コメント欄や掲示板の炎上について

友里掲示板も3ヶ月目を迎えております。
「モウラ」連載時のコメント欄の時と違って、それほどの書き込み数ではないですが、常連の方以外にもその輪は徐々に広がって来ているようです。
最近は現役の料理人の方、食材関係の方など飲食業界の方の書き込みも増えてきております。
「友里に以前叩かれた」という店の方の書き込みもありました。それでも感情的にならず、冷静に、そして余裕をもっての書き込みは有り難いことです。
さてデビューして6年を迎えるところ(独立して3年)ではじめて読者参加型の掲示板を始めたわけですが、なぜ独立した最初からコメント欄や掲示板を設定しなかったのか。
それは友里のスタイル上、「炎上」が避けられないとのアドヴァイスがあったからです。
実際この数ヶ月で身近に2つのブログの「炎上→実質的なコメント欄閉鎖」を見ました。皆さんご存じ、来栖けい氏と十時氏です。
前者は「食事会参加者全員の支払総額の領収書を自分宛にもらうのは税務上おかしい」、「デビュー本を出す前に銀座などの有名鮨店を訪問していなかったのは本当か」と質問され、後者は「そもそも料理も作れないプロでもない輩がなぜ料理のことを正確に理解できるのでしょうか。」との上から目線発言を指摘されて、書き込み数が異常にふくれあがりました。
2つのコメント欄の共通点は、どちらも「敵前逃亡」と言いますか、ダンマリを決め込んで見解や回答をアップしなかったことです。
痛いところを突かれたので逃げたい気持ちはわかりますが、このような場面で逃げると余計に突っ込まれるのは、政治屋や芸能人のスキャンダルでのマスコミ対応でも証明済みであります。
どうせ逃げ惑うならば、そのまま増大するコメントを放置しておけばいずれは自然鎮火すると思うのですが、プライド上か営業上の問題で耐えられなかったのでしょう。

「食べるだけしか能がなく、税務申告などに疎く申し訳ありません。(以前の申告も調査して不適切なら修正し)今後は気をつけます。」

「すみません。井の中の蛙でした。さわ田、兼定、水谷へは友里と初めて行きました。」

「つい感情的になって心ないことを発言してしまいました。あくまで友里に限定して何が理解できるのか、と言いたかっただけです。以後は気をつけます。」

と直ぐ対応していたら、事態はまったく変わっていて「実質閉鎖」にはならなかったと思います。
諫言耳を指す言葉から逃げない、真摯に対応する、副業だけではなく本業でもそうありたいと私は考えます。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/

「庶ミンシュラン ?」(グラフ社)を入手

昨日から新書の原稿書きを再開したのですが、どうも筆が進みません。期限が刻々と迫っているので焦りが出てきました。
今回は個別(具体的な飲食店)の評価は封印し、デビューして6年間にわたる飲食業界への問題提起の「まとめ」を目指した企画であります。友里征耶の「集大成」でありますが、この出版を機会に引退するつもりはありませんのでご安心ください。
100年に一度の不景気の煽りで懐も厳しい中、取材(店訪問)しないで本が1冊出来る、今までの主張をまとめるだけ、と喜んで引き受けた訳ですが、書き始めてみるとなかなか字数が増えません。個別評価本ですと字数を減らすのに苦労していましたから、初めての苦しい経験であります。
どんな本になるか、もしくはポシャるか、今年の秋をご期待ください。
さて先日、B級グルメライター・J.C.オカザワが「庶ミンシュラン」の第2弾をグラフ社から発売しました。オカザワの編集担当者(友里の担当者でもあります)から1冊送っていただきましたので本日はお礼に「宣伝」させていただきます。
この原稿を書いている時点でアマゾンのランキングは何と166,241位と、出版直後としてはかなり低迷しております。
またまたオカザワの得意技である「増刷無しの初版印税貰い逃げ」になってしまうか、グラフ社も気を揉んでいることでしょう。
内容ですが、3つ星、2つ星、1つ星、無星と4段階に、その名の通りお手頃なお店をランク付けして紹介しております。
友里が酷評した店(過大評価店含む)がいくつか紛れ込んでおりますが、ほとんどが私の未訪問、初見の店ばかりであります。中には彼の個人的思い入れの激しい店を混ぜ入れているのが気になりますが、気が置けない知人とのランチや夜の会合には使い勝手が良いかもしれません。
ただし、彼の嗜好を理解してから店選択をしなければ後悔することになるでしょう。お節介かもしれませんが、この本と相性の良い方の条件を下記に記します。

ビールはキリンやエビスよりアサヒドライが好きな方。

鮨や和食に日本酒ではなく焼酎を合わせるのが好きな方。

混ぜ山葵は否定するけどMSGには寛容な方。

毛蟹が置いてあるような海鮮系の寿司屋がお好きな方。

和食はお椀(出汁)ではなく刺身が「華」だと思っている方。

和食では出汁の出来に拘らない方。

ボリ?さんよりメナールさんの料理の方が美味しいと思っている方。

花椒や唐辛子が強い四川料理が不得意な方。

フグは養殖物で充分と思っている方。

イタリアンでは郷土色の全くない「キャンティ」のような料理が好きな方。

「桃花林」のMSGが気にならない方。

ワインで造り手に拘らない方。

食材の質など細かいことを考えない方。

大味好きな方。

このような方にはドンピシャリなのが「庶ミンシュラン ?」。非常に参考になると思います。
本日は宣伝のつもりで紹介しましたが、足を引っ張る結果になったらすみません。
友里掲示板
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意外と使い道があるかも、「京都 美味案内」

GWに突入しました。豚インフルエンザでパニックに近い騒ぎですが、皆様はどこかへお出かけでしょうか。
私はこの8日間、新書の原稿書きに没頭する所存であります。(編集担当者さま がんばります!)
ところで昨日、1ヶ月前に無期限謹慎処分になった北野誠氏の会見があったようです。ただ謝るだけで、どんな「不適切」な発言だったかは明らかにされておりません。どこかのプロダクションかそのオーナーの圧力で降ろされたのでしょうけど、「降板理由」を説明しない今回の処置、視聴者不在というかTV局、ラジオ局は視聴者を舐めきっているとしか言いようがありません。
刑罰を明らかにしないで逮捕して判決下したのと同じではないですか。こんな横暴が許されるのが私には理解できません。
朝番組のコメンテーターとしての発言にはあまり賛同できなかった北野誠氏でありますが、あの「やや辛口にみてとれる」発言がウリであるだけに、涙を流して「人間を再構築する」との完全な白旗宣言、失敗ではないでしょうか。
一部の週刊誌で報道されているような外部からの圧力がかかったわけではなく、松竹芸能と自分で謹慎を決めたと圧力先をかばっていますが、「クレーム」が何一つなく勝手に降板謹慎する「お人好し」がどこにいるのでしょうか。将来の復帰を頭に入れた権力者への「媚びへつらい」なのでしょうが、かえって男を下げるだけではないか。
クレームもないのに、友里征耶が日刊ゲンダイとの協議だけで、「名誉棄損」を自発的に認めて勝手に損害賠償金を振り込むようなもので、こんな作り話がありえるはずがありません。
迎合して丸くなってしまったら、他に芸があるわけではなく存在価値がありません。北野誠氏は謹慎が解けても食べていくのは難しいでしょう。
ここはある週刊誌にもありましたが、白旗上げず謝罪もせず、「マスコミの閉鎖性打破」でもうったえて、民主党から次期衆院選に出馬した方がよかったのではないでしょうか。関西の比例でならば強気を通せば当選したのではないかと考えます。
さて友里掲示板でも話題になった関谷江里さんの「京都 美味案内」(扶桑社)が自宅に届きました。
皆さんも指摘していましたが、とにかく「薄い」。わずか100頁ですからフリーの宣伝小冊子の体裁であります。
掲載写真は私的には素人のわりにはまずまずではないかと。J.C.オカザワの写真よりマシだと思います。
友里掲示板では評判が悪い「京都 美味案内」でありますが、友里にとっては非常に使い道があることに気付きました。
ヨイショライター・関谷江里さんがまとめた「過大評価店」の集大成であります。中にはまともな料理店もあるかもしれませんが、彼女の日頃の評価スタイルから考えて、友里にとって突っ込みどころ満載な店が多いのは間違いありません。
彼女のブログを一々検索するより、京都の食事で迷った時、もとい、ネタに困った時に、すごく役に立ちそうです。
しかしこれはあくまで友里征耶としての事。関谷江里氏のキャラや評価(宣伝)に日頃から疑問の方は、わざわざ近づく必要はないかもしれません。
それにしても広報として彼女を雇っていた西麻布の鉄板焼「ぎをん か波羅」の親元の豆腐料理店、「京都 美味案内」で確認できないのが不思議です。