「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」セミナーに参加して

早ければ本日の昼過ぎには、駅の売店に並ぶ「週刊朝日」。ナレvs友里の対談をぜひお読みください。誌面の都合や諸々の事情で、会談内容をすべて掲載できないのが残念ですが、このブログでシリーズ化して裏話も含めて書いてみたいと思います。ぜひ、売店、本屋で見かけましたらご購入ください。
さて先週金曜日に5500円支払って参加した掲題のセミナー、全然面白くありませんでした。
まずはブルータスの副編集長の鈴木芳雄氏。ミシュラン特集のはずですが、持ち時間(20分)のほとんどを「ブルータス」の宣伝に費やし、あっという間に次の仕事先へ出かけていきました。発言からだけ判断しますと、本当に味がわかっている人にはまったく見えませんでした。
続いてミシュラン広報執行役員の鈴木琢氏。ナレ氏との対談では30万部売れたと聞いておりましたが、実際は初版12万部、増刷15万部の計27万部だったというのが唯一の収穫か。
あとは如何にマスコミを乗せて宣伝に利用したかの経験談だけでありました。
そして最後が「辛口」と紹介されたフードスタジアム編集長の佐藤こうぞう氏であります。
際コーポレーションの中島社長と「アリガット(もう出版していない)」を創刊し、日本フードジャーナリスト会議を主宰する放送作家との関係を隠さないなど飲食業界やヨイショ系とベッタリのくせにどこが「辛口」なのか。
2000年から年ごとに飲食店のトレンドを紹介しておりましたが、ほとんどが数年で廃れ埋没したものでした。
飲食プロデュース&プロモーションを本業にする会社の代表をやっているようですが、その立場で「辛口」を貫けるはずがありません。
唯一面白かったのが俗に言う「インテリアデザイナー」の話。ミシュランガイドの上陸で、ダイニングレストランやデザイナーレストランには客が来なくなったとのこと。よってその手の店で稼いでいたデザイナー、有名どころでは大地真央の結婚相手の森田恭通氏(しっかり実名出していました)の仕事がなくなり、海外へ出かけざるを得なくなったそうです。もう悠長にシャンパーニュを年に何千本も飲んでいられないかもしれません。
最後の鈴木琢氏vs佐藤氏の対談も緩いものでまったくCP悪いセミナーでありました。
私の顔を知っているミシュラン広報の女性が来ていたので、ちょっときつい質問でもしようかと思ったのですが、口八丁のナレ氏でもまともに返答できなかった辛口質問をぶつけても場がしらけるだけと思い、自重させていただきました。
年末の発売に備えてミシュランも攻勢にでてきたようです。4月に続き、またナレ氏が来日するとか。6月5日には日本フードジャーナリスト会議主催で、ナレ氏と横川潤氏の対談があるようです。
http://blog.livedoor.jp/foodjournalist/
横川潤氏も週刊朝日での対談相手の候補だったようですが、今回は取り込まれてミシュランガイドの宣伝に利用されるのでしょうか。
週刊朝日の発売後なので、どのような内容になるか楽しみです。