日経平均も1万円台を終値で回復したようで、景気もそろそろ底を打ち、上昇に転ずると言われています。
でも実経済は本当にそうなっているのでしょうか。夏の賞与も大幅ダウンの会社が多い中、生産大幅減で在庫を減らして調整しただけで最悪時より少し増やすことが出来ている程度の現状。
車も台数が最悪時より増えたと言っても、儲け筋の高額車は相変わらずさっぱりのようですから、他の業界も含めて個人や企業ともまだまだ厳しい現実が続くのではないかと思います。1?2年前のレベルに戻ることはもうないかもしれません。
その割に大きな企業になるほど緊迫感がないのが不思議。給料増えずボーナスが減っても、職を失うことはないとの安堵感があるからなのでしょうか。
さて3店です。
鮨 嘉瑞
信奉している上野毛「あら輝」の主人、荒木氏の誘いにのって年末には居抜きで「あら輝」後へ移転する聞き、その前に訪問した大阪の人気鮨屋。なかなか予約が取れませんでした。
8品ほどのツマミの後、握りが12ヶほど。煮切りが強く、酢飯はしょっぱいだけ、そして旨みを感じるタネが少ないなど、これで東京へ出て行けるのかと人ごとながら心配になってしまいました。
荒木氏は彼の握りを大阪のこの店で食べたことがあるのだろうか。冷静な判断をするならば、東京へ出てこいとは誘えなかったと私は考えます。
祇園 にしかわ
独立して初訪問。赤い服の関谷江里さんお気に入りの店であります。
お椀の出汁はカツオが強くファーストアタックを狙ったパフォーマンスタイプ。
造りを含めてほとんどの料理で質、調理と傑出した皿に出会えなかったのが残念。出身の「ささき」の影響か、真の京料理というより創作料理に近いかも。
主人も女将も性格は悪くなく頑張っているだけに、今後の発展を期待します。
祇園 末友
移転してCPが落ちたとの評判がたったからか、「にしかわ」ほど盛況ではないと漏れ聞きました。
今回は昼の5000円コース。
インフルエンザ騒動で慌ただしく料理の詳細の記憶がないのですが、この内容なら5000円はお買い得だったかなと。
再度夜に訪問してから結論を出すことにします。
最近訪問した店 短評編 23
再開発ビルへの入店をすすめる大手デヴェロッパーの狙い
その再開発ビルに入っている会社の勤め人と観光客がメインターゲットのはずのテナントになぜ、高額店(飲食店に限らず高級ブランドも)が多く混じっているのでしょうか。
本来なら、廉価な設定で回転を上げる飲食店しかなりたたないビジネスモデルに、なぜ客単価が1万円を超える店が多いのか。
友里掲示板への書き込みでどうやら大手デヴェロッパーは、ビルのイメージアップのためにあの手この手でそのような店の勧誘をしていることがわかりました。
でも自分たちのイメージアップの為に、高級ブランドは別にして、世間知らずな個人経営レベルの飲食店オーナーを口説き、契約書でがんじがらめに縛って利用して許されるものなのか。
多店舗展開している大規模な会社は失敗しても自己責任でしょうが、個人の店を同じように誘い込んでそれでも自己責任と逃げ切れるのか。
丸ビルはじめ六本木ヒルズ、ミッドタウンとビル内を歩いている人を見てみてください。ほとんど勤め人と観光客しか見当たりません。
交詢ビルの飲食店フロアは人がほとんど歩いていませんけど。
高級ブランドや高額飲食店の必然性があるとはとても思えないのです。
私は以前から客が入らないのがわかっているのに高額レストランを勧誘するのか不思議だったのですが、己のイメージアップの為だろうとの意見を読んで、賛同すると共にその身勝手な狙いに呆れてしまったのです。
伊勢丹本店の上層階にはそれなりの高額店が入っていますが、客入りは再開発ビルほど悪くはありません。観光客ではなく、買い物客がメインのターゲットですから、再開発ビルとは違うわけです。
簡単な理屈だと思うのですが、なぜ失敗の歴史が繰り返されるのか、「欲」を抑えられない人が多いのだと考えます。
謝罪文掲載やブログ削除の求めは認めず
2ちゃんの掲示板で、「古川氏に関するブログが友里HPに掲載されつづけている以上、名誉毀損は続くのではないか」といった書き込みを見た読者が心配したのか、いくつか問い合わせのメールをいただきました。よって本日はなぜ削除していないのかを説明させていただきます。
要は高裁が、古川氏への謝罪文は載せる必要がない、ブログは削除しなくてよい、との判断をしただけのことです。
古川氏は長々と判決文を勝ち誇って自身のブログに掲載されていますが、肝心のこの判断を示した「5項」に関しては、他の項より短文であるにもかかわらず、「省略」されています。書きたくなかったのではないかと推測しますが、何事も公平が一番だと思いますので、古川氏が省略した「5項」を判決書からそのまま引用させていただきます。
その前に、まずは「5項」の省略をご確認ください。(最後の方です)
http://superlife.at.webry.info/200905/article_16.html
さて省略された5項です。
5 争点(4)(名誉回復措置の必要性)について
控訴人は、民法723条および人格権としての名誉権に基づき、被控訴人のホームページから本件記事を削除すること、被控訴人が管理する同人のホームページに謝罪文を掲載することを求めている。
しかし、前記認定の事実によれば、本件記事は、「ただの居酒屋を絶賛するな」という主題の下に料理に関する論評を中心として書かれたものであり、名誉毀損性を有する部分は、付随的部分に止まるうえ、控訴人の副業の料理の評論に関する事柄であり、それほど深刻なものではないと考えられること、控訴人は、インターネット上でも連載記事やブログを作成しているのであるから、これを通じて自由に主張反論できる状況にあることが認められ、これに照らせば、慰謝料請求を一部容認する以上、あえて被控訴人が管理している個人のホームページ上の書込みの削除を命じたり、謝罪文の掲載を命じなければ、到底控訴人の名誉が回復されないとまでは認められない。
以上から、名誉回復措置を求める控訴人の請求は理由がない。
古川氏のブログに掲載された長文判決にくらべて遥かに短い上記判決文をなぜ古川氏は省略したのでしょうか。
それは、古川氏の料理評論という副業に限定すれば、件の記事は「それほど深刻ではない」と高裁が判断しているからであると考えます。
要は、友里が古川氏の本業を具体的に挙げて揶揄したかの印象を与えてしまったのが今回の敗因であったと私は考えます。
上記引用部分、古川氏にしてみれば確かに省略したくもなる気持ちもわからないではないですが、都合の悪いところを省略するくらいなら、都合の良いところだけを羅列するのもやめた方が格好良かったと私は思います。
私が以前から主張している、「副業でもライターならばペンで反撃しろ」という主張、高裁の判断もだいたい同じでありました。
判決後から古川氏に関して、本業の肩書きを私が意図的に書いていない理由がおわかりいただけたと思います。
友里に向かって言うだけではなく、古川氏自身も、高裁の判断を真摯に受け止められて、今後一層の精進と活躍を期待したいと思います。
さて古川氏が勝訴報告のため「こびき訪問」をしたのに倣い、近々「敗訴記念」に銀座「こびき」へ「ただの居酒屋料理」を食べに行こうかなと考えている友里であります。
もし訪問したら、今回は「こびき」に限定して評価することにしますが、そこまでしつこく確認するまでもなく、ほとんどの方(ちょっと気の利いた和食を経験された方)ならば、「こびき」は「ただの居酒屋料理」と既にご理解いただいていると推測します。
わざわざ行くには、時間と費用が無駄かもしれません。
http://superlife.at.webry.info/200906/article_10.html
ところで古川氏はメディアへコメントを送ったり「こびき」へ勝訴報告したりする前に、鮭野夢造将軍様(このHNにはかなり疑問がありますけど)へのメール回答をされたのでしょうか。
鮭野氏は古川氏からの返答がなくかなりじれているようで、最近もその旨アップをされてます。かなりの力作なのでここに紹介させていただきます。
http://sakenomuzo.ld.infoseek.co.jp/furukawa.html
古川氏のすみやかなご対応を期待しております。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/