これが金沢カレーだ

ご当地金沢で食べられなかった「金沢カレー」。佐世保バーガーと同じく東京で経験させていただきました。まずは小松空港で購入したレトルトから。

レトルトカレー
正直まったく美味しくなかった。いわゆるカレー色でありますがトロミがあるだけの代物。辛くないどころかまったくスパイスを感じません。カツが入っているはずがなく、身はビーフでしたから、「金沢カレー」の定義からはずれているものでありました。

カレーの市民 アルバ 秋葉原店
あのエンゼルスの松井選手もご贔屓だったとか。HPには

金沢鳴和店にはニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手も星陵高校時代に足繁く通ったという逸話も残っています。?

とありました。松井選手が食べたという満塁ホームランカレー(1000円)を食べに平日の昼に訪問したのです。
12時30分ころだというのに立地が悪いからか(ちょっと駅から離れている)店内は5割の客入り。熱気がありません。嫌な予感が走りました。
満塁ホームランカレーとは、カツの他、海老フライ、ウインナー(2本)、目玉焼きをトッピングしたもの。勿論キャベツものっています。
一応オーダーしてから揚げ物類は調理していましたが、海老はフニャフニャ、ウインナーもイマイチでまったくの期待はずれ。
ルーもレトルトよりはマシでしたが、スパイシーさを感じないのは同じ。なぜか懐かしさを感じた食後感でありました。
本当に松井選手はしょっちゅう食べていたのか。このカレーを頻繁に食べられると言うことは、かなり忍耐強い人だと私は感心したのです。

?ゴーゴーカレー 秋葉原店
金沢カレーとしてかなり多店舗展開しているようです。驚いたのは客入り。アルバと同じような時間帯に訪問したのですが、店前は行列が出来ています。勿論店内は満席です。
券売機で満塁ホームランカレーと比較するべく、ヘルシーカレー(小盛りですがカツもキャベツもある金沢カレー600円)に、ウインナー(200円)、海老フライ(200円)、ゆで卵(100円)を追加で購入。男性外国人スタッフがやはりその場で揚げたカツや海老フライを盛りつけておりました。
驚いたのは揚げ物類。傑出とは言いませんが、アルバよりかなり出来がよいのです。しかも海老は3尾(タルタルソース掛け)と多い。
ウインナーが脂臭かったですがトータルでは断然こちらの勝ち。アルバと違って満席の理由がわかった次第です。しかしルーに大差はありません。

レトルトに東京の出店2店を訪問しての金沢カレーの結論。

金沢カレーとはなんだ

金沢カレーは懐かしい学食カツカレーだ

2店を食べて私は思い出しました。30年以上前になるでしょうか。学生時代に食堂で食べたカツカレーに限りなく食後感が似ていると私は感じたのです。大量生産の造り置きのルーですから、どちらも似たような味になるのは仕方ないかもしれません。
しかしブログネタの為とはいえ昼に揚げ物入りカレーを食べてしまってかなりのカロリーオーバー。今週はダイエット週間となりました。

【速報】
本日発売の週刊文春に、以前のブログでほのめかした産地偽装や酒類の入れ替えをする有名店の元女将の懺悔が載っているようです。情報通りのあの店だったらかなりの衝撃でしょう。とりあえず第一報まで。

金沢カレーとはなんだ

金沢へ「小松弥助」の寿司を食べに行った際、もとい、学生時代の友人の墓参りのついでに「小松弥助」へ寄った際、私は「金沢カレー」という存在を知りました。
飲食関係の副業をはじめて7年あまり。世間ではプロともセミプロとも言われておりますが、まったく聞いたことがない料理名であったのです。皆様はご存じだったでしょうか。

そう言えば「佐世保バーガー」なるものもありました。空港で売っていた冷凍品でもって評価をして批判を浴び、後に六本木の佐世保バーガー専門店を訪問せざるを得なくなった記憶が甦ったのですが、私は再び興味をもったのです。
だいたいご当地の名を冠するものに美味いものがあるのか。「名物にうまいものなし」という言葉もあります。どうせ佐世保バーガーと同じく、勝手に定義したカレーを煽るためにご当地名を冠したのだと考えたのです。
早速食べてみようと思ったものの、帰りの飛行機の時間が迫っており断念。小松空港で懲りもせず売っていたレトルトの「金沢カレー」を買って帰路についたのです。

自宅に帰ってきて早速「金沢カレー」を検索。予想通り、誰が決めたか知りませんが条件と言いますか定義が決まっておりました。
各店で定義が多少違っているようなので(たいした問題ではありません)、ここではWikipediaから引用します。

?ルーは濃厚でドロッとしている(カラメル等を加えて濃厚でドロッ感を出している)
付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている
ステンレスの皿に盛られている
フォークまたは先割れスプーンで食べる
ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている
ルーを全体にかけて白いライスが見えないように盛り付ける

単なる「カツカレー」をステンレスの皿に盛り、フォークで食べるだけだと思うのですが、食べずに評するとまた火の粉を浴びますので本日はここまでとさせていただきます。

私と年齢の近い方ならピンと来る本日のタイトル。45年前の青春ドラマのタイトルをもじったものです。当然この続編として、ドラマとおなじく「これが金沢カレーだ」が用意されているのは想像するに難くないでしょう。
明日をお楽しみに。

青柳もとりあえず今月で閉店

この1年ほど、何かと機会がある度に山本益博氏が取り上げ絶賛し、「小十」や「龍吟」よりミシュランに掲載されるべき店だと煽っていた虎ノ門の「青柳」が、どうやら今月で一時的?に閉店するようです。先週知人から

?今月で閉店するらしい

と聞いて私は驚きました。ミシュラン3つ星「小十」と「かんだ」、そして2つ星「龍吟」の師匠である小山氏が表面上率いる「青柳グループ」の東京旗艦店。8つ星の親みたいな存在で、マスヒロさんのバックアップもある、90年代は有名店であったからです。

六本木ヒルズオープンが全盛時だったでしょうか。その後、多店舗展開のやり過ぎから行き詰まり撤退を繰り返しただけではなく、業界にもかなりの混乱をもたらしたと漏れ聞いております。90年代はあの林真理子氏のお好きな店の1つでありました。
よって早速私は裏をとる確認作業に入ったのです。

「青柳」は徳島県東京物産センターのビルに入っていたことを思い出し、まずはそこへ電話をかけましたが不通。仕方がないので徳島県物産協会へ電話で確認しました。

隣接する道路の拡張でビルの取り壊しが決まり、昨年の3月に既に撤退しています

との話でありました。
どうやら道路の問題でビル自体が存在できなくなったようです。次にはやはり「青柳」本体への直接確認が必要です。マスヒロさんが急に取り上げてきたので近々に訪問してみようと思っていたこともあり、ちょうど今月は予定が一杯なので4月はじめに予約を入れようと電話しましたところ、上述と同じような理由で今月末に閉店するとの説明を受けた次第です。

店の人の話振りでは撤退閉店ではなく、あくまで立ち退きによる一時閉店と主張していましたが、とはいえ次の移転先は未定だという不思議。
肝心の徳島の物産センターが1年前に見越して撤退しているくらいですから、「青柳」も1年前には当然このような状態になるとわかっていたはずです。
移転先は少なくとも1年前から探せたはずで、充分準備期間はあったのではないか。なぜ1年後にも移転計画が白紙なのか。ビル取り壊しが閉店の主因だとすると、「営業保証金」もたんまり出ていると思うだけに非常に不可解であります。

あくまで私の推測でありますが、東京ではもう「青柳」を続ける意思がないのではないかと思ってしまうのです。
膨張主義とか経営センスには疑問の小山氏でありますが、鮎の焼き技術や鯛など刺身の包丁仕事など、料理人としての才能は傑出していたと私は思っていただけに、ある意味今回の閉店は誠に残念であります。