最近訪問した店 短評編 15

ニースのミシュラン1つ星シェフ、松嶋けい氏がプロデュースする店がこの6月、原宿に出来ると聞きました。
いつのまにか才能ある若きフレンチシェフの筆頭に祭り上げられた感がありますが、本当なんでしょうか。同業者からは結構「実はセンスがない」といった話を聞きます。
ニースで牛肉に「チューブ山葵」をつかった珍しさ(奇を衒う)がミシュラン調査員にウケた松嶋料理、日本で「チューブ山葵」を使ってもウケないのは子供でもわかります。実際私は星取ったあとの凱旋ディナーに連日参加しましたが、取り巻きや信奉者以外の評判は良かったようには記憶しておりません。
未曾有の不景気のこの状況、今年中にフレンチは半減するとも言われている厳しい状況で、果たして「基本がしっかりしていない創作フレンチ」が耐えられるか、見守りたいと思います。
さて3店です。
ステファノ
神楽坂のイタリア人シェフの小さなヴェネチア料理店。前評判は悪くなかったのですが、期待を裏切られました。
何ら特徴ある味付けでないだけではなく、ポレンタは焦げすぎ、リゾットはフニャフニャで生米から造っているとはとても思えない出来でありました。こりゃあかん。これが同伴者含めての感想でした。
表参道 うかい亭
バブリーなビルに入っています。まずこんな高額店でありながら、バリアフリーでない床面に驚きました。
2万4150円のコースを頼みましたが、「恵比寿」よりはましなCPか。所詮「鉄板焼き」の限界がありますが、ホテルのこの手の店と比べたら悪くはないでしょう。そんなに油まみれではありませんでした。
高い値付けのワインを頼んで一人当たりの支払いが4万円台半ば、高かったです。
銀座 矢部
昨年「月刊ゲーテ」で絶賛されていた和食店。フグ刺し付き(プラス5000円)もありますが、基本は1万5000円コース1本の店。
「東京一」とか「最高峰」との言葉は当てはまらないと思いますが、銀座では価格なりにそこそこ満足した料理を出す店であると思います。
ビールに日本酒飲んで、2万数千円でありました。この不況の時期としては客が入っているようですが予約は簡単に入りますから、使い勝手は良いでしょう。

「店評価ブログ」を更新しています

今週のブログはマスヒロさんとオコチャマ特集だったのですが、裏ネタなど内輪の話をはじめいただいた情報は圧倒的に来栖けい氏ネタが多かった。それだけ突っ込みどころ満載というか、信奉者のなかでも疑問に思う人が多くなってきていると言うことでしょうか。
香ばしい情報がかなりあるのですが、情報源の特定を避けるためすべてを公開することが出来ないのが残念です。
折を見て、ブログで取り上げたいと思います。
日頃の忙しさにかまけて(仕事なんかしていないだろと突っ込まれそうですが)、ついに今年出版予定の新書の原稿の催促が編集者から来てしまいました。締切日が曖昧だったため、持ち前のいい加減さから何ヶ月もずれ込んでしまった入稿日でありますが、このGWは何の予定も入れておりませんので、5月半ばの完成を目指したいと思います。
個別評価(店評価)を一切盛り込まないグルメ業界(実態があるのでしょうか)に対する問題提起本、ご期待ください。
さて「店評価ブログ」に、「天香回味」と「おでん 田中」をアップしております。
ぜひお立ち寄りください。
http://www.tomosato.net/blog2/index.html

来栖けいさん、和食店の出資募集をしているって本当? 4

結果的には「来栖けいウィーク」のような形になってしまいましたが、それもとりあえず今日が最終日です。
読者の方からは「幼い人なんだから、そんなに叩かなくてもいいだろう」、外食好きな知人からは「あんな人、まともな外食好きは相手にしていないからもう構うな」と言われました。
確かにまともな外食好きな方や食通を自認する方は、あの出で立ちや発言内容を一回でも見れば、どん引きすることでしょう。
しかし、週刊誌の連載がすぐ終わったとは言ってもTVや雑誌にちょくちょく登場するということは、視聴者や読者の大半を占める「純粋無垢」な人たちにはウケているということです。これは小泉元首相や山本益博氏を信奉する人が未だにいるというのと同じ構図であります。
よって山本益博氏と同じく、今後も一般客にとってマイナスになる言動を取った場合には取り上げていくつもりであります。
さて来栖けい氏、今週も別の料理人の独立のために「資金集め」の会を主催していたと漏れ聞きました。
今度の料理人は「カンテサンス」の元スーシェフだとか。歴史のない新興店で30過ぎの若き岸田料理長の下に、真の意味の「スーシェフ」が存在し機能していたとは思えないのですが、ご多分に漏れず独立を狙っているようです。
銀座の貸しホールのようなところで催された食事会の体裁を取った「出資金集めパーティ」、出資金どころか参加者集めも苦労したようでした。
しかしオコチャマ、この歳で「名伯楽」を気取っているのでしょうか。それとも単なる小遣い稼ぎか。この食事会、参加費は2万円だったそうです。貸しホール代は支払ったでしょうが、資金集めに必死な元スーシェフが料理代を来栖氏に請求したかどうか。かなり疑問であります。
30歳にして、独立希望の料理人の資金集めに自分の信奉者を利用し続ける王様。オコチャマと揶揄することができないほどしたたかな「大物」になってしまったようです。
勘違いは料理人だけではありません。30歳にしてこんな人間をつくりだしてしまったTV局や放送作家の罪は重いというものです。
友里掲示板
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