「めしとも」8月号 予告宣伝

先日ブログで取り上げた東国原宮崎県知事、完全な勘違いをしていることがTVのインタビュー発言でわかりました。
衆院選転向に対して世論の6割から8割が反対しているとの問いかけに

有り難いですね。それだけ宮崎県知事としての今までの仕事(実績)を高く評価していただいている「裏返し」と思っています

ここまで詭弁を弄する人間だったのかと驚きました。
これからやろうとする判断や行動に対して批判をうけているのに、それを今までの実績の「評価の裏返し」とわざとねじ曲げて受け取って平気な顔をしている神経。尋常ではありません。
要は「何が何でも自民党から衆院選出馬」と結論がでているのでしょう。
こんな詭弁が通ってしまったら、料理店に対して「味が落ちた」、「CPは悪くなった」との指摘に対し、シェフが

有り難いですね。それだけ今までの料理を高く評価していただいたという「裏返し」と思っております。でも料理は元に戻さず、このまま変えません。

と言っているようなものではありませんか。こんな傲慢な店へ行く客がいるでしょうか。
本性というか品性が、知事のわずか一期目の任期中にでてしまったといえばそれまでですが、過去に起こした非社会的な種々の問題行為をやっと世間の目から払拭しかけていただけに完全な作戦ミス。
わずか数年とは言え築き上げた「信用」を、この「自民党からの衆院鞍替え問題」で一気に崩してしまったことをまったく自覚できないことが、東国原知事の悲劇であり喜劇であると言えるでしょう。
さて今月15日に発売される「めしとも 8月号」、私の知っている範囲でちょっと宣伝のため予告させていただきます。アンチの方からは「ネタ不足で書くものがないのだろう」と言われると、当たっているだけに反論できません。
特集の位置づけとなるでしょう、食べ歩きランキング(創刊号はランチ寿司)は「鰻」です。
今回は友里征耶が担当せず、J.C.オカザワが食べまわっております。アサヒドライと毛蟹と海鮮タネを寿司屋に求めるオカザワでありますが、はたして鰻屋をうまく裁くことができるかどうか。
彼は「天然鰻」にまったく拘りを持っていないだけに、養殖を使い柔らかいだけの鰻屋の評価は信用できるかもしれません。
センター企画である「そそるグルメ記事 そそられないグルメ記事」、先日ブログに書きましたようにこのオカザワと額田氏、そして友里征耶の3者であります。
4時間以上かけて某都内中国料理店で行われた鼎談? 内容は結構笑えると思います。
オカザワは今後の出版計画もないらしく、邱さんの無償コラム以外仕事のオファーというとこの「めしとも」くらいしかないようです。角川グループへ足を向けて寝られない状態といえるでしょう。
そしてレギュラー(今のところ)である友里の「銀座裏ガイド」。裏事情を本当に書くとまた訴えられるとビビっているわけではありませんが、「めしとも」の趣旨を考え、日刊ゲンダイコラムとはちょっと変えた仕上げとしています。それでも突っ込みなど本旨は不変でありますのでご期待ください。
今回は銀座のある「若手鮨屋」を取り上げております。15日の発売をお楽しみに!
友里掲示板
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友里新書の中間報告

編集者がチェックした新書の原稿が戻ってきました。字数も計算していたのですが、重複部分のカットがあったからか今のところ170ページとなっております。
「まえがき」や「あとがき」を未だ書いていないとは言え、あと20ページほど加筆の余裕があるようです。
今回の返却で一番感じたことは、今までの4冊と違って表現や文字の修正だけではなく、内容についての指摘(根拠不足や説明不足)などが多かったことです。
今回は各論と言いましょうか、個別の店を具体名出して評価することはせず、総論というのでしょうか飲食店業界とそれを取り巻くマスコミ関係に対して、問題点など事例を挙げて例えを多用して主張することを目的としました。
新書という友里征耶にとって未知の分野、新書を手に取る読者層が今までの友里本と違うため、あらたな購買層を掘り起こすことが出来るかが成否の鍵を握っていると考えます。
最初の本である「シェフ・板長を斬る」(グラフ社)、いわゆる友里黒本を出す前、販売部数は別にして内容的にはいくらか話題になるのではと私は密かに思っておりました。
今回の原稿を今読み直して感じたのは、デビューして6年あまり繰り返し問題提起してきた内容も含まれますが、今までに出版されたことのないテーマと内容の本ではないか。
自分で言うのも何ですが、黒本以上の話題になるのではないか(希望的観測)、個別評価はないですが少なくとも内容はより濃いもの、インパクトを与えるものに仕上がると思っております。
7月中旬には「脱稿」、その後校閲などを経て、今年11月か12月の出版を考えています。
最近の本、特に新書の場合は「タイトル名」で販売部数が左右されることが多いとか。タイトルはまったく未定でありますが、このまま順調に推移すれば年末には書店の「新書コーナー」に並ぶことになります。
出版が近づきますとこのブログでも頻繁に宣伝させていただくかもしれませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
友里掲示板
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最近訪問した店 短評編 26

1週間前と違ってかなり東国原知事の露出というか、イメージに変化がでてきたのではないでしょうか。
なぜ自民党でなければ「地方分権」が出来ないのか理論的な説明をまったくしていませんが(それを本人に直接突っ込むマスコミがないのが残念)、当の本人は自民党が大好きで次回の総選挙で自民党が下野するとはまったく思っていない、ということは明らかなようです。
いくら脳天気でも、現在の知事職を捨ててまで「負け馬」に乗るというような判断をするとは思えません。民主党とは五分五分、自分が乗れば「充分勝てる」と判断しているからでしょう。
多分、民主党からまったく評価されなかったので自民党に政治生命を懸けたのでしょうが、どうなりますことか。
彼の人気(TV露出度)を支えている一番の層は「純粋なオバサン層」と「ミーハー若者」だと思います。TVなどで見ますところ、喜々として東国原知事に接触しようとしている人たちですが、その方たちの支持が本当に「投票行動」に結びつくのでしょうか。
数少ない交際範囲ではありますが、私の知るところのこの年齢層の方たちでさえ、今回の「自民党からの衆院選出馬」に引いておりました。
いくら笑顔をつくっていても「目」が全然笑っていない宮崎県知事、飲食店と同じなのですが、「目先」だけにとらわれて2年、5年先を踏み間違える決断を本当にするのかどうか、多いに見ものであります。
さて3店です。
エノテーカ・ピンキオーリ 名古屋
寂しい夜でありました。ホールには我々を入れて客はわずか2組。陰気なソムリエールが更に後押ししたのか、まるでゴーストタウンに居る様でありました。
料理は一番高いコースを頼みましたがまったく美味しくない。この集客数なら厨房のモチベーションを保てないからなのでしょうか。
ただし、この店の最大のウリである「ワイン デギュスタシオン」は健在。
2万円くらいから10万円以上のコースがありますが、一人1本は飲める客が2名以上集まったらかなりお得です。基本的にボトルをすべて飲み明かせる「お代わり自由」でありますので。
2名で3本チョイスのコースを頼んだら、小売価格より安く楽しめることでしょう。
有名造り手のブルゴーニュワイン(しかも特級畑)や有名イタリアワインが目白押し。ブランドに弱いワイン好きには絶対オススメです。
吉兆 名古屋
数ヶ月前の訪問では「閑古鳥」だったのですが、何と昼は満席にビックリ。
その理由は「松花堂弁当」にありました。オープン当初は1万円前後の懐石コースからしか用意していなかったと記憶しておりますが、込み込み(税・サ払って)で5000円の「松花堂弁当」をはじめて活気を取り戻したようです。
この日もホール一杯の客はほとんどこの5000円弁当を食べていました。客は増えたでしょうが採算はとれているのか。1万5000円の全然魅力のない(CPも味も良いとは思えない)懐石を食べて私は心配になりました。
福臨門 銀座店
集客を狙ってのキャンペーンコースと思われる「鮑コース」(1万2000円)を食べてきました。
結果は「この価格なら充分満足」であります。
予約時に知人が「化学調味料は一切使わないように」との確認に異議を唱えなかった店スタッフ。おかげさまで嫌な後味を感じることなく、美味しくいただけたのです。
二階堂ドットコムの主宰者から「福臨門で化調を使っているとデタラメ書いてけしからん」と実名までバラされて批判された友里征耶でありますが、今回の知人の「予約やりとり」をぜひ真摯にお聞きいただきたいものです。
以前から化調をまったく使用していなかったとしたら、「今回は化調を使用するな」という予約客のリクエストに、店側は血相を変えて「弊店はいつも使っておりません」と弁解するはずです。「了解しました」なんて言うはずがないことは、子供でもおわかりいただけると思います。
6名ほどの出席者はみなさん満足、「無化調でもやれば出来るじゃん」、これが今回の皆さんの意見でありました。