッタリのくせにどこが「辛口」なのか。
2000年から年ごとに飲食店のトレンドを紹介しておりましたが、ほとんどが数年で廃れ埋没したものでした。
飲食プロデュース&プロモーションを本業にする会社の代表をやっているようですが、その立場で「辛口」を貫けるはずがありません。
唯一面白かったのが俗に言う「インテリアデザイナー」の話。ミシュランガイドの上陸で、ダイニングレストランやデザイナーレストランには客が来なくなったとのこと。よってその手の店で稼いでいたデザイナー、有名どころでは大地真央の結婚相手の森田恭通氏(しっかり実名出していました)の仕事がなくなり、海外へ出かけざるを得なくなったそうです。もう悠長にシャンパーニュを年に何千本も飲んでいられないかもしれません。
最後の鈴木琢氏vs佐藤氏の対談も緩いものでまったくCP悪いセミナーでありました。
私の顔を知っているミシュラン広報の女性が来ていたので、ちょっときつい質問でもしようかと思ったのですが、口八丁のナレ氏でもまともに返答できなかった辛口質問をぶつけても場がしらけるだけと思い、自重させていただきました。
年末の発売に備えてミシュランも攻勢にでてきたようです。4月に続き、またナレ氏が来日するとか。6月5日には日本フードジャーナリスト会議主催で、ナレ氏と横川潤氏の対談があるようです。
http://blog.livedoor.jp/foodjournalist/
横川潤氏も週刊朝日での対談相手の候補だったようですが、今回は取り込まれてミシュランガイドの宣伝に利用されるのでしょうか。
週刊朝日の発売後なので、どのような内容になるか楽しみです。
今年になって訪問した店 短評編 7
昨晩、エイクエントという人材紹介会社が主催するセミナー「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」に参加してきました。
http://jobzine.jp/feature3.php?CID=188
読者の方からの情報で、このセミナーにミシュランガイド東京版の仕掛け人と言われる日本ミシュランタイヤ広報部執行役人の鈴木琢氏が出ると知ったからであります。
私はこの「仕掛け人」の存在を全く知りませんでした。日本ミシュラン社内でナレ氏と対談したためミシュラン内では面割れしている友里ですが、興味があったので敢えて敵陣へ飛び込みました。
詳しくは来週にでもブログで書きたいと思いますが、結論はミシュランウオッチャーの友里にとっては時間の無駄だったかも。面白いネタを仕入れることはできませんでした。少なくとも参加費5500円の価値はなかった。
プレゼンターとして鈴木氏のほかにヨイショ系雑誌関係者がでていましたが、この人たちの話がこれまたつまらないもの。あんな人たちの口車に乗って飲食店を造ったら、数年で忘れ去られてしまう結果となるでしょう。
さて、短評3店です。
ブルギニオン
久々の訪問。読者の方からシェフが「今年こそ星を目指す」と宣言していると伝え聞いて心配していました。繁盛店でミシュラン掲載を目指して何の得があるのでしょうか。
1万円のお任せコース、いつものようにこの質、調理、食後感ではCP良いと思います。しかし致命的な問題がますます悪化しておりました。
あまりに皿出しが遅すぎる。厨房が小さいためスタッフを増やしてもうまく連携がとれないのでしょうか。冷前菜、温前菜、魚、肉の4皿コースにデセールとテになんと5時間超え、日付が変わって帰宅につく羽目となってしまった次第です。いつものように4時間以上は覚悟していたのですが、ここまでくるとはまったくの想定外。「エル ブジ」のような30皿コースではないのですからこれはある意味苦痛でありました。
HOKU
野菜ソムリエの王理恵さんが週刊誌で紹介していた池尻のフレンチ?
3900円から5800円まで3コースありますが、3900円のプリフィクスに生ハムなど単品を1つか2つ頼めば充分な量。(2名です)
ウリの野菜のココット仕立て、根菜含めて種類も多く満足しました。
肉の豚、子羊もこの価格なら文句は言えません。
野菜好きにはたまらない店ではないでしょうか。残念ながら客が我々を入れて3組とあまり世間に認知されていないようです。ワインは3900円から用意されていて、安いものでも充分でしょう。この手の紹介記事では久々のヒットでありました。
ベージュ トーキョー
悲惨です。木曜だというのに4割くらいしか客がいません。ファミレス並みのキャパですから、この閑散さはあまりに寂しい。
食材も肉系は牛と豚しか用意していないなど(3万円の多皿コースを除くアラカルトと普通のコース)これでグランメゾンを目指しているのかと目を疑うメニューであります。
料理自身は悪くはなくシェフの才能を感じる調理なだけに、誠に残念。ソムリエやサービススタッフも若手が頑張っているだけに、この経営方針を大転換しなければ「ロオジエ」の背中は全くみえない後方集団のまま終わってしまうのではないでしょうか。
それよりまずホールをもっと小さくし、段差をなくし個室を造る大改造が先決かもしれません。
詳しくは6/5の「モウラ」をお読みください。