選挙運動もいよいよあと2日。各候補も追い込みに必死のことでしょう。読売新聞では、「自民、激戦区で猛追」と一面に打ってきました。
やはり40日間と不自然に投票日を延ばした効果があらわれてきたのか、自民党が巻き返しに成功しているようです。しかもその巻き返しが、世代交代で退場を勧告すべき一丁上がりの「元首相」や「派閥領袖」たちに起こっているようで、事態は深刻です。
私は今回の選挙で、自民党の長老などが叫んでいる選挙民への「訴え」に非常に疑問を持っております。
逆風で人生最大のピンチです。当選するためお助けて下さい。
というようなお願いをしているようですが、なぜ国民がその候補者を助けなければならないのか。
選挙民は国民を助ける、つまり日本国のためになると思う候補者を選ぶべきであって、一々その人の生活や名誉を保つために投票する必要なんてあるはずがない。
本当に自分が「日本国」にとって必要だと思っているのか。
と私は突っ返してやりたいです。
さてあまり大きく取り上げられておりませんが、西川体制を監視する意味で諮問された日本郵政の会長職。なんと西川氏を支えてきた身内(準備会社の時から社外取締役だった西岡氏)を選んでしまったようです。管轄大臣(総務相)から「外部招聘」を求められていたのに完全無視のこの決断に私は驚きました。
西川社長は「政権交代」が絶対起こらないと思っているのでしょうか。「政権交代」が実現したらどうなるかわからないこのポスト(というか西川体制)、よくまあ西岡氏も会長職を引き受けたとその「鈍感力」に脱帽です。
鳩山党首は「首相まで登りつめた人が、その後も影響力を行使しようとするのはおかしい。アメリカはでは潔く引退する」と森元首相はじめ福田さん、安倍さんなどを批判しております。
しかし、権力や名誉にしがみつくのは政治屋の特権ではありません。
西川氏、西岡氏など大会社で社長を経験した人が、死ぬまで権力や名誉を求める様は、高級官僚の「天下り」、「渡り」と大差がないではないか。
日本郵政の今回の「会長人事」、必死で巻き返してきた自民党にとって、足を引っ張られる結果になるのではないかと思ってしまいます。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/