寄生する対象の選択が悪いのでは? 神山典士さん

日曜のブログは原則お休みさせていただいているのですが、時間があるのでちょっと書き込みます。
暇なので「神山典士」氏の著作物をアマゾンで検索していました。この人、かなりの多筆家なんですね。
http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&_encoding=UTF8&field-author=%E7%A5%9E%E5%B1%B1%20%E5%85%B8%E5%A3%AB&page=1
数多くの著書がアマゾンででてくるのですが、不思議なのはそのレビュー数。ほとんどの本のレビューがゼロであります。ランキングもかなり悪い。「何とかの鉄砲も数打ちゃ当たる」式に出版しているのかもしれませんが、ここまでネットで反響がないと著者として心配にならないのか。
対象人物に張り付くだけではなく、借金もののベストセラー作家にまで張り付いてシリーズものでは共著の一角に潜り込んでいたのを知り、その処世術に脱帽しました。
しかし、対象人物や物の選択が良かったのかどうか。
「近鉄バッファローズ」は吸収されて消滅してしまいました。小室哲哉もかなり埋没してしまっております。
せかっく張り付いて本を書いても、肝心の対象者が埋没したら意味がありません。今回の松嶋啓介氏、小室哲哉やバッファローズなど神山氏が張り付いた対象者のその後を知ると、神山氏に取り上げられた事、複雑な心境になるかもしれませねせん。
本のおかげで更に人気が出るという展開は厳しいかもしれません。

今年になって訪問した店 短評編 12

昨日の「バター」の件ですが、何人かの関係者の方からメールをいただきました。
食べ残されたバターは煮溶かして香味野菜を炒める時などに使っている、という納得のお店もありましたが、期待通りと言ってしまえば何ですが、「パン粉が入っていないか注意して(入っていたら取り除き)、補充して再度客に出していた有名シェフの店で働いていた」という方もいらっしゃいました。
これって立派な「使い回し」と言えるかもしれません。
付き出しで出されたオリーブで余ったもののなかから綺麗なものを選んで、再び他の客に出しているワインバーがあった、という話もいただきました。
「船場 吉兆」に致命的な打撃を与えたこの「使い回し」問題ですが、他のジャンルの店でも日常行われているとしたら、あの大騒ぎは単なるスケープゴートかも。
古くは喫茶店のレモンスカッシュのチェリーが使い回しと言われていました。しかし思いつくまま疑問なものを挙げていくとしたら、旅館の宴会でのお銚子の「残り酒」、そば屋の蕎麦つゆ(注がれてないもの)、ビストロのリエット、刺身のツマ、鮨屋でツマミにだされた山葵の残り、洋食やフレンチの煮込み料理、街場の中華のチャーハンに使う白飯、などなど。
深く考え一々疑っていたら外食なんて出来ません。
さて訪問の3店です。
庭つ鶏
五反田の人気焼き鳥店です。鶏の解体免許をもち、客の目の前で捌くのをウリにしております。しかし、J.C.オカザワのサテライツ2名含むグループで訪れた我々の前に出された皿の上の鶏各部位は、油まみれだったのです。
カウンター越しに焼いているところがチェックできない店構え。というか目の前のカウンターではなく奥の厨房で焼いているようですが、どうも炭火焼きではなくポワレのようにしているのではないか。そうでなければ、皿に盛ってこれほど油が滲むわけがありません。リーズナブルな値付けの店ではありますが、
俗に言う炭火で焼く「焼き鳥」ではないことを理解して訪問しないと驚くと思います。
ナルカミ
7日の月曜の「モウラ」にアップ予定です。詳しくは書けませんが、星はつけておりません。
肉の種類が少ない、中華や和食のようなテイストの調理がある、専門のホールスタッフがいない、などかなり疑問のお店。
詳しくは「モウラ」月曜の昼過ぎのアップをご覧ください。
天香回味
銀座ベルビア館内のお店。火鍋が癖になりまして、またランチに行ってしまいました。赤と白の出汁に野菜や肉など具を入れて、スープ毎飲み干すのですが、これがなかなか病みつきになります。
最近タイ料理やベトナム料理もたまに食べるようになりまして、エスニックの経験も少しは積むようになりました。
しかしこのお店、同じフロアの他店にはえらい迷惑をかけているのではないでしょうか。エレベータ降りた瞬間から、香辛料などの臭いがフロアに充満しています。
余談ですがこのビルのレストラン、数店を除いて苦戦の連続のようです。オープン当初から客入りの悪いビルでしたが、数ヶ月でグラナダ経営のそば屋は店名と営業形態を変更、最近はインド料理店が閉店しております。
でもこの「天香回味」は昼しか知りませんが結構客が入っているようです。

「モウラ」更新しています

前々から疑問に思っていることを書きます。時期が時期だけに真の実態がわかるかどうか。先日ある2つ星フレンチへ行ってあらためて疑問に思ったのが、器入りのバター。
一人に1つ出てきましたが、この手のバターを全部使い切る人はほとんどいないと思います。では、半分以上器に残ったバターはどう処理されるのでしょうか。そのままほじくって捨て、器を洗浄するというのが模範解答ですが、もしかして追加を充填していないか。
ビストロでリエットを食べる時も、ふとそのような疑問が頭をよぎる瞬間があります。もし新しいものを追加で充填して別の客に出していたとしたら、「船場吉兆」の山葵やツマなどと同じ「使い回し」に思えるのですが、実際はどうなのでしょうか。
若い頃、飲食店でバイトした知人から「裏を知ったら外食できないぞ」と言われたことを思い出しました。昔と違って現在は「裏」を知っても大丈夫なことを祈るばかりです。
さて「モウラ」にミシュラン1つ星のステーキ屋「ドン・ナチュール」をアップしております。
過食のオコチャマの身内然としたバックアップをうける店なので抵抗はありましたが、結果は公平に友里としては「2つ星」。記憶では「シェ・イノ」に続く、「ミシュラン評価 < 友里評価」の珍しい店となりました。結果、「あら皮」の評価が大幅ダウンすることとなった次第です。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/