傲岸不遜人間・石原慎太郎都知事がまたまた放言しておりました。
自民惨敗で機嫌が悪かったからか、質問しようとする記者に向かって「いいから黙って聞きなさい」と遮って、自分勝手な考えを披露しております。
また友里不得意の「政治ネタ」かと言われそうですが、ボクちゃん一番の石原さんに表だって楯突くマスコミは、「日刊ゲンダイ」と一部の週刊誌くらいではないか。
なぜマスコミがあんな高慢ちきな人間に遠慮するのか私には理解できません。個人的にあのキャラが好きな人って居るんでしょうか。
「国の総選挙の前相撲にされた」とか麻生さんに対して「KY」と言っていましたが、今回の選挙結果が自身の都政運営批判でもあるということがわからないのが、彼の悲劇であり喜劇であると言えるでしょう。まさに「裸の王様」です。
「告示直前に公示された(民主の)候補が通ってしまうような現象は明らかに異常だ」と怒りをぶちまけてもいましたが、4年前の総選挙をお忘れか。
可愛い息子たちの面倒を見てもらっている大好きな自民党、あの郵政選挙でその即席の衆院議員を何人も造りだしていたではないですか。
今は何やっているかわからない、元料理研究家やマイナー歌手?、プータローに近かった元学生テニス選手や不自然なほど若作りの女性元大学教授などなど。
本当に嫌な性格の人だと思うのですが、取り巻きが悪いのか若い時から誰も注意してこなかったんでしょう。
ところで東国原知事、師匠のバックアップのおかげ(出馬断念しろとの助言)で、振り上げた拳を降ろせる状態になったようです。逆風が激しいながら引っ込みがつかなくなっていた東国原氏、「こじつけ撤退表明」が出来て、ホント、師匠というのはいつになっても有り難いものです。
今回の騒動でうけたイメージダウンはかなりのものではないでしょうか。出馬しても撤回しても、自業自得とは言え払った代償はかなり高いものになったと考えます。
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いいから黙って聞きなさい!
中選挙区制の緩慢さ
ほとんどの人の予想通りと言ってしまっては何ですが、東京都議選の結果は「自民党の歴史的敗退」(TVより)でありました。
とはいえ自民と公明を合わせた議員数は62議席(読売新聞朝刊)と過半数(64議席)にわずか2つ足りないだけ。
惨敗といっても公明は変わらず(改選前よりは1名増えた)、自民党も10名減っただけです。白か黒か(当選か落選)のオセロゲーム(小選挙区制)ではなく、1つの区でも多いところでは8名の複数当選者をだす中選挙区制の緩いところに救われたからでしょうか。
小選挙区制が主体の次期衆院選に当てはめると、民主党の圧勝になるとの意見もありますが、私はそう簡単ではないと思います。
何事にも「揺り戻し」というものが働きます。都議選が圧勝と言われてしまうことで、国民は次期衆院選には民主党にブレーキをかける可能性があります。
後がない自民党は更になりふり構わず対応してくるでしょう。高級官僚の最後の抵抗も考えられます。昨日の結果に民主の次期衆院選候補予定者が浮かれているとしたら、それは民主党にとって取り返しがつかないことになるかもしれません。
ところですっかり陰が薄くなった東国原宮崎県知事。石原伸晃・自民党都連会長は敗因に関してTVで何度も「東国原氏を呼ぼうとしたりした自民党中央の迷走が間違いであった」といった発言をしていました。
人気取りのため東国原知事に声をかけたことで、「自民党は何をやっているんだ」とコアな支持者を呆れさせたことが主敗因と分析しているようです。
「私が出れば自民党を負けさせない」とまで自信を見せつけた東国原知事、自民党と自身へのここまでの逆風を計算していたでしょうか。
仮に次期衆院選で自民党が負けてもすぐに政界再編があるので自民党でもどこでもいいので何としても衆院議員になって乗り遅れないようにしておきたい(でも民主からは声がかからなかった)という東国原知事氏の思惑ですが、ここまで自民党含めて不人気では、「自民党を負けさるわけにはいかない」と本当に出馬する決断ができるかどうか。
なんだか撤退するような雰囲気もありますが、出馬しても地獄、撤退してもみっともなくて地獄、と今回の騒動で化けの皮が剥がれたというか、かなり商品価値を落としてしまったと考えます。
飲食店だけではなくすべてに言えることですが、「欲」を出し過ぎる、「分相応」を超える望みを抱く、ということは長い目で見ると破綻への近道と言っても過言ではないでしょう。
世には「監視」というか「緊張感」が必要です。韓国はやり過ぎだとの意見もありますが、政権交代による前政権へのチェックは必須。知事を議会が厳しくチェックし、その議員を有権者がチェックする機能は健全に働かなければなりません。
飲食店でも客だけではなく板長やシェフも緊張感を持たなければならないのと同じであります。
任期残り2年の傲岸不遜知事・石原慎太郎氏、今後の都政運営に苦労した上、オリンピックの招致にも失敗でもしたら、晩節を汚すことになるでしょう。2期でやめておけば良かった、と後悔しても遅いのですが、自身の「賞味期限切れ」を自覚していなかったと言ってしまえばそれまでです。
個人的には築地市場の移転の凍結というか撤回と、新東京銀行問題の真相解明に期待しております。
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最近訪問した店 短評編 27
本日は「都議選」の投票日です。今回は衆院選の投票日が近いからか、かなり盛り上がっていると聞きましたが、選挙期間中ほとんど立候補者の選挙カーを見ることはありませんでした。候補者の皆さんは、本当に選挙活動を地道にやっているのか疑問ですが、都内の方はぜひ投票へ行ってください。
さて「短評編」の3店ですが、本日はニューヨーク編であります。
ジャン・ジョルジュ
トランプタワーホテル1階のメインダイニング。ジャン・ジョルジュの本店の位置づけでしょうか。
セントラルパーク前の絶好のロケーションではありますが、夜景を求めて「最上階」にはせず、1階に配置したのは「世界の常識」(日本の非常識)でしょうか。
日本人は一人もいなかったですが、不景気だというのにホールは満席。
148ドルの「旬の食材のコース」を頼みましたが、真鯛の刺身がべちゃべちゃでひどかった以外は、まずまず満足しました。
香辛料や香草を多く使った皿、一皿に「甘」、「辛」「酸」を盛り込んだ調理など最近流行の調理ですが、想像したよりも悪くはない。
ワインも98年もののポマール1級(有名造り手)が155ドルでしたからそこらの日本の店より安い。
一人1本以上のワインを飲んでの支払いが400ドル以内におさまりました。
以前、「ブーレイ」、「ダニエル」でもそこそこの満足感を得ましたから(ワインを含めた支払いが日本のグランメゾンより安い)、フランスからのビッグネームシェフの「出稼ぎ提携店」へ行くよりマシだと思います。
マサ
最悪のツマミと握り、そして人生最高の「支払い額」を経験させていただきました。
コース400ドルとは知っていましたが、安めのワインを頼んでの支払いが800ドルを超えるとは想像できなかった。
店内にやはり日本人はいません。
酸っぱいだけのジュンサイ、キャビアの塩味で質をごまかしているとしか思えないトロのたたき、造り置きか固まってしまっている鱧ソーメン、カリフォルニア産のウニやサマートリュフも質悪く、途中で勧められた近江牛の叩き(追加で120ドル)もヌルヌルで塩昆布の味しかしません。
最悪は鱧しゃぶ。とても技量があるとは思えないスタッフが骨切りした鱧はボロボロで、胡瓜酢で食べさせます。鮎は西瓜や胡瓜の香りがするといわれますが、鱧に胡瓜が合うと思っているのか。鱧自体もまったく旨みがありませんでしたので、そのあとの鱧スープもまったく味わいを感じませんでした。
握りは「ほしな」より小さいかと思う世界最小レベル。築地からほとんどのタネを空輸していると聞きましたが、流通の限界でタネはみなベチャベチャ。
ひどかったのは焼きの技術です。奥のスタッフが焼いた鰻を持ってきたのですが、串がはずれません。焼きが足りないので、再度焼き場で再加熱していました。
水が出てベチャベチャのタネの握りが美味しいはずがなく、安いバローロ(100ドル)に抑えたにもかかわらず寿司屋としては人生最高額の支払いとなりました。
使えるカードも制限があり、こんな強気を続けて100年に一度の不況を乗り越えることができるとしたら、NYの寿司店のハードルはかなり低いと言えるでしょう。
再訪はありえません。
ウルフ ギャング ステーキハウス
手違いで「ピーター ルーガー」(超満席)へわざわざ行ったのに入店できず、マンハッタンへ引っ返して飛び込みに近い形で入店。ホールは客が半分もいなかったか。なぜかカウンター上に大リーグを中継しているTVがありました。
「ステーキ for 2」を一人で食べましたが、タリアータ状に既に切られている肉、期待したほどの肉の旨みを感じません。
スタッフに「純正のアンガスビーフか」と聞いたところ、奥に戻って確認しての回答は「シークレット」。
「企業秘密」と回答したら、「これは純正アンガスではない」と白状したようなものではないですか。
100ドルチョイのカリフォルニアワインと前菜やサラダを頼んで300ドルになりました。
もう行かないぞ!