「店評価ブログ」を更新しています

飲食店のかき入れ時も昨日のクリスマスで今年も終わりでしょうか。週末がクリスマス期間になってしまって、忘年会などを期待する居酒屋や和食系の店は今年のかき入れ時が早く終わってしまったと思います。28日以降に忘年会をやる会社は限られているでしょうから。

1980年代のバブルを知る年代としては、この年末は隔世の感がありました。昔はタクシーを拾えず、銀座から第一ホテル裏まで歩いて、そこで何時間も並んだこともありました。画廊まで個人経営していた当時は羽振りの良い証券会社オーナーと飲んだ時は、ハイヤーでやっと帰宅できたこともありました。
それが今年は(去年もでした)、24日、25日と簡単にタクシーに乗れましたから不景気も相当なものなのでしょう。

しかし海外は景気の戻りが見えてきたとか。昨年は閑古鳥だったニセコのオーストラリア人、今年はかなり予約が入っているとも漏れ聞いております。
日本はというと、海外高額ブランドが銀座から撤退するなど展望が開けておりません。クリスマスシーズンだというのにブランドショップはそんなに売り上げを伸ばさなかったのではないでしょうか。

来年も、いやあと数年は我慢の年となるでしょう。経済は循環するものです。誰が国のトップに立っても、落ちる時には落ち、景気が上がる時には上がってしまうのが日本だけではなく世界の経済の根本です。
特効薬といいますか、政策で経済がコントロール(不景気を回避)できるなら、各国の首脳がアホでない限り、世界から不景気を消滅できるはずです。
ところが毎度の事ながら相変わらず不景気が循環でやってくるのですから、国単位の不景気対策の有効な施策というのは存在しないと言うことです。

さて、今年最後の「店評価ブログ」に、奥湯河原からこの9月に青山に商売替えして移転してきた「青山 指月」(旅館業から和食店へ)をアップしています。
やはり奥湯河原という「立地の妙」に支えられただけの料理だったのでしょうか。読者の方からの感想も良い意見を聞きません。
ぜひお立ち寄り下さい。

賞味期限切れ?冬休みだというのに過熱感なし、花畑牧場

不手際を連発する社員にかわって代表者として客先へ謝罪に行かなければならなくなり、23日から北海道へ行ってきました。クリスマスイヴなのでなんとか夜に帰宅しましたが、頭を下げ続けて腰をやられ大変疲れました。零細企業のシャチョーは謝罪専門職でもありますのでこれも大切な仕事、仕方ありません。

ちょっと早めに新千歳空港についたので土産店コーナーを散策。各店内をチェックして驚いたことがあります。結構いくつもの店で、「花畑牧場」の製品を取り扱っているのです。しかも買っている客がいないというか、その販売コーナーを見ている人が居ないのです。
今年はじめのスキー帰りの時は、「生キャラメル」を買おうとする客が長蛇の列を作っていましたから1年経たずのこの光景、東京の各店も出店数ヶ月で統合したりしていますから、やはり役目は終えたというか賞味期限が切れてきたとあらためて感じたのです。
上階の「カフェ&ホエー豚亭」も、大きなスペースの割に客の数が少ない。入り口には豚丼の弁当が16時頃だというのに山積みされていました。他のメーカーの「生キャラメル」を取り扱っている土産物店もありましたから、新製品を次から次へと出してきてもこの下り坂の流れは止められないのではないでしょうか。
考えてみれば、数年で売り上げが何十倍?にもなること自体が異常なこと。日本人は熱しやすく冷めやすい人種ですから、こうなることは花畑牧場の関係者以外の人はわかっていたことだと思います。

今年もいよいよ押し迫ってきました。そこで28日から大晦日まで、恒例の「今年訪問のワースト」、「今年訪問のベスト」などを書いてトモサトブログを〆たいと思います。

最後に宣伝&自慢です。ついでに新千歳空港の本屋を覗いてきました。新書のコーナーで「グルメの嘘」が平積みされていましたから、この地でも結構ニーズはあるようです。

2009年アルバ・パリ訪問記 7 ブリストルの朝食に再挑戦

だらだら続けていた「アルバ・パリ訪問記」も本日で終わりです。パリは「店訪問短評編」でレストランについては書いてしまいましたし、何回も行っている(といってもたいしたことありません)のでイタリアであったようなトラブルはありませんでした。よって本日は短評編に書かなかった、世界一の朝食とも言われた「ブリストル」での朝食体験です。

実は今回の朝食は2回目。数年前家族でパリを訪問した時は、凱旋門近くの別のホテルに泊まっていたのですが、読者の方に勧められたその「世界一の朝食」を食べにみんなで歩いて食べに行ったのです。
夏の時期だったのでレストランスペースは奥の明るいホールでありました。着席して値段を確認してビックリ。コンチネンタルが38ユーロ、ビュッフェは55ユーロでありました。当時の為替は1ユーロが150円を軽く突破していましたので、家族全員の支払い額はかなりのものとなります。朝食としては私の常識をはるかに超えた総額です。

大人だけビュッフェを選ぶという選択肢もあったのですが、熟慮の上全員コンチネンタルに決定したのです。
内容はクロワッサンなどパン類とオレンジジュース、そしてコーヒーなどだけ。客はほとんど居ませんでしたが、アラブ系の大家族、子供からメイドさんらしい人まで全員ビュッフェ(ハム類、オムレツなど結構な数の料理がありました)を食べておりまして、それを見た家族の羨ましそうな顔を今でも思い出します。
考えてみれば1人20ユーロ弱をケチったセコイ判断。帰国後も何かと家族からイヤミを言われることになり、シャンパーニュも飲み放題であったことから頼んでおけば良かったと後悔し続けたのであります。

日本へ帰る当日、夜のフライトなのでチェックアウトを延長して朝から荷造りなどをしておりました。私は1年で朝食をとるのは家族との旅行中くらいしかしないので、当日もそのまま原稿でも書いて時間を消費しようと思っていたのですが、トラウマと言いますか、数年前に果たせなかった夢を実現したいと、急遽部屋を出たのであります。
勿論オーダーは「ビュッフェ」。モエのシャンパンを何杯もおかわりし、オムレツ、ソーセージ、生ハム、サーモン、コールドビーフ、ロースト豚、サラダと家族にすまないと思いながら食べまくってしまいました。
2年越しの夢が叶ったというと大袈裟かもしれませんが、それは美味しゅうございましたことを書きまして、アルバ・パリ訪問記を終わりとさせていただきます。