「店評価ブログ」を更新しています

関西在住の食べ仲間の方との最近の話題は「大阪で3つ星店がでるのか」であります。
京都なら未だしも怒られるのを承知で言わせていただくと、大阪で真の「3つ星店」はないのではないかと私は思っております。ミシュランが3つ星をつける店は出るでしょうけど。
フランス版も含めてミシュランガイドは、「3つ星店」の出し入れ(昇格、降格)で話題をとって販売数増加を狙っていますから、3つ星は必須のはず。1店でも必ず「3つ星」をつけてくるでしょう。
経験不足(訪問軒数ではありません)で味のわからないミシュラン調査員たちが特に弱いのが「和食」。他のジャンルより甘い点数になりがちですからおそらく3つ星は和食店がとるでしょう。過大評価の人気店、「本湖月」を3つ星にしてしまうのではないかと今から心配しております。
そして穴としてはフレンチの「Hajime」でしょうか。関西にもグランメゾンが出店してきたと前評判は良かったそうですが、未曾有の不景気で過食のオコチャマの全面的なバックアップも役立たず集客は順調ではないようです。「カンテサンス」と共通する「低温調理」のオンパレードは、ミーハー調査員にはウケは良いと思います。1つの皿で温度差をつける調理、かなり前の「エルブジ」訪問を思い出しました。この手法、未だ本家もやっているのでしょうか。
さて「店評価ブログ」に、嵐山吉兆出身の円山公園内「未在」と六本木の天麩羅「与太呂」をアップしております。
ぜひお立ち寄りください。
http://www.tomosato.net/blog2/index.html

住宅街のあの人気鮨店が銀座へ移転?

未曾有の不景気だからか、もとから客が入っていなかったからか、六本木ヒルズの「レストラン ブルディガラ」が先月末で閉店しておりました。(読者情報)
http://www.burdigala.jp/burdigala_ff/restaurant/burdigala.html
当初はワインショップ「エノテカ」の経営でしたが、レストラン部門を営業譲渡、やはり最初から難しかった店の継続は無理だったようです。
ミッドタウンの「ダノイ」もしかり、これだけ再開発ビルで行き詰まる飲食店があるというのに、今後もデヴェロッパーからの甘い誘いに乗ってしまう店がでるのでしょうか。そろそろ歴史を学ぶ時期に来ていると考えます。
本人(店)に確認したわけではありませんが、最近いくつかのルートから、あの上野毛の人気鮨店、ブロイラー型営業で有名な店が銀座に移転するという話を聞きました。店名をはっきり書くと「あら輝」です。
ホントかいな?
確か荒木氏は「お金持ちが多いこの地をわざわざ選んだ」というようなことを言っていたはずです。「青空」はじめ若手の鮨店が銀座で目立っていることを見続け、しびれを切らして立ち上がったということでしょうか。
この話にはオマケがついております。荒木氏を信奉し、ちょくちょく上京して訪問しているという大阪の鮨店「嘉瑞(かずい)」が「あら輝」の後に移転して入るというのです。
友里の定説に「立地の妙」というのがあります。その地だからこその「高評価」というものです。
もしこの情報が本当だとしたら、上野毛での人気店が銀座で通用するのか、大阪の鮨店が東京で通用するのか、おおいに注目してみたいと思います。

読者の質問への回答 2


化学調味料の「害」に関する見解を聞きたい。
砂糖や塩も摂取のしようによっては害となる。砂糖→糖尿病、塩→高血圧など。化調はそのような深刻な問題を抱えているのか。
回答
私は医師でも化学者でもないので、化調の人体への害というものがあるかどうか、まったくわかりません。
一時「チャイニーズレストラン・シンドローム」という言葉が流行っておりました。化調を投入した中国料理を食べた人が体調不良を起こすというものでした。
現に「頭が痛くなる」、「舌が痺れる」などアレルギー症状を訴える方もいらっしゃいますが、私は幸か不幸か日本酒と同じで頭が痛くなることはありません。(日本酒で頭が痛くなるというのは三倍増醸清酒を飲むからだとの説もあります。これは化調を添加しています)
塩、砂糖、醤油、唐辛子など他の調味料も取りすぎたら体に悪いのは誰でも知っています。化調も同じではないでしょうか。
医学的、科学的な根拠はわかりませんが(害は否定されているという説もあります)、それでもある意味「弊害」はあると思います。
化調に慣れ始めると、体(舌)が更なる添加を要求したくなると思います。店側も客のニーズに応えるため投入量を増やしていくこともあるでしょう。かくして、不自然な味に耐性ができてしまって、ファーストフードにも寛容になってしまう可能性があります。
だからといって化調の存在はなくならないでしょう。化調の使用が認められなくなったら、カップラーメン会社はじめ多くの食品メーカーの存続が危なくなります。味の素社を筆頭にマスコミの大スポンサーである食品会社の存続がかかっていますから、化調が「害」か「無害」かは、永遠に結論が出ないのではないかと私は考えます。
友里掲示板
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