今朝のTV報道では「iPad」の発売が大きく取り上げられていました。徹夜で並んでいるファンもいるとか。
そんなに焦って購入しなくても、数日経ってからなら余裕で買えると思うのですが、せっかちな人はどの分野でもいるようです。
副業とは言え印税収入がある友里としましては、この電子書籍が普及してしまうと著者の待遇はどうなるのか、売れないライターとはいえ心配です。?
取次店との関係も必要なくなるでしょうし、何より出版社番号の取得も必要なくなるのではないでしょうか。出版社番号とは出版社個々に割り当てられた番号で、その桁数(2桁?7桁 現在は国番号や書籍番号などもいれて総桁数は13桁に統一)で出版できる冊数が決められています。
手元にある本の裏表紙を見てみて下さい。バーコードの近辺に「ISBN」で始まる番号があると思います。ISBN?978?4?の後の番号が出版社に割り振られた固有の番号です。
桁数が多い方が出版出来る冊数は少なく、確か新参は6桁(100冊)か7桁(10冊)しか取得できないと聞きました。友里本でいいますと、グラフ社は4桁、講談社と新潮社は最高の2桁であります。
「?」(ハイフォン)で区切られていないと、総桁数は13桁で皆同じなのでわからないのが難点。ちなみに今ミシュランガイドを見たのですが、「?」で区切っていないので出版社番号が何桁かわかりません。J.C.オカザワのドクロ本や「食べログ」の出版社は6桁でありました。
なかなか新規参入することが出来ないので、手っ取り早く買い取って参入する(オーナーチェンジ)というのは、宗教法人と同じ構図であります。
何の話かわからなくなりましたが、電子書籍になると今までの規制や慣習に縛られなくなるのではないか。参入も簡単になりそうで、既成の出版社にはますます厳しい時代が来そうです。いや、著者への印税システムもどうなるのか。出版社、ライター共々ますます出版だけでは食べていけないことになるかもしれません。
昨晩広尾近辺を歩く機会があったので、ちょっと気になっていた店を見に行きました。皿出しの遅さとホールに出ているシェフの母親の緩慢な対応が特徴だった広尾の「ACCA(アッカ)」であります。
どのくらい客が入っているかなと近づいてみてビックリ。店内はスケルトンなっているのです。張り紙にはお約束の
店内改装でしばらく休業
とありましたが、再開時期が書かれていません。
私の経験では、具体的な改装期間や再開時期が明記されていないこの手の「改装による休業」、謳い文句通り「再開」した事例を知りません。
10年前と違ってすっかり埋没気味になってしまって話題にも上らなくなっていた「アッカ」。
しばらくの「休業」は、集客アッカもとい、集客悪化が原因だったのかもしれません。