アロマフレスカコーポレーション

先日「銀座トレシャス」の雲南キノコ火鍋専門店「御膳房」へ行ってきました。
ランチ時の火鍋コースが4800円と「天香回味」の火鍋よりかなり高い。しかも茸含めた具も少なく、スープの味が濃すぎ。鶏出汁のようですが動物系の悪いところが出てしまっていて、飲み干すどころかほとんど飲む気もおこりませんでした。ちょっと冷めると上面に膜が張ってしまうんです。ここへ行くなら、「天香回味」へ1.5回行った方が無難でしょう。

そして帰り際、ビル一階のテナント看板を何気にみて、この最上階にあの「アロマフレスカ」が移転してくることを思いしたのです。
現在は工事中で今夏のオープンになるこの店、20名キャパのリストランテと50名キャパのサロンの2ホール制になるようです。
南麻布の「アロマフレスカ」と「カーザ・ヴィニタリア」の2ホール制の成功体験から2匹目のドジョウを狙ったようですが、今度は計70席の大キャパ。料理自体に郷土色というかイタリア色が少ない自称イタリアンなだけに、同じく銀座のビル最上階で大箱な「ベージュ」のような集客状態になるか、もしくは千客万来となるかは、価格設定次第だと私は考えます。

戻ってからPCでちょっと調べたところ、経営母体は「(株)アロマフレスカコーポレーション」とわかりました。ついでに帝国データバンクの簡易情報を見ると代表取締役はオーナーシェフと言われている「原田慎次氏」ではなかった。ここはもう少し突っ込むか、もとい検証精神を発揮しようと、そのまま法務局へ行って謄本を取ってきてしまいました。

予想通り原田シェフは平取締役。代表取締役は田澤浩氏となっておりました。
すわ、この田澤氏が金主、もといオーナーかと思って拙い検索をしたところ、未だ40過ぎの人でサービス従事者であったことがわかったのです。
「オーグード ジュール」の岡部氏との共著「サービスの教科書」(洋泉社)があるのにも驚きました。まずはアマゾンの「商品の説明」をご覧下さい。

著者紹介によると、独立して「アロマフレスカ」を広尾にオープンとあります。
あの「アラジン」の下の小さな店が人気になった時、原田シェフがオーナーとして脚光を浴びていたと記憶していますが、実は最初からオーナーは違っていたということでしょうか。
現在は8店舗ほど運営しているそうですが、TDBでは従業員は5名ながら売り上げは9億円前後。私はここで再び疑問を持ったのです。

うーん、もしかして田澤氏もお飾りではないか

最近のレストラン、オーナーシェフやオーナーソムリエとマスコミがはやし立てていても実際の出資者が別である場合が多いことは今まで何回もブログで書きました。
あの昨年オープンして瞬く間にブレイクしたと言われる広尾のビル1階のフレンチ(未だ訪問していないので実名はご勘弁を)も、オーナーシェフと言われているようですが実際はバックに巨大資本(奥さんの実家系?)がついているとか。

アロマフレスカコーポレーションの会社謄本を見て、真の出資者は田澤氏や原田氏以外の平取締役か監査役の人ではないかと、友里は妄想してしまいました。

伊藤章良氏の食べ歩き男の憂鬱
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伊藤章良とさとなおの「うまい店対談」
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伊藤章良氏のツイート
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