この10月、トリノ経由でアルバに入り続いてパリで数泊した10日間の旅行。アルバの「白トリュフ祭り」とパリでの3つ星訪問が主な目的でありました。
毎週日曜掲載の「最近訪問した店 短評編」では、今回訪問した店を順次取り上げていく予定です。よってこのシリーズ(7?8回の予定)では、レストラン訪問以外のことについて述べてみたいと思います。
カンティーナや白トリュフ祭りなどの訪問記も考えておりますが、番外編と言いますかトラブった話なども述べてみたいと思います。
トリノの店で限りなくサマートリュフ(秋トリュフかも)に近い自称白トリュフでボラれた話は先日のブログで書きました。本日はそのトリノからアルバへの移動の話であります。
なんか嫌な予感は出発前からありました。前日にフロントにアルバまでのタクシーの手配をしていたのですが、約束の時刻になっても運転手が現れない。
最初はアルバまで電車で行くことを考えていたのですが、事前の切符の購入が面倒。しかも直通が少なく乗換駅も便によって異なるなど乗り間違えの危険がある。第一距離がないのに2時間前後かかるのもかったるい。車だと1時間かからないと聞いたので150ドル前後かかるタクシーを選択したのですが、15分経過してもタクシーがこないのです。
さすがに焦ってフロントに掛け合ったら、案の定「予約なんか入っていない」と開き直られてしまったのです。後に述べますが、アルバのレストランでも予約を入れていたのにその日に行けないことがありましたから、ホント、イタリア人気質には困ります。
あらためて何とかならないか掛け合って、ホテルと契約しているらしいプライベート車(白タクか?)に乗ることが出来ました。料金はホテル払いでしたから、ホテルに所属しているのかもしれません。
この運転手、まったく英語が出来ず、イタリア語がわからない友里と1時間の道中頓珍漢な会話を繰り広げていたのですが、問題はアルバの旧市街に差し掛かった時に起こりました。
後でわかったのですが、「白トリュフ祭り」は土日限定。その日は日曜の真っ昼間でして、祭りの真っ最中で街中がごった返していて道もかなり渋滞していたのです。
それまで会話は通じなくても和やかな雰囲気だったのですが、運転手の態度が急変、イライラしだしました。渋滞していて正面から街中へ入れないからか、そのうちなにやら指示するように大声を出してきたのです。
雰囲気から「降りろ」と言っているような感じ。何言っているかわからないのでこちらも大声出して適当にしゃべっていたら、携帯を取り出してなにやら話してから私に手渡したのです。
どうやら英語が話せる知人に伝達を依頼したようで、電話の向こうのその知人曰く
?混んでいて迂回の道がわからないのでここで降りてホテルまで歩いてくれ
冗談じゃない。スーツケース転がして、何処にあるのか、どのくらい離れているかわからないホテルにたどり着ける訳がないじゃないか。
ホテルに連れて行くまで絶対に降りないぞ、チップは弾むから何とかしろ、と必死で説得して思い直させることが出来ました。
しかし交通整理していたポリス、歩いている人などに聞いて迷いながらホテル近辺で降りたのは、揉めてから30分は経過してしまっておりました。
チップを払ってタクシーが去った後、ホテルへチェックインするのも一苦労だった話は次回にまわします。